2021.05.14

 神奈川・FLYSKY GYMにて、5月30日(日)神奈川・横浜武道館で開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K-1バンタム級日本最強決定トーナメント~」の[スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R]でヴィトー・トファネリと対戦する林健太が公開練習を行った。

 公開練習の開始予定時間に、数分だが遅刻してジムにやって来た林。「この時間は車が混むっすね!」など笑って言い訳しながら手早く準備を済ませると、トレーナーのキヨソンセンが持つミットにパンチやミドルキックを打ち込む。途中「……長い!」とぼやく場面もありつつミット打ちは終了。改めて体調・仕上がりを聞くと「本来ならもっと仕上がってるんですけど、今日ちょっと遅刻しちゃったんで、急いで準備したら息が上がっちゃいました。本来はもっといい感じですよ」と息切れした理由を遅刻のせいにする。

 先日、5月23日に大田区総合体育館で開催予定だった大会が緊急事態宣言のために1週間延期・場所も変更されることが発表されたばかり。しかしこれは林にとってはコンディションの面でも好都合だったという。「追い込みも終盤で疲れもメッチャ溜まってたんですけど、満たされるぐらいごはんも食べて回復したんで、またもう1週間追い込めます。最初に延期が発表されたときは『いつになるんやろう?』って不安やったんですけど、パッ!と1週間後に決めてくれたので、気持ちが切れずに身体も回復させて追い込めているので、選手にとってはすごくありがたいです。延期が1週間で済んで、K-1の対応の早さに安心しました」

 前回、ゴンナパー・ウィラサクレックに敗れてK-1ライト級王座を失ったのを機に、今回からスーパー・ライト級で戦う。階級アップの理由の一つである減量は楽になるのだろうか。「前よりは楽っちゃ楽ですけど、階級を上げるにあたって体を作り直したので、減量幅はそんなに変わってないんですよ。ライト級の時は、最後の方は“減量”と言うより“衰弱”に入ってたんですけど、今はいいパフォーマンスができる感じの減量なので、いい感じです」という。ス―パー・ライト級での動きについては、「まだ試合してないから実感とか手応えはないですけど、スパーではしっかり感覚が掴めてきてるんで、スーパー・ライト級でも問題ないと思いますね」とも不安はないようだ。

 今回の相手は「K'FESTA.4 Day.1」3.21有明大会で鈴木勇人を下しているブラジルのビトー・トファネリ。「印象は顔の掘りが深いなあーってぐらいですかね。掘りが深すぎて目が見えてなかったですから(笑)。試合も特に印象はないです、タフなとこぐらいで。KOで負けたことないらしいですし。回転技とかは頭の中でイメージしたりはしますけど、そんなに警戒するところはないかなと」と自信をのぞかせる。

 林の言葉にもあるように、トファネリと言えば生涯KO負けゼロというタフさを売りにしているが、林は「タフな相手ですけど、もちろんKOで勝ちたいです。今回、自分にすごく自信があるので。しっかり自分を作ってきたし、いいトレーニングもできてます。とにかく早く試合したいですね。練習ではいい感じなので、本番でどういう動きが出せるのかなと。試合が楽しみです」と新た階級で作り上げた自分を試したくて仕方がないようだ。

 今回の試合は、久々に「チャンピオンではない」状態での戦いとなるが、そこはあまり問題ではないという。「周りは、『何も背負うものがないから、チャンピオンの時より楽やろう』って言ってくれるんですけど、それやったらチャンピオンの器じゃないというか。チャンピオンはどんな時でも強いじゃないですか。だからあんまり楽とかはないですけど、まあ正直『ベルトを失ったらどうしよう』っていうような怖さは少ないですよね」

 これだけ充実した様子なのは、やはり新たな階級で、それに向けての準備がしっかりできているからのようだ。「ホンマに挑戦ですね、階級を上げて。スーパー・ライト級はヒデさん(山崎秀晃)を筆頭に体が大きい人が多いから、俺の攻撃力で通用するのかなとか不安な部分もあったんですけど、上げるぞって決めてから体も作ってきたんで、不安はないです。今は楽しみしかないですね。戦い方については、トレーナーも『変わったな』と言ってくれてます。自分ではここがこれだけ違う・変わったとは分からないので、早く自分の試合を映像で見たいです。ホントに楽しみなんですよ、自分の試合が」

 林はこの階級での目標を、兄貴分でもある現王者・山崎秀晃に絞っているという。人材豊富な階級だが、今は先のことは見ていない。勝てば山崎との対戦につながるという考えだ。「一戦一戦がホンマに挑戦者という気持ちやから、誰がどうというのはないですけど、今回の勝ち方次第では、なかなかいいアピールができるんじゃないかなと思ってるんで、とりあえず目の前の試合のことしか考えてないですね。KOで負けたことのない選手を、俺が階級上げた一発目でKOすれば、なかなかいいアピールになるんちゃうかなと思ってます」

 これまでKO負けしたことがないトファネリを倒すのに必要なものは? と聞かれると、林は「気合いっすね」と即答した。「テクニックとかスピードとかパワーとか、全て大事ですけど、最終的には男は気合いやろなっていうのは、生まれた時から根本的に思ってるんで。今はテクニック、スピード、パワー、全部変わってる自信はあります。それプラス、だからこそ気合いが生きるんちゃうかなと。同じレベルで、最後に勝つのって気合いじゃないですか。今までは気合いだけで戦ってきましたけど、テクニック、スピード、パワーがいい勝負できたら、あとは気合いで一個越えられると思ってるんで。自信あります」

 テクニック、スピード、パワー、そして気合い。全てを見せて、“新生”林健太のスタートとなる激勝を見せるか? 林の新たな挑戦が見ものだ!

 

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