2021.06.01

 5月31日(月)「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN ~K-1バンタム級日本最強決定トーナメント~」の一夜明け会見が行われた。会見に出席した中村拓己K-1プロデューサーの総括インタビューを前編・後編に分けて公開!前編の今回はスーパーファイトを総括します。
 
「スーパーファイトから総括させていただきます。-75kgで試合をした神保克哉選手とブハリ亜輝留選手の試合は、本当に重量級らしい、昨日の大会の中では一番重い階級の試合だったんですけども、相当迫力のある試合を見せてくれたかなと思います。ブハリ選手も体格が大きくて、最初神保選手と体格差があるのかなと思ったんですけど、そういった中で神保選手があれだけ勇敢な試合をしてくれて。本当に神保選手の気持ちが伝わるKO勝利でした。

 神保選手は久しぶりのKO勝利だったと思いますし、自分が75kgという階級を新設するんだっていう覚悟が見えた試合だったんじゃないかなと思います。K-1に出たいとアピールする選手、主張する選手が多いんですけど、それだけじゃなくて実際にリングに上がった時にそういう覚悟を見せられる選手がK-1に相応しいと思いますし、神保選手は気合いでそれを見せてくれたんじゃないかなと思っております。

 続いての試合、女子の優選手とMOE選手の試合。接戦の中で優選手が延長で判定勝利という結果でした。優選手は前回K-1に出てから練習環境を変えて取り組んできたものが出た試合だったんじゃないかなと思います。そして、斗麗選手と亀本勇翔選手の一戦は、斗麗選手がK-1スーパーファイトは初参戦で、最終的に結果はKOじゃなかったんですけど、実力・底力がある亀本選手から勝利を収めて。こういう苦しい試合展開というか、キツい試合展開の中で勝ちを収めたというのは、また斗麗選手の大きな経験になったんじゃないかなと思います。

 佐々木洵樹選手とラット・エイワスポーツジム選手の試合は、ラット選手がK-1ルールができなかった選手だったので、佐々木選手には申し訳ないという気持ちもあったんですけども、試合の後で佐々木選手のコメントもありましたが、一夜明け会見でそのことも話してくれるんじゃないかなと思っております。

 佐野天馬選手と島野浩太朗選手の試合に関しては、激しい試合になるという予想をしていたんですけども、それを上回る想像以上の激闘だったと思います。昨日は本当に若い人たちが多い大会で、2人とも年齢的にはベテランではないんですけど、キャリアのある選手同士の試合で。でも、そういう二人の試合が一番勝ちに貪欲で、激しい試合になったというのは見ていて感じるものがありました。

 K-1はこういうものなんだ!というのを2人が見せてくれたと思いますし、あれだけキャリアのある選手たちがそういう試合をしてくれたことが嬉しかったですし、是非若い選手たちにもこの試合を見て、いろんなものを感じ取ってほしいなと思う、そういう試合でした。

 K-1初参戦だったMOMOTARO選手と西元也史選手の試合は、本当に衝撃的なKO決着で西元選手の勝利という形になりました。試合前には西元選手からいろんなコメントや言葉もあったんですが、いろんな思いがあった試合だったんじゃないかなと思います。

 一般的な評価ではMOMOTARO選手のほうが格上で、西元選手のほうが挑むという図式の試合だったと思うんですけど、このタイミングで西元選手がそういう試合に挑んで、KO勝という結果を残したのは西元選手にとってはこれからのターニングポイントになっていくんじゃないかなと思いました。

 そういう意味では凄く大きい勝利だったと思いますし、敗れたMOMOTARO選手も今回がK-1初参戦。ONE Championshipさんとの契約が終わった後に我々のK-1 JAPAN GROUPに来ていただいて、いろんな選択肢の中でK-1という場所を選んでくれて、本当にK-1での戦いを、K-1ルールの試合をしようというのが、僕は見ていて感じました。結果はKO負けっていう残念な結果でしたけど、ここからMOMOTARO選手のK-1でのストーリーが始まっていくと思うので、是非そちらもご注目いただければと思います。

 そして、MIO選手と菅原美優選手の女子の注目の一戦。こちらはMIO選手が僅差の判定勝利という結果に終わりました。大会前からいろんな方から注目してもらい、どんな試合になるのかなと思ったんですけども、やはりMIO選手の底力っていうか、地力が一枚上手だったんじゃないかなと思います。前回、山田真子選手とやった試合から、またさらにK-1向きの戦い方に変わってきたっていうところでは、成長も見られた試合だったと思います。

 また2人に関しては今回が初対戦だったんですけども、同じ階級で戦う以上ですね、どのタイミングでどうなるかわかりませんけども、必ずどこかで二人が戦う時が来るんじゃないかなと思います。それがすぐ先なのか、何年先なのかわからないですけども、そういう2人の対戦がどっかで実現するんじゃないかなと見ていて、今後の二人の動向というか、そこも注目してこれからも見てもらいたいなと思います。

 そして、林健太選手とヴィトー・トファネリ選手の試合も、これもK-1らしい倒し合いで会場を沸かせることになったと思います。林選手はライト級からスーパー・ライト級に階級を上げて、本人のコメントを聞いて、1年以上勝ってなかったんだと思ったんですけども、そういった中では昨日は覚悟持ってリングに立ったと思いますし、苦しい試合展開から逆転できたっていうのは、林選手の持っている強さを感じました。

 林選手は会見のコメントでも明るいユニークな選手で、言葉は難しいですけど、やっぱりちゃんと練習しているというか、本当にK-1という競技に真摯に向き合って鍛えている選手じゃないと、ああいう逆転勝ちはできない。ファイターとしてK-1ファイターの見本じゃないですけど、そういったところも見せてくれたんじゃないかなと思います。

 ヴィトー・トファネリ選手も去年、我々のK-1 JAPAN GROUPに出場していて、最初は野杁選手とウェルター級で戦って、スーパー・ライトで鈴木勇人選手、そして今回林健太選手と本当にK-1、Krushのチャンピオンクラスの選手たちと戦ってきています。戦績的には昨日も負けてしまったんですけども、試合はトファネリ選手の強さや個性が出た試合だと思うので、これからもスーパー・ライト級の一人として、一ファイターとしてまたK-1のリングで戦ってもらいたいなと思います。

 そして、チャンピオンとしてスーパーファイト初登場だった椿原龍矢選手と玖村修平選手の試合は、これは椿原選手が前回の試合を踏まえて、いろんな賛否両論があった中での初陣でした。そのなかで椿原選手が自分の新しい姿を見せようとしているところが垣間見えた試合だったんじゃないかなと思います。対戦カードとしても玖村選手という、あれだけアグレッシブに行く選手と戦ったという意味でも、凄くいいカードだったのかなと思いますし、玖村選手の粘り強さも見れました。その上で椿原選手の変わろうとする姿も見ることが出来て、という意味では、フェザー級の新しい時代、今回ポスターにフェザー級戦国時代といキャッチを書いたんですけど、それが始まっていくような試合だったんじゃないかなと思います」

 

選手登録