2021.05.20

 5月30日(日)神奈川・横浜武道館で開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K-1バンタム級日本最強決定トーナメント~」(※5.23大田区から延期・変更)。過去K-1で行われたワンデートーナメント優勝者が平均年齢20.75歳という新世代ファイターが集まる「バンタム級日本最強決定トーナメント」について語った。第5弾は2015年に初代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメント、2016年にスーパー・フェザー級世界最強決定トーナメントを制した卜部功也だ。

卜部功也
「(同門で後輩の橋本実生について)デビューする前に格闘代理戦争で注目されて、それからプロデビューした選手ですが、昔から負けん気は強かったですね。試合を見てもそうですが、普段の練習から負けん気の強さが出てますね。Krushの王座決定トーナメントでは決勝戦で勝てなくて悔しい想いをしたと思うし、そういう経験がより一層、実生を強くしていると思います。これまでKRESTからは何人もトーナメント優勝者が出ているので、実生にも続いてほしいです。

(橋本以外で気になる・注目している選手は?)壬生狼選手です。彼はオフェンスもディフェンスもどちらも出来るし、試合中の距離感がいいですよね。キャラクターがクローズアップされがちですが(笑)、試合を見ているといい意味で手堅いというか“勝てる”試合をしますよね。実際に無敗というのもあるんですけど、勝ちを落とさない戦い方ができる選手だと思います。この局面で流れをとれば勝てるという時に必ずとる戦い方というか。そういう印象がありますね。

(トーナメントはKO勝ちすると勢いに乗るという見方もあるが?)僕はKOする・しないよりも、まずは勝ち切る強さが重要だと思います。それこそトーナメントは勝たなければ次はないわけで、しっかり勝てることが大前提でそこにプラスしてKO出来るかどうかだと思います。あとこれは僕の経験ですが、早い時間でKO勝ちしちゃうと、逆に身体が温まらないんですよ。試合したのに身体が温まらないまま控室に戻って…みたいな。逆にある程度、長い時間戦っておくと身体が温まって、次の試合に向けて準備しやすいんです。

 僕の試合で言えば2016年のスーパー・フェザー級日本代表決定トーナメントは、一回戦で判定勝ちだった僕が1RでKO勝ちだった島野浩太朗選手と戦ったのですが、そんなに体力的な差は感じなくて。むしろ1回戦で9分間やったんで、準決勝は最初から飛ばしていけて、ローキックでKOしたんですよね。おそらく統計的に見ても一回戦をKOした選手vs一回戦で判定勝ちだった選手の試合は後者の方がいい動きをしているような気がします。もちろん3試合連続KOみたいに圧倒的な勝ち方だったら話は別ですけどね(笑)。

(今回のトーナメントや若い選手たちに期待することは?)僕が初めて(現体制の)K-1のトーナメントに出たのが24歳の時で『やっと舞台が整った!』『ここで俺は成り上がってやるぞ!』と思ってましたね。僕は2009年にKrushでプロデビューして、ここからプロで頑張っていこうと思った矢先に前のK-1が活動休止になって。実はその時に当時の関係者から『K-1は10年は復活しない』と言われて……それを聞いた瞬間は絶望しかなかったです(苦笑)。

 でも自分に出来ることは目の前の試合を一生懸命やるしかなかったんで、とにかくがむしゃらに頑張って。そうしたらK-1が新体制でスタートするという話が来て、言い方は難しいですが『K-1で活躍して目立ってやる・稼いでやる』『K-1を利用して成り上がってやる』という欲望は強かったかもしれません。僕は若い選手はそのくらいでちょうどいいと思うし、格闘技で成り上がりたいんだったら、余計なことを考えずに、とにかく強くなれと。なんだかんだで強くなかったら評価されない世界なんで。今は色んな評価のされ方があるかもしれませんが、ファイターである以上、若い選手たちには強さを追及してほしいです」

 

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