2021.03.25

 3月27日(土)東京・後楽園ホール「Krush.123」で行われる<バンタム級タイトルマッチ>王者・吉岡ビギンvs挑戦者・壬生狼一輝。この一戦を大会当日にゲスト解説を務める佐藤嘉洋さんが語る。

――吉岡ビギン選手と壬生狼一輝選手のKrushバンタム級タイトルマッチが近づいてきました。

「バンタム級について言うと、この2人と松本日向、橋本実生、黒田斗真、この5選手はめちゃくちゃレベルが高いです。誰がチャンピオンになっても遜色ない実力の持ち主で、一つの時代にこの5人が同時に集まっているのは奇跡に近い状態だと思います。その中で吉岡がスルッと抜けてチャンピオンになっていますが、何が他の選手と違って僅差を抜きん出たのか? そう思って見た時に吉岡は体の軸がすごいしっかりしているんです。たとえば橋本実生戦でも実力伯仲でしたが、吉岡は橋本の攻撃を食らっても絶対下がらない。他の試合を見ても相手の攻撃を食らっても軸がブレない強さがあるから、その頑丈さ・フィジカルの強さがちょっと抜きん出ているのかなと思います」

――武居由樹選手も吉岡選手の体の強さを指摘していました。

「でもそれは壬生狼も同じで、彼もやっぱり軸がしっかりしています。キャリアが浅いうちって体幹が弱いんですけど、プロ生活が2~3年経ってくるとみんなだんだん胴回りがガシッとしっかりしてきます。吉岡と壬生狼はそれが既にでき上がっている状態で、完全にプロのトップクラス、日本チャンピオンクラスの体の強さを持っていると思います。僕はプロの世界では体の強さが一番必要だと思っていて、そういう意味でも今回の試合はお互い噛み合うんじゃないですかね」

――では、そんな試合をどのように予想されますか?

「お互い受けたら返すというのもできるし、基本的に圧力を掛けてあまり下がらないっていうタイプです。吉岡はトーナメントではサウスポーに構えて、壬生狼サイドにしたらオーソドックスで来た場合とサウスポーで来た場合、2つ作戦を立てておかないといけないですよね。吉岡は左右どちらも遜色ない動きでしたし、そのレパートリーの多さ・技の引き出しに関しては吉岡の方が豊富なのかなっていうのがあります。体の頑丈さも吉岡の方が若干強いかなとは思うんですけど、難しいですね、この試合は(苦笑)」

――どちらも技術とスピード、頑丈さを併せ持ち、接戦が予想されます。

「壬生狼も晃貴に勝った試合(2020年11月)を見て、これは強くなるなと思いましたし、無敗の、勢いのある強さってあるんです。その無敗の、怖いもの知らずで来ると思うので、その強さと吉岡ビギンの技の豊富さ。体の強さはお互い十分あると思うので、その対決がどうなるんだろうなと思います」

――ですがお話を聞いた感じでは、吉岡選手が若干有利なのでしょうか。

「そうですね、10回やったら6回ビギンが勝つぐらいじゃないかと思います」

――ですがそれぐらい僅差であれば、ちょっとした勝負の綾で壬生狼選手が勝つことも十分ありそうですね。

「それは全然ありえます。お互いKOは少ないですけど、全然消極的なファイトではなく、十分倒せるパンチもキックも持っているし、KOばっかり狙いに行くと変に力んじゃいますから、あんまり気にしなくていいと思います。全然消極的な試合じゃなく全力を尽くしてますし、だから何かきっかけを掴めば彼らの実力があれば必ずKOは生まれてくるので、周りの雑音に惑わされず、このまま、自分の先生の言うことを信じて強くなってほしいと思います」

――かなりもつれた接戦になりそうです。

「なるかもしれないですね。そのもつれたところを、何でもつれているのか、何で接戦なのかっていうのを僕らはプロの解説で一般の視聴者の人に伝わるように話さないといけないと思ってます。2人とも本当にキレとスピードがすごくあるからめっちゃレベルが高いし、僕も解説するのをすごく楽しみにしています」

 

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