2021.11.28

 都内・JOKERジムにて、12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)で開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~スーパー・ウェルター級&フェザー級ダブルタイトルマッチ~」の[スーパーファイト/K-1ライト級/3分3R・延長1R]で弘輝と対戦する大沢文也が公開練習を行なった。

 この日、大沢が行なった公開練習はなんとババ抜き。「お~い、トランプ持ってこ~い!」と龍華に言って持ってこさせると、その龍華を相手にババ抜きをし始めたのだ。龍華の持ち札を「これか? これか?」と探りながら引く大沢。結局、ババを引き当ててしまい、あえなく撃沈してしまった。

 大沢が公開練習としてババ抜きを行なった理由は、自身のジムである“ジョーカー”に因んだわけではない。「見ている人たちはふざけてるなとかスベってるなとか思うかもしれないですけど、全然スベってるわけでもふざけてるわけでもなくて、結構マジなんですよね」と大沢。

「ババ抜きって心理戦じゃないですか? ババ抜きをやると脳の回転が早くなるみたいなことをテレビでやっていて、1カ月前ぐらいから練習が終わったらやるようにしています。アスリートは体を動かすだけじゃなくて、脳トレもしないとダメだって言ってたんですよ。経験フェチなんでやってみたくなるんですよね」と試しに練習の中に取れ入れているという。もちろん、その成果は試合で出したいところ。しかし「出ないんじゃないんですかね?(笑)」と、どこまで“マジ”なのかは疑わしいところではあるが……。

 それでも大沢にとって、今回の弘輝との試合は重要な再起戦だ。大沢は前回、自身が目標とする選手として名前を上げていた卜部功也と7.17K-1福岡大会で対戦。敗戦を喫し、「冷めたまではいかないけど、結構シュンとしちゃったところはありますね。達成感ではないんですよ、勝ってないんで。でも、なんか終わったかみたいな感じでしたね」と複雑な心境に陥っていたという。

 しかし、ここ最近はジムの後輩たちの活躍が目覚ましい。龍華は8連勝中に加え、ここ3戦は3連続KO。寺島も前回の試合で元K-1スーパー・ライト級王者の鈴木勇人を激戦の末に倒している。彼らの活躍に大沢も刺激を受けており、「この間も輝が凄くいい勝ち方して、龍華も連勝してて、僕だけダメなんで、後輩たちに強い先輩の背中を見せたいかなっていうのはありますね」と、燃え尽き症候群には陥らず、試合へのモチベーションも衰えていないようだ。

 対戦相手の弘輝に関しては、「いい選手って言う人は少ないと思うんですよ、技術もないしとか。でも、僕は全然そんなこと思わないし、めちゃめちゃいい選手だと思いますよ」と評価は高い。弘輝とは一度話をしたことがあるそうで「見ていていい選手だなというのは伝わります。人間的にも凄くいい子なんだろうなって感じですね。トラッシュトークしたりああいうキャラだから誤解されるキャラなのかなって思いますけど、話をした時に凄くいい選手だなって感じがしましたね。イメージは全く違ったっす」と、格闘技に対する熱い気持ちも感じたようだ。

 とはいえ、勝ちを譲るつもりはない。「正直、普通にやれば普通に勝てるんですよ。見てくれれば分かると思うんですけど、僕が負けてるのはなんだろうなって。パワーぐらいだと思うし、スピードとテクニックと経験値は僕のほうが遥かに上だと思っているんで」と自信を見せる。

 そんな大沢のなかで引っかかているのが、龍華の存在だ。「だって、僕は蓮實光選手に2RでKO負けしているんですよ? 龍華は2RでKO勝ちしている。で、龍華は弘輝選手に1RでKOで勝ってるんですよ。そうしたら周りからの声もあるし、チェってなりますよね」と、同じ階級にいる後輩の活躍がプレッシャーとなっている様子。

「1RでKO勝ちしたからって実力差がいっぱいあるわけじゃないし、延長まで行って接戦で判定で勝ったからって実力が拮抗しているわけじゃないんで」と、比較されることに苛立ちを感じているようだが、「俺を見てほしいっすね。俺は俺だし」と、自身の試合をすることにこだわっている。

 そんな大沢がこの試合の先に見据えているのはKrushのベルト奪取だ。9月に行なわれたKrushライト級王座決定トーナメントでは瓦田脩二が優勝し新王者に輝いた。この瓦田や後輩の龍華など、ライト級戦線では若い力が台頭してきている。「年齢なんてただの数字でしょ? って、カッコつけておきます(笑)」と大沢。

「とりあえず一回Krushのベルトを狙いたいんで、僕のストーリー的にはこの試合に勝ってもう1試合挟んで勝って、Krushでタイトルマッチしてチャンピオンになって、最初の防衛戦の相手に龍華かな? で、龍華に勝ったらその後は寺島とやろうかなっていう感じですね」とKrushライト級王座を懸けて、JOKERジム内での“ババ抜き”も目論んでいる。「その後はK-1のベルトも狙いますよ」と、貪欲さはまだまだ健在だ。

 今回の弘輝はサウスポーだが、「卜部功也選手より強いサウスポーとやることはないんで、誰が来ても大丈夫かなっていう感じですかね」と、サウスポーへの苦手意識も取れたという。敗戦を喫したものの功也との試合は確実に大沢の糧となっているようで、「完全復活した自分を見せたいとか毎回言ってるんですけど、今回は言わないです。とりあえず見てくれって感じですね」と、結果で完全復活をアピールする。

 

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