2021.09.11

 神奈川・K-1ジム相模大野KRESTにて、9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~」の[【株式会社メディオック Presents】K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント・一回戦(2)/3分3R・延長1R]でFUMIYAと対戦する野杁正明が公開練習を行なった。

 公開練習として行った1Rのミット打ちでパンチ、ヒザ蹴り、ミドル、三日月蹴り、ローキックと多彩な技を見せつけた野杁。「今回はトーナメントということもあって早めに追い込みをスタートしたんですけど、疲れが溜まっている中でいい動きができているので、いつも以上にいい仕上がりです」と、調整は順調に進んでいる様子だ。

 トーナメントに向けては「(スパーリングやミット打ちの)ラウンド数が多かったりはしますけど、トーナメントだから特別なメニューをやることもはないです」と練習方法を変えることもなく、普段通りの調整で臨む。

 一回戦の相手は当初は加藤虎於奈の予定だったが、急遽リザーブファイトに出場予定だったFUMIYAに変更となった。しかし「自分は対戦相手が変わることが結構多いので、変わったからどうこうっていうのはないですし、対策も練り直しましたけど、それもできたので全然気にしていないですね」と泰然自若としている。

 FUMIYAの印象については、「バックブローとバックキックか? いい体もしてるんで、パワーがあるかなっていう印象」と語ったが「僕には当たらないんで」とバッサリ。「それこそ同じジムの秀さん(山崎秀晃)のバックスピンとかバックブローのほうがパワーもスピードもあるんで、それに比べたら全然気にしてないです。もらったとしても倒れないですね」と切って捨ててみせた。

 野杁のこれまでの実績から優勝候補の呼び声が高い。そして、その対抗馬として目されているのが元K-1スーパー・ライト級王者の安保瑠輝也だ。ファンや関係者の間では実力・実績の点から、この両者が決勝戦で激突するという予想をする者が多い。

 その瑠輝也に関して、「彼は彼のやり方で盛り上げてくれていますし、彼の頑張りがあるからこそ、ここまで注目されていますし、彼がああいう派手なことを言うことによって、他の選手も野杁と安保には負けてられないという気持ちがきっと出てくると思うんで」と、その派手な言動に関しては評価した野杁。しかし瑠輝也の実力については「もちろん差はあります。彼も強いですし、昔から知っていますけど、負ける要素は1mmもない」と、自分と並ぶレベルにないと言ってのけた。

 トーナメント制覇に向けて自信満々の野杁だが、決して油断しているわけでもない。「トーナメントは何があるか分からない」とその怖さに関しては百も承知。「もちろん優勝する気でいますし、優勝しか考えてないんですけど、全然油断もないですし、全選手警戒して、その上で発言しているだけですから。全選手に対しての対策は万全なんで、準決勝も決勝も誰が来ても問題はないですね」と、万全の備えが自信の裏付けのようだ。

 これまでK-1スーパー・ライト級王座をはじめ、様々なタイトルを獲ってきた野杁だが、意外なことにK-1でワンデートーナメントの優勝がない。2016年の-65kg日本代表決定トーナメントでは決勝で山崎に敗北。同じ年に開催された-65kg世界最強決定トーナメントでも、準決勝でゲーオ・ウィラサクレックに敗れている。「今回は2階級制覇プラス初優勝が懸かってるんで、何がなんでも優勝しなきゃいけないなって感じですね」と、悲願のワンデートーナメント制覇に懸ける想いは殊の外強い。

 また「K-1 MAXだったりK-1 WORLD GPのヘビー級の試合を見て育った世代なので、ベルトを巻くか巻かないかでは全然違いますね。スーパー・ライトのベルトを巻いた時には周りの反響もデカかったですし、K-1の世界チャンピオンと言えるか言えないかは全然違います」と、ベルトへの執着も強い。

 目指すは真の世界一だ。K-1ウェルター級王座は昨年、初代王者の久保優太が返上。その後、コロナ禍の影響によって海外の選手を呼べずに、王座決定トーナメントを開催できなかったという経緯がある。今回のトーナメントも海外から選手を招聘することはできなかったが、「ジャパントーナメントみたいな感じなんですけどとりあえず優勝して、それから世界の強豪を呼んでもらって、本当の世界一を決めたいと思います」と、野杁の頭の中にはベルト奪取後の青写真もできている。

「会場の皆さんが盛り上がりつつ引くようなKO劇をしっかり見せて、僕が第2代ウェルター級チャンピオンになるんで楽しみにしていてください」。真の世界最強へ、その第一歩を横浜アリーナから踏み出す。

 

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