2021.05.11

 千葉・菅原道場にて、5月30日(日)神奈川・横浜武道館で開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K-1バンタム級日本最強決定トーナメント~」(※5.23大田区から延期・変更)の[スーパーファイト/K-1スーパー・フェザー級/3分3R・延長1R]で佐野天馬と対戦する島野浩太朗が公開練習を行った。

 シャドー、サンドバック打ちで身体を温めた後に、所属ジムの菅原忠幸会長が持つミットに3分3Rのミット打ちを行った島野。右ロー、左右ミドル、ヒザ蹴り、右ストレートと一発一発に力を込めたものを繰り出し、道場に快音を響かせた。

 現在の練習では「試合に向けての練習はもちろんですが、一番は基礎体力の土台を最高に仕上げること」を重視し、これまでと変わらず朝練で道場近くにある人見神社の階段ダッシュやフィジカルトレーニング、陸上競技場での走り込みなどをやっており、「いい環境で練習できていて、フィジカルは限界まで鍛え上げてもらっているので完璧に調整できています」と自信を見せる。

 前戦となった3月の『K'FESTA.4 Day.2』では三輪裕樹にカーフキック(膝から下を蹴るローキック)を当てられ苦戦を強いられたが、接近戦でのパンチとヒザで有効打を当て続け、終わってみれば大差の判定勝利を収めた。

「相手がこれ(ローキック)で勝負してくるというものが頭に入っていたので、その点では冷静に戦えたのかなと思います。あと、自分にとっては40戦目という節目の試合だったのでそこで勝利できたのは凄く嬉しく思います」

 菅原道場に入門して15年、プロキャリア10年、40戦目という節目の試合で、勝利という形で終わったことにはすごく満足しているという島野。さらに、かつて徳川将軍家の居城だった江戸城の跡地という歴史ある場所に建てられた日本武道の聖地=日本武道館という会場で試合できたことは“よみがえった侍(=島野のキャッチコピー)”にとって感慨深いものがあったという。

「リングに上がってしまえばどこのリングでも変わらないというのはありますが“日本武道館”という会場で選手として試合ができるというのは、この先の選手人生でもあるかわからないし、これが最後になるのかもしれません。そんな一戦を落としたら、言葉は悪いですけど、死んでも死にきれないというぐらいの気持ちで臨みました。そんな想いが入るような会場でしたね」

 そこで勝利し、今回K-1連続参戦を決めたこととなる。「選手としてK-1に参戦するからには、頂点の証を手にすることが夢なので、それに向けて迷いなく集中して今回の相手も倒して前に進むだけです」とK-1の頂点を目指し気合い十分のコメントを残した。

 今回対戦する佐野は、4歳から空手を学び、中学入学と同時にキックボクシングの道へ。アマチュア大会で数々の実績を残し、15歳でプロデビュー。高校生らしからぬハイレベルな技術でプロのリングでもデビューから破竹の9連勝をマークするなど注目を集めてきた。そんな“天才型”を称される佐野に、“努力型”の島野はどう戦うのか。

「自分は基礎体力が技術の土台になると信じていて、それを最高に仕上げて臨めば技術さえも凌駕できると思って準備を続けています。格闘技の試合で技術、巧さは大事だとは思いますが、試合で勝つというのはこれも1つの強さだよというのを自分の試合で証明したいと思います」

 前回の三輪戦に続いてK-1 GYM SAGAMI-ONO KREST勢との対戦となり、島野対策は十分に練ってくると思われるが、「KRESTは華のある選手が集まるような常勝軍団ですが、だからこそ僕は絶対に負けたくはない。どこの環境でも必ず上にいけるというのを証明します。相手は対策してくると思いますが、それ以上のものを試合でぶつけたいと思います」と対抗意識を抱いていることを明かし、今の環境で培ったもので勝負するという。

 今回はK-1バンタム級日本最強決定トーナメントの出場メンバーを始め、若い選手が揃う形となり、その中でも41戦とベテランの域に入る島野はどういう試合を見せてくれるのだろうか。最後にその想いを語った。

「今大会は若くて個性の強い選手は多いですが、自分自身はベテランだと全然思っていません。僕は踏み台にはならないという気持ちは常にあるし、選手として熟れようが熟れまいが、僕は頂点に立つことが全てだと思ってリングに挑戦しているのでそこに集中して臨んでいきたい。今回、必ず今回勝って頂点の証にいくという夢に一歩つなげるためにも、試合までに完璧に仕上げて全身全霊をかけて臨みます」

 

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