2021.11.10

 神奈川・K-1ジム相模大野KRESTにて、12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)で開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~スーパー・ウェルター級&フェザー級ダブルタイトルマッチ~」の[スーパーファイト/K-1クルーザー級/3分3R・延長1R]でK-Jeeと対戦する谷川聖哉が公開練習を行なった。

 今回、谷川が行なった公開練習は2分1Rのミット打ちだが、タイマーの合図と同時にミットを持っているトレーナーが右のフックを打つとそれをガード。続けて自らは右ハイキックを放つという動作を繰り返した。

 この練習を公開したのには、10月28日に行なわれたカード発表記者会見での一幕・やりとりが理由だ。この時の会見中、K-Jeeは7月の「Krush.127」で行なわれた第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメントの決勝戦で、谷川がマハムード・サッタリに右フックを食らってKO負けしたことをあげ、「谷川選手は右のフックが多分全然見えていない。今回は右のフックだけをしっかり練習する」という挑発的な発言を行なった。

 それを聞いた谷川も「逆に右のハイキックで倒してやろうかなと今、心に決めたんで、右のハイキックで倒します」と応戦。それが右フックをガードしてからの右ハイキックという公開練習に繋がったというわけだ。

 これも一種の挑発だが、谷川はKrushクルーザー級王座決定トーナメント後も研鑽に励んできた。「僕は世界を相手に戦っていきたいし、日本人には絶対負けないぞと思っているので全体的なレベルアップを考えていました」と、自身の技術の向上に時間を費やしてきた。空手で実績を残してきた谷川は、K-1 JAPAN GROUPに参戦して1年が経過したものの、「まだ何個か壁があるという感じですね」と、完全にK-1ルールに適応出来たわけではないという。

 しかし「KRESTはガチのスパーリングで作り上げていくところなんですけど、そこは空手の道場と似ているところがある。(K-1の動きが)マッチしてきつつはあるし、あとは本当に時間をかけて詰めるところは詰めてって感じですね」と、K-1ルールへの適応にも真摯に取り組んでいる。その気持ちがあるためか、会見でのK-Jeeの挑発に対しても、「確かに向こうのほうがK-1 JAPAN GROUPにずっといますし、実績も歳も上ですし、あんまり人に言われてもイライラはしないので」と、怒っている様子もない。

 と言いつつも、K-Jeeについて「自分を除いたら日本人では一番強いし巧いんだろうなとは思っています」と語ったりと、強気な姿勢も見せる谷川。K-Jeeが初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントの決勝戦を戦っていた頃にスパーリングをやったことがあるそうで、その時に「最初はマスみたいな感じで技術の見せ合いみたいことをした時には、僕は『こんなもんなんだな』とは思いました」と、K-Jeeの技術に関しては感じたという。

 ところが、その発言がK-Jeeの耳に入ってしまっていた。K-Jeeの会見での挑発的な発言はそこに原因があったと思われるが、「K-Jee選手は試合になると別の強さはあると思うんで、下に見ているとかではないんですけど、技術合戦では僕の足元にも及ばないなと思いました」と、谷川自身は全く意に介してないようだ。

 谷川には現在主戦場とするクルーザー級戦線のベルトはもちろん、将来的にはヘビー級やスーパー・ヘビー級の王座も獲りに行きたいという野望がある。そのためには「今のクルーザー級の選手はそんなに差がないし、どっちが先に一発当てるか選手権みたいになっているので、そうではなくて誰が見ても確実に谷川聖哉は頭2~3個上に行ってるよねっていう試合を見せたい。一発に頼るのではなくて、しっかり自分で試合を組み立てて、3R使った中で倒すタイミングがあれば倒していきたいと思います」とただ倒すだけではない、ハイレベルなKOの必要性も感じている。

「真正面から勝てない選手とこの先ドンドンやっていきたいですし、これをどう巧くやっていくかが課題なので、それをちょっとずつ見せていければなと思っています」と、目的意識を持ってK-Jeeとの試合に挑むつもりだ。

 また、前K-1王者でもあるK-Jeeとの試合は、「重量級では自分が一番若いと思うんですが、上の世代の人たちを全員倒していけばそこでまたストーリーが出来ると思うので、K-Jee選手はKrushの初代チャンピオンだし、K-1でも2代目のチャンピオンなんで、いい踏み台というかステップアップするのにちょうどいいと思っています」と、タイトル挑戦への試金石とも踏んでいる。

 会見での右ハイキックでのKOは勢いで言ってしまったそうだが、「ハイは得意なところでもあるし、もう一つ技も用意しているのでそれもちょっと使えるかなと思っているんですよ。でも、ハイで倒すのは空手家らしいかなと思うので、蹴りで倒したいです」と、自信たっぷりにKOを予告していた。

 

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