「K-1 RING OF VENUS」6.25(土)代々木<公開練習>王者・KANA、K-1女子を背負ってメインイベントで勝つ!「K-1女子は自分のメインにかかっていると思う。その責任を持って戦いたい」
公開練習ではKANAは2分1Rのミット打ちを披露。パンチはもちろん、鋭いミドルキックを一気呵成に連打するなど気合いの入った打撃を繰り出し、タイトルマッチに向けて万全であることをアピールした。
K-1 JAPAN GROUPにおける女子選手の第一人者として、男子の中に混じって試合を行なってきたKANAにとって、女子だけの単独のK-1の開催は悲願だった。その大会も2週間後に迫ってきたが「疲れもあるんですけど、精神状態も体の調子もめちゃめちゃいい状態に仕上がってますね。もっとプレッシャーとかでやられるかなと思ってたんですけど、結構楽しみが多くて。自分の中では挑戦の試合なんで楽しみですね」と、リラックスした状態で調整が続けられている様子。
今回は大会の中でタイトルマッチかつメインイベントも任された。それもKANAからの希望によって組まれたタイトルマッチでもあるためプレッシャーも大きいようだが、「今それを全部エネルギーに変えられているというか、見とけよって感じですね」と、精神面も充実させて試合に向かっている。
しかし、これはKANAが自ら希望したもの。「自分よりKO率の高い選手とやったことがなかったし、そういう選手と拳を合わせてKO決着で必ず終わらせたいと思っているんで、そういう選手をお願いしました」とKANA。あえて危険な相手を要望したのも、KANAがその先の「対世界」というものを見据えているからだ。
そのためにも、マンフレディをしっかりと返り討ちにしたいところ。「試合で勝たないと次のステージにも行けないと思うので、今回勝って、その強い選手をK-1に呼びたいと思います」と、さらなる世界の強豪との戦いも見据えて、初防衛戦に挑む。それに加えて、KANAには大会自体も成功させたいという責任感もある。「自分は全カードを含めて一番の試合をしないといけないと思うし、来年も開催されるかどうかは自分のメインにかかっていると思うんで、そういう責任を持って戦いたいなと思います」と、K-1女子を背負っての戦いでもある。
全ての言葉をねじ伏せるにはやはりKOでの締めくくりが一番だ。「『K-1のチャンピオンはKOじゃなきゃダメでしょ』って言いたいですよね。それをリングで言えれば大成功です」。K-1初の女子大会に最高のフィナーレをもたらすため、K-1女子の第一人者は、大会までのあと2週間、拳を磨き続ける。