2021.04.17

 4月17日(土)都内にて、5月30日(日)神奈川・横浜武道館で開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K-1バンタム級日本最強決定トーナメント~」(※5.23大田区から延期・変更)の第一弾カード発表記者会見が行なわれた。

 K-1女子アトム級のスーパーファイトとして、MIOvs菅原美優が発表された。MIOは、様々な団体で実績を残した後、昨年からK-1JAPAN GROUPに参戦。初登場となった9月のK-1大阪大会では元Krush女子アトム級王者・高梨knuckle美穂に敗れたものの、今年3月の「K‘FESTA.4 DAY.2」ではボクシング&キックでプロ無敗の山田真子からパンチでダウンを奪ってK-1初勝利を収めた。

 対する菅原は、昨年7月からスタートした第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメントを勝ち上がって優勝。K-1初参戦となった3月の「K‘FESTA.4 Day.1」ではプロ3戦全勝のNOZOMIからパンチでダウンを奪って判定勝利。Krush王者の意地を見せつけた。共にK‘FESTAでの勝利で、さらなる飛躍へ手応えを掴んだ二人。女子アトム級戦線の主役の座を掴むのはどちらか。

 中村拓己K-1プロデューサーは「予測不能な戦い」という。

「MIO選手は3月のK‘FESTAではK-1ルールに対応して、プロ無敗の山田真子選手からパンチでダウンを奪って勝利したことに驚きました。K-1ファイターとしての強さを見せつけられました。対する菅原選手は、K-1アマチュアで活躍した後、Krush王座獲得、そしてK’FESTAで見事な勝利を収めています。プロとしてのキャリア的にはMIO選手が上ですが、K-1 JAPAN GROUPでの実績では菅原選手の方が経験豊富。この二人の対戦を楽しみにしていたファンも多いと思いますし、実際にどんな試合になるか、予測がつかないところもあります。楽しみな女子の試合がこの大田区大会で決まったと思います」

 会見には2人が登壇し「K-1という凄い舞台にまた出れることを嬉しく思ってます。キャリアが上の選手なので、挑む形の試合はあんまりなかったと思うので、ワクワクしてます。一生懸命に頑張るので、応援よろしくお願いします」(菅原)、「菅原選手は今、勢いがあって波に乗ってる選手だと思うので、しっかり倒して(勢いを)止めたいと思います。応援よろしくお願いします」(MIO)と挨拶。続いて質疑応答が行われ、両者は以下のやりとりを見せた。

――この試合のオファーを受けた時の感想は?
菅原「格闘技を見ていただけの時から(MIOの)存在は知っていました。そんなに見ていたわけじゃないんですけど、その頃は打撃というよりは投げで勝っていたイメージがあって。それでK-1初戦でも『こんな感じなんだ』と、そんなに怖いとは思いませんでした。でもこの前の3月の試合、全然違くて、別人みたいになっていて、ちょっと(実力が)分からなくなっちゃって…。いつかはやるなと思ってたので、オファーを貰って、倒したいなって思ってます」

MIO「元々階級が違うので、戦うことはないやろ、って思ってました。今こうして菅原選手と戦えるのは光栄だし、嬉しいです。(45kgでの試合は)プロになってから初めてです。どんなもんなのか、楽しみです。体重はこの間(山田戦は46kg契約)も意外にスッと落ちたので、大丈夫です」

――菅原選手はプロ7戦。MIO選手はプロ44戦。このキャリアの違いをどう感じている?
菅原「(MIOは)この前の試合でも、その前の試合からでも、パンチが上手なイメージがあります。キャリアも豊富ですし、その場その場での応用も一杯できると思います。でもやっぱり気持ちでは負けちゃいけないと思うし、今私もすごくパンチの練習をしていて、打ち合いも出来るようになってきました。だからパンチの選手にパンチで勝ちたいなって思います。(アトム級の主役は自分だ、という思いは?)そうですね……、そうです(笑)。私が主役……、頑張ります」

――この試合どう位置づけて、今後にどうつなげていきたい?。
MIO「もちろん私はベルトを狙っていきたいので、階級はどうなるか分からないですけど、まずKrush王者の菅原選手を倒す。菅原選手を先に行かせないようにして、私が菅原選手を抜かして、先に行きたいなと思いました」

