「K-1 WORLD GP」8.11(木・祝)福岡＜インタビュー＞篠原悠人「この試合に勝てばベルトへの道もしっかりと見えてくる。格闘技人生の中でもここが正念場かなと思っています」
──前回の試合は2月K-1東京体育館大会での瓦田脩二選手との試合でした。改めて振り返ってみていかがですか？
「瓦田選手はやりにくいなっていう印象があって、実際にやってみて独特のリズム感がありましたね。長身やったんでヒザを警戒していたんですけど、そこまで打ってこなかったし、なんとかパンチでさばいて勝てました。ただ、やっぱりKOを目指していたんで、それが出来なかったのは次への課題になりました。あと蹴りのバリエーションも増やしていこうと思って試しながらやっていたんですけど、試合をあとから見返してみるとパンチに固執してたなっていうのがあって、そこも課題となったかなと思います」
──瓦田選手は試合当時はKrushライト級のチャンピオンでした。そういう選手に勝つことで、K-1ライト級戦線での自分の位置を確認することが出来たんじゃないですか？
「自分は一時期3連敗していて、そこから勝ち星を重ねてKrushのチャンピオンの瓦田選手との試合やったんで、ここで勝てばこれからK-1のトップ戦線に食い込んでいけるかなと思っていました。判定でも勝てたのは大きかったなと思いますし、ライト級のランキングをつければ、自分は4～5位ぐらいかなっていうのが客観的な印象ですね」
──3連敗していたところから一気に巻き返して、現在3連勝中です。好調になった要因は、ご自分でどんなところにあると思われますか？
「試合での勝ちの感覚ですかね？ 以前連勝していた時期を考えると、やっぱり勝って次の試合に出られるっていうことは大きいんですよ。いい流れが繋がって、今は3連勝しているかなっていう感じです」
──そして今回は与座選手とスーパーファイトが組まれました。オファーを受けた時はどんなお気持ちでしたか？
「いつかやるとは思っていたんですけど、それが意外と早い時期に来たっていう印象です。与座選手が朝久泰央選手に勝ったんで、タイトルをかけてダイレクトリマッチをすると思ってたんですよ。だから、その前に僕との試合が決まったのは意外でした」
──与座選手はK-1 JAPAN GROUPに参戦してまだ2戦しかしてませんが、どんな印象をお持ちですか？
「やっぱり強いですよね。極真空手の世界チャンピオンになっているし、元々のポテンシャルは高いと思います。その上でK-1ルールに、より順応してきている。スタイル的には基本的に蹴りが強い選手かなと思います。与座選手は蹴りの選手で、僕はパンチの選手なので、一種の異種格闘技戦じゃないですけど、そういう見やすい構図の試合になると思います。客観的に見ても面白い試合になることは間違いないと思うので、その中で自分のパンチという特技でしっかり倒したいですね」
──与座選手と朝久選手との試合はご覧になっていましたか？
「僕もその日は瓦田選手との試合があったんで、そのままバックステージで試合を見ていたんですよ。正直与座選手のことをあまり知らなかったので、朝久選手が普通に勝つのかなと思っていたら延長で勝ったんで、強いなと思いました」
──与座選手のようなタイプは篠原選手にとってやりやすいですか？ それともやりにくいですか？
「正直、やりにくいですね。僕はパンチで攻めたいんですけど、蹴りとは距離感が違うのでやりづらさはあると思います。ただ、チャンピオンの朝久選手も与座選手と同じようなタイプだし、この試合をしっかり乗り切れば、挑戦する時も対策は似ているのかなとは思っています」
──今回は朝久選手の怪我もあって、篠原選手が与座選手と対戦する機会が回ってきたわけですけど、この試合に関してはどういったテーマをお持ちですか？
「与座選手はチャンピオンに勝っているし、その選手に勝てば次に僕がタイトルマッチが組まれてもおかしくないと思うんですよ。だから、自分の格闘技人生の中でもここが正念場かなと思っているし、気合いを入れて絶対に勝ちに行きたいなと思っています」
──チャンピオンになるには重要な一歩となる試合という認識ですか？
「この試合に勝てばベルトへの道もしっかりと見えてくると思うんで、一気にベルトを獲りに行きたいと思います。ホンマに格闘技人生のラストやと思ってしっかり気合いを入れていきたいですね」