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「Krush.138」6.17(金)後楽園<公開練習>王者・佐々木大蔵、THE MATCH組から刺激を受けて王座防衛だ!「武尊・野杁正明・秀さんと一緒に追い込みをして、3人の熱を感じている。KREST全体の士気も上がっています」

 神奈川・K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTにて、6月17日(金)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.138」の[Krushスーパー・ライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者・寺島輝と対戦する王者・佐々木大蔵が公開練習を行った。

 2分1Rの力強いミット打ちを終えた佐々木は「試合が近づいてきて、研ぎ澄まされている感覚があり、動きが良くなっている気がします。格闘技と向き合って日々の生活を送っている中で常に学びがあり、吸収もできています」と好調をアピール。

 前戦となった2月のヴィトー・トファネリ戦では持ち前のテクニックでトファネリを攻略し、判定勝利を収めた、「油断はしていなかったのですが詰め切れなかった部分がありました。今回は、対戦相手が決まってからは入念な対策ができていて、多くの引き出しを準備できています。実際に試合で見せられなかったらどうもこうもないので、皆さんに見ていただけるように引き出しをあけていきたい」とトファネリ戦を踏まえて、今回の試合に向けて対策を練ってきた。
 対戦する寺島については「若くて勢いのある選手。テクニック、独特なリズムもあって、僕が戦ってきた選手とは違うタイプ」と警戒。佐々木の49戦のキャリアに対し、寺島はキャリア8戦と戦績に開きがある。

 佐々木のキャリア8戦といえば、2011年のKrush YOUTH GP 2011トーナメントに出る前の頃であり、「今までそういう比較はしたことはなかったのですが、そう考えると寺島選手がKrushタイトルマッチに挑戦できるのは凄いこと。自分のその時のレベルと比較しても、遥かに技術、戦う精神、発言などが凄いと感じます」と過去の自分と比較しても侮れない相手だと分析する。そのうえで「自分は調子に乗りやすく浮足立ってしまう性格ですが、常に『待て! 待て!』と思っています」と一切、油断はない。

「経験の違いはあっても、まだ8戦でタイトルマッチはどうなのか、とかは何とも思っていません。寺島選手にとっては巡ってきたチャンスが来ただけですし。僕は50戦目になりますが、まだ学びの部分があります。周りから僕はベテランと言われていますが、それには違和感もあるので、キャリアの差は特に何とも思っていません。周りからは、僕が勝って当然と見られている声もありますが、自分は9連勝と結果は出ているからこそ、“勝って兜の緒を締めよ”ということわざではありませんが、常にそういう気持ちでいます。今までの経験上、自分は調子に乗りやすく浮足立ってしまう性格ですが、常に『待て! 待て!』と思っています」
 自身の試合2日後には「THE MATCH 2022」が開催され、同じKRESTからは武尊・野杁正明・山崎秀晃が出場する。

「武尊、野杁正明、秀さんと一緒に追い込みをしていて、3人の熱を感じながら練習できています。寺島選手は同門の大沢(文也)選手がKrushのベルトを獲って士気が上がっていると思いますが、KRESTも負けじと士気が高まっています。秀さんからは特にアドバイスはいただいていませんが、背中を見ていて刺激を受けています」とKREST全体でいい練習ができているようだ。

 また、寺島からは「穴のない選手」と評価されるが「寺島選手にそう評価されて嬉しい気持ちはありますが、僕はまだまだ穴はあり、だからこそ格闘技と向き合えています。自分は強い、穴はないと満足するようなことがあればそこで終わりなんじゃないかなと。もっと追及したい、まだまだ自分にはできることがたくさんあります」と強さへの追及を止めることはない。

 9連勝中という戦績についても「(安保)瑠輝也選手に負けて、ちょっと環境を変えてみようと思ってタイに行ったときに、タイの子供たちの練習風景を見て自分の甘さを痛感しました。だからこそ“まだまだ”足りないと思うようになり、KRESTの練習後にボクシングに出稽古に行ったりと格闘技に携わる時間も増えて学びが多くなりました。学びは自分一人ではできないことなので、自分の成長を見せていきたい」とストイックな姿勢は変わらない。
 タイトル防衛後については「見据えているものはありますが、具体的にこうしようというものはありません。寺島選手に対してどういうことが見せられるか、どういうことができるか。試合が終わって何か自分が滲み出たものがあれば、それを観ている人に期待していただけたらいいなと思います」と佐々木。

 最後に「寺島選手からは僕が『Krushのベルトの価値を上げた』と言ってくれて嬉しい気持ちはあります。寺島選手は『僕がKrushを体現できるチャンピオンになりたい。自分が獲ったほうがもっともっと高みに持っていける』と言われていましたが、自分は現状に満足することなく、どんどん高みを目指していきたい。世界には強い選手が多いので、自分が挑戦してどんどん高い位置にいきたい」と3度目の防衛と更なる高みを目指す戦いは続く。
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