2020.10.16

 10月16日(金)都内にて、開催を明日に控えた「Krush.118」後楽園ホール大会の前日計量と記者会見が行なわれた。

 今大会のセミファイナルで組まれているのは鈴木勇人vs松本篤人のKrushスーパー・ライト級ワンマッチだ。鈴木は元Krushスーパー・ライト級王者で、今大会のメインイベントで防衛戦を行なう佐々木大蔵に敗れて王座陥落。しかし、再起戦となった7.11「Krush.114」でのFUMIYA戦でKO勝利を飾り、再び王座獲りへの道を歩み出している。

 一方の松本は、現役の国家公務員という経歴の持ち主。仕事の関係で試合をするのがこれが約1年ぶりとなるが、会見ではKrush Evangelistの石川直生さんから「試合の間隔があき、本人のセルフプロデュースが控えめなのでファンの印象は少ないかもしれないですけど(松本は)強いです。高い身長とロングリーチで相手にやりたいようにやらせないのは厄介」と評される実力者だ。

 元暴走族の鈴木と現役の国家公務員の松本の対戦という、実に対照的な経歴の持ち主同士の試合だが、決戦を控えた会見でも、発する言葉は対照的だった。

 仕事の関係上、練習時間も限られているという松本は、今回の試合に関して、「やっぱり相手選手に合わせてが一番。自分自身のレベルを