2021.11.16

 兵庫姫路市の総合格闘技道場・華王州にて、12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)で開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~スーパー・ウェルター級&フェザー級ダブルタイトルマッチ~」の[スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R]で大和哲也と対戦する大野祐志郎が公開練習を行なった。

 姫路市生まれの大野は父親の影響で小学校の頃より空手を習い始め、高校時代には極真空手を経験。その時期にK-1 WORLD MAXの-63kgトーナメントで優勝した、同年代の大和哲也に憧れを抱き、独学でキックボクシングや総合格闘技を学び始めたという。現在は華王州の副代表を務めながら、安保瑠輝也が率いるALL-WINジムに出稽古をするなどして、立ち技の鍛錬に励んでいる。
 
 既に35歳という年齢の大野がK-1 JAPAN GROUPに参戦を果たしたのは今年2月の「Krush.122」。そこで近藤拳成をKOすると、続く8月「Krush.128」でも斉藤雄太をKOで沈め、2連続KO勝利という実績を引っさげて今回のK-1デビューを果たすことになった。

 普段は郵便局で仕事をしている異色のファイターだが、K-1 JAPAN GROUPに参戦したのは安保のYouTubeチャンネルでの喧嘩自慢企画がきっかけだった。「K-1はアンディ・フグ、アーネスト・ホーストの頃から見ていたんで憧れしかないですね。K-1は日本最高峰の舞台なんで凄い憧れがありました」と語る大野。しかし、トントン拍子でK-1参戦が決まったわけではなく、「過去にも『この試合に勝ったらK-1 JAPAN GROUPに話をしてみるわ』っていう試合が何試合かあったんですけど、ずっと落としてきていて(笑)」と、苦労の末の夢舞台到達だった。

 そして、自分よりも2歳年下ながら憧れの存在だと語り、Krush参戦当初からアピールしていた大和との対戦も実現。「怖いです(笑)。想像上の人物だったんで、怖いしかないですね」と語りながらも、オファーが来た時は「やっと俺、試合できる。そこまで来たんかっていう感じですよね。嬉しさ百倍っていう感じです」と喜びの感情に浸ったという。

 対戦が決まった現在も「常にリスペクトですね」という想いは変わってない。大和は2年以上勝ち星から遠ざかっているが、「大和選手が言っているように歯車が噛み合ってないだけで、負けがこんでることが僕にとっていい方向とは捉えてないですね」と力が落ちているとは見ていない。「崩すのが困難な壁ですよね。今までで一番高い壁なんじゃないかなって、高くて分厚い壁やなって思っています」と、その実力への評価も変わっていないようだ。

 とはいえ、「勝つことをイメージして練習しているし、最終的には大和選手が寝転んでるところまでイメージしてやっているんで、当然倒してやろうと思ってます」と勝利に対しては貪欲だ。大和がムエタイで戦っている時は「試合動画を見て、肘打ちの練習とかをしましたもんね」と語るほどの憧れの存在だが、「敵としての認識も出来てきて、尊敬の心を持ちつつ、敵対心を持ちつつというところで調整してますね」と、試合モードに気持ちも切り替えている。

 また、K-1スーパー・ライト級のベルトを持つ山崎秀晃は自分より一つ年下の同年代。K-1のベルトに関しては「考えてもないというか、まだその位置にはいけてないんで」と語っていたが「自分自身、体力的なところで上がっていくかと言われれば難しいところはありますけど、頭の使い方次第で強くなれると思うんで、そこをどう活かしていけるかかなと思いますね。現役でやっている間は絶対に上しか見ないです」と、全く頭にないわけではないようだ。

 主戦場とするスーパー・ライト級を「K-1の顔の選手が多いかなと思いますね。不可思選手なんか外敵みたいな感じで言われてましたけど、1~2年でK-1の顔になっていますし、林健太選手なんかはライト級のチャンピオンになって階級上げて、激熱の階級だと思いますけどね」と、やり甲斐も感じている。

 地元・関西での試合とあって、「ラッキーパンチが当たって勝ったじゃなくて、しっかり倒し切る、しっかりと技術を見せて圧倒して倒し切るというところは見せたいなと思います」と気合いも入る。「上を向いてやっている人間は絶対に自分より先に行っている人間、その人の壁にぶち当たる瞬間があると思うんですけど、その壁を崩してこそだと思うんで、僕も憧れてたりリスペクトしてた人が目の前に現れて、壁として立ちはだかっている状況なのでしっかり崩していきますよ」と、地元の大舞台で憧れの存在に全力で立ち向かうことを宣言していた。

 

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