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「K-1 RING OF VENUS」6.25(土)代々木<公開練習>森川侑凜、K-1女子大会の火付け役になる!「打ち合いは対戦相手と気持ちがぶつかり合う瞬間であり、観ている人にも一番気持ちが伝わる瞬間。会場全体の気持ちが一体になる瞬間を作りたい」

 東京・GRES 8Mile GYMにて、6月25日(土)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される“K-1初の女子大会”「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~RING OF VENUS」の[K-1女子アトム級/3分3R・延長1R]で奥脇奈々と対戦する森川侑凜が公開練習を行なった。

 森川は小学1年から中学1年までクラシックバレエを習い、中学生時代はバレー部に所属。しかし部活ではベンチにいたことで「特にスポーツ経験がなかった」という。そんな森川が格闘技と出会ったのは高校1年生の頃。「普通の私立高校に通っていたのですが、高校1年生の時に学校に行かなくなって。転校した先の高校の体験授業でキックボクシングのクラスがあったんです。そこで今のジムの代表が高校の先生として指導されていて、そこで代表と出会い、はじめは何となく(キックを)始めました。それからアマチュア大会に誘われて、始めて2カ月ぐらいで出てそこでは負けたのですが、それから試合にはどんどん出るようになりキックボクシングにはまっていきました」

 それまでは夢中になるものがなかったという森川が、キックにドはまりした理由は何だったのだろうか。

「当時はやることがなくて、やることといえばバイトだけ。生き甲斐はなく、無気力な女の子だったんです。そういう時に試合に向けて自分が頑張れる理由ができたり、燃えさせる気持ちをくれたのがキックボクシングでした。それが新鮮だったのではまっていったのかなと思います」
 それから7年間はアマチュアで経験を積み30戦はこなしてきたが、ほとんど勝ったことがなかった。そんな森川がプロになるきっかけは好きなレゲエアーティストの言葉があったからだという。

「何年もアマチュアでやっていくうちに『何でアマチュアの試合に出ているんだろう?』という気持ちになり、もう一つ先の目標が欲しくなりました。私のもっと先にはプロになるという夢があり、その時に寿君という私が好きなレゲエアーティストとお話する機会がありまして、その時に夢と目標の違いを話してくれたんです。目標はもうちょっとあと一歩頑張れば手に届くものであって、夢と目標は違うものだと。私がキックをやり続けていく上で、すごく先にプロになるという夢があったのですが、自分で先にあるなと考えていたら掴めないものだと気づいて意識を変えました。プロになることを夢ではなくて目標にして頑張ろうと。それで頑張っていたらプロになることができました」

 森川はK-1アマチュアで実績を残し、「K-1 AWARDS 2019」ではアマチュア最優秀選手賞も受賞。2019年12月にKrush後楽園大会で晴れてプロデビューを果たした。ここまで9戦3勝4敗2分という戦績だが、誰が相手でもノンストップで打ち合う攻撃的なファイトスタイルでK-1女子の中でも注目の存在となりつつある。
 プロデビューして約3年、今回K-1という大きな舞台に出られることになり、「素直に驚きと嬉しさがありますし、先ほど言ったようにK-1に出ることが夢ではなく、目標としてやってきた部分があったので、それで自分の意識として変わって自分で近づけて掴んだものがK-1出場だったのかなと思います」と気合いは十分。

 K-1初の女子大会のメンバーに選ばれたことに関してもモチベーションは高く、「女子だけで大きな大会が行われることは凄いことだと思いますし、代々木第二体育館に置かれるリングに向かって、女子全選手がキラキラ輝きながら1~2カ月間も準備している姿も凄いと思います。その中の一員に選ばれて凄く光栄なことです。他の出場選手のコメントも目にしているのですが、みんな自分が一番に輝きたいと思っている選手しかいないと思うので、そんな選手たちが同じリングに上がったらどんな大会になるんだろうと考えたら凄くワクワクしてきます」。

 今回対戦する奥脇については「何試合か映像を見させていただきましたが、これといって印象はない」と特に意識することはなく「自分のスタイルを貫いて会場を沸かせるだけです。私はK-1アマチュアから出て掴み取ったK-1出場権なので、私がK-1代表のつもりで胸を張ってリングで叩きのめすだけです」とK-1 JAPAN GROUPで経験を積んできた身として必勝を誓う。
 先日、公開練習を行った奥脇からは「打ち合って下さい」とのメッセージあったことを伝え聞くと「打ち合ってくれるならこっちは望むところ。自分の中で打ち合っている時が一番楽しい。打ち合っている時は対戦相手と気持ちがぶつかり合っている瞬間でもあり、観ている人にも一番気持ちが伝わる瞬間だと思うので、会場全体の気持ちが一体になる瞬間を作りたいですね」と奥脇の言葉に拳で応じるつもりだ。

 今大会では、自身の階級のアトム級でK-1初代王座を決めるトーナメントも開催される。「もちろんトーナメントは意識しています。K-1でアトム級のベルトができるのは嬉しいのですが、そのトーナメントに自分がいないということは、自分がベルトを獲るのは今じゃないということだけなんだなと。ベルトを獲る時期は必ず来ると思います」と虎視眈々とベルトを狙う構え。最後に森川は「今回K-1女子び火付け役として出場する気持ちなので、呼ばれた意味をリングの上で見せます!」とファンにメッセージ。その攻撃的なファイトスタイルで会場を爆発させるか?
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