「K-1 WORLD GP」9.11(日)横浜<公開練習>大岩龍矢、武尊の想いを受け継いでK-1王者になる!「僕は常に武尊のK-1への想いを聞いてきた。それを受け継ぐ責任と覚悟を持ってトーナメントに臨む」
渡辺雅和代表の構えるミットに力強いミドルキックを打ち込み、パンチやヒザに繋ぐコンビネーションを披露した大岩。持ち前のパワーを誇示するかのように重い打撃音を響かせた。
「めちゃくちゃいい感じで、心も体もいい感じで追い込めてます。トーナメントに向けては、スパーリングの練習量を増やしてます。1回戦から決勝まで3試合・トーナメント方式でのスパーリングをやってます。手応えはめちゃくちゃ良くて、自分でも楽しみなぐらい、いい状態に仕上がってます」
盟友の武尊が返上したスーパー・フェザー級のベルト。大岩は記者会見やメディアで「自分が武尊の魂とベルトを受け継ぐ」と宣言。そのことで注目が高まった分、プレッシャーも背負うことになる。
「最初はプレッシャーも感じましたけど、僕がチャンピオンになるんで(キッパリ)。やらなきゃいけない、チャンピオンになるだけだと思って毎日過ごしているので、プレッシャーはもうないです」
「軍司選手はああやって倒して勝って『K-1らしい戦い』を見せましたよね。自分も倒して勝って、チャンピオンになりたいな、と改めて思いました」
トーナメント1回戦の相手はアダム・ブアフフ。試合映像の資料も少ないが、デビュー以来無敗のレコードを持つだけに油断も出来ない。
「本当に謎なんです(苦笑)。映像だけを見ると『ん? そんな強くないな』という感じはするんですよね。けど、19戦19勝無敗で弱いわけがないし、動画も3年前とか過去のものだし。バックボーンにテコンドーもやられてるんですよね。だから、いい意味でめちゃくちゃ集中してます」
トーナメントを勝ち上がれば、準決勝でレオナ・ペタス、決勝で朝久裕貴と対戦する可能性がある。大岩にとっては過去に負けている因縁の相手だ。
「自分が負けている二人なんで、もちろんチャンピオンになることもそうですけど、リベンジマッチとしても意味がある。すべてにおいて自分のためのトーナメントだなっていうぐらい、意味のある大会です。リベンジ出来て、ベルトを巻けて、最高の大会です」
トーナメントの過酷な連戦で、強力な武器になりそうなのが大岩の頑丈さ。
「自分もトーナメントは初めてなんでどうなるか分からないですけど、相手は自分と対戦するのは嫌でしょうね。しっかりと削って、一人一人の心を折って、マットに沈めて、勝ち上がっていきたいです」
「そんな簡単なことじゃないなって。実際に試合を見て感じ取って貰えたら。試合への姿勢だったり、試合の展開もしっかりと見て貰えたら。目を離さずに見てほしいです」
そして大岩は最近よく言われることがある。
「『武尊に似てる』とか『武尊かと思った』ってよく言われます。自分は意識してるつもりはないんですけど、武尊のK-1とか格闘技への思いを僕は常に聞いてきたんで、それをしっかりと受け継いで、どんどん大きくしていくのも自分の役目だと思ってるんで。そういった部分では責任と覚悟を持って、試合に向けて挑んでいます」
最後に、ファンに向けてのメッセージを聞くと、大岩はこう答えた。
「9・11横浜アリーナ、僕が必ずチャンピオンになります。自分の思い、気持ちを見ていただけたらと思います。応援、よろしくお願いします」