――中村プロデューサー、この女子の階級のベルトについてはどんな構想を持っていますか。
中村P「階級があれば、ベルトを作りたいという気持ちはあるんですけど、見ている人が『この階級でこういう選手がいるからチャンピオンを決めてほしい』や『この選手だったらベルトを巻く資格があるんじゃないか』と思う選手が出てきたり、そういう試合が繰り広げられなかったら、ベルトを作ったり、トーナメントをやる意味はないと思っています。MIO選手と菅原選手は試合前から注目度の上がる試合になると思いますが、それを越える内容を見せてほしいと思ってます。もちろんここで2人に勝敗がついて、他にも女子の45kgの選手はいると思うんですけど『この選手ならK-1のチャンピオンにふさわしい』と思う選手が出てきた時に、トーナメントなりをやりたいと思います。もちろんトーナメントをやる以上は外国人選手を入れてやりたいと思います」

――今の中村Pのコメントを聞いて、どう思った?
MIO「今、お話を聞いて、この試合でしっかりと自分の強さを証明しないといけないな、と思いました」
菅原「同じ気持ちですね。しっかり証明したいなって思ってます」

――菅原選手のファイターとしての評価は?
MIO「キャラが立って、華があって、素晴らしい選手だと思ってます。ただ、今まで私は実力のある選手と戦ってきたので、実力的にどんなもんなのか、気になるなー、って感じですかね」
菅原「いや、なんかもっとボロクソ言われるかと思ってたんで(笑)。ちょっとほっとしました。はい、頑張ります」

――現時点で、MIO選手に負けない自信は?
菅原「そうですね。本当にK-1での試合では(MIOの実力が)分からないところがあります。蹴りは自分の武器としてるんで、その点では絶対負けないなと思っていますが、パンチは(MIOの方が)上だな、と思っていて。でも、あと1か月で追いつけないところではないと思うので、1カ月でしっかり仕上げて、当日は自分の方が絶対に強いと自信を持って戦えるように、準備してるところです」

――「K’FESTA.4」の一夜明け会見でMIO選手が「菅原選手は倒したい一人だ」と言ったのはご存知ですか?
菅原「はい。ツイッターでまわってきて『わあ!』と思って。数日後にオファーが来て、怖いなって思ったのが正直な感想ですね」

――菅原選手の「蹴りでは負けない。パンチも1か月で追い越す」については?
MIO「1カ月で追い越されたら、今までやってきたことがしょうもないものになっちゃうので(苦笑)。しっかり追い越されないように私も努力します。蹴りは菅原選手の武器ですが、その蹴りも出させないくらい、追い詰めたいなと思ってます」

――顔面前蹴りには対応できますか?
MIO「顔面前蹴りは、今までならキャッチができたんで、その辺はちょっと苦戦するかな、って思うんですけど。しっかりKRESTで練習したいと思ってます」

――今回、MIO選手が赤コーナー、菅原選手は青コーナーだが。「なんでチャンピオンなのに青コーナー?」と思いませんか?
菅原「私、あんまりこだわりないんで。しかも赤より青が好きなんで(笑)、よかったなって感じです。すいません(笑)」

――今の発言を聞いて、MIO選手はどう思った?
MIO「そうですね、赤、青……。可愛らしい子だなって(笑)。天然なんですかね? すごく面白くて、可愛いです」

――現時点でどんな試合をイメージしてますか? バチバチになるのか、技術戦になるのか。
MIO「両方イメージ出来るんですけど、せっかくK-1で戦えるんでバチバチで。期待以上のバチバチを見せたいと思ってます。前回、倒し切れなかったんで、今回そのストレスもぶつけたいなと思ってます」
菅原「近い距離でやってくるんじゃないかなって思ってるんですけど。全然、近い距離でも戦えるようにしてるので。どういう展開になっても、しっかり勝てるように準備してます」

――ずばりKOを狙う?
菅原「ダウンも取りたいし、出来ればKOしたいし。でも今回は勝ちにこだわりたいかなって。倒しに行くと倒されそうなので、勝ちに行きます。でも私、スパーリングで気を失ったことがないんですね。一度記憶が飛んじゃったことがあるんですけど、それでも私、試合が出来たんで。いいパンチを貰うと逆に行けちゃうんじゃないかなと思います」

 キャリアで遥かに上回るMIOが格の違いを見せつけるのか。それとも、成長著しい菅原が勢いのままに勝利を掴むのか。K-1女子アトム級の主役をめぐる戦いは、両者の意地とプライドがぶつかり合う激しい試合になりそうだ。

 

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