「K-1 WORLD GP」8.11(木・祝)福岡<公開練習>新美貴士、世界最強決定トーナメント制覇で突き抜けた存在になる!「一回戦で世界トップのワン・ジュングァンと戦えることがうれしい。トーナメントで優勝して周囲の評価を覆したい」
新美は2020年に第5代Krushフェザー級王座決定トーナメントを制して同王座を獲得。2021年に3度の王座防衛に成功し、K-1 AWARDS 2021ではKrush MVPにも選出された。しかし今年4月の「K'FESTA.5」では椿原龍矢に敗れ、5月のKrush後楽園大会では玖村修平に敗れてKrushフェザー級王座から陥落。プロキャリア初の2連敗を喫している。今回の世界最強決定トーナメントは連敗脱出と再浮上をかけた戦いになる。
2連敗という状況でのトーナメント出場となったが「負けてしまったのは終わったことなので仕方ないと思っている。負けた試合もこのトーナメントのためだったと思っているし、2つの負けをしっかりトーナメントのために生かしたい」と前向きに捉えている。
具体的な練習内容についてはシークレットだったものの、新美は「色々やらないといけないことはあるんですけど、今は“練習で出し切る”ことをテーマにやっています」と語り「手数を増やすこともそうですし、倒すために戦っていますが、もし倒せなくても圧倒的に勝つスタイルを創りたい」と進化したファイトスタイルでトーナメント制覇に挑むつもりだ。
新美は「すごくアグレッシブで、攻撃力も高くてポイントの取り方も上手い選手。打ち合うところでは打ち勝って、見るところは見て。そういう試合で勝ちに行きたい。世界的に活躍している選手と戦えることはありがたいし、一回戦でそういう相手と戦って圧倒的に勝てれば優勝できると思う」とジュングァンとの一回戦はのぞむところだ。また過去に中国で試合した経験もある新美にとって、中国のトップ選手と戦うことには特別な想いもある。
「僕も中国で2回試合して2回勝ってるんですけど、中国の選手は戦い方がみんな前に出てアグレッシブな選手が多い。そのなかのトップのジュングァン選手と戦えてうれしいですね。以前、中国でもベルトを獲りたいと話していたんですけど、ジュングァン選手に勝てばその夢もかなうのかなと思うので、そういう意味でもモチベーションが上がります。(中国のベルトにも興味がある?)はい。アウェーの地で獲るというのも目標の一つですし、K-1のベルトとは違う価値があると思います」
このトーナメントは各選手にそれぞれのテーマがあるが、新美は「フェザー級のメンバーはみんな強い選手なんですけど、実力ではどっこいどっこいの感じなので、そこで頭一つ抜けて優勝したい。ポスターを見て頂いたら分かると思うんですけど、自分は目立つポジションにはいないです。それが周囲の評価だと思うので、このトーナメントでそこも覆したいです。過酷なトーナメントになると思ますけど、3試合勝って優勝します」とトーナメント制覇で己の存在を確固たるものにすると誓った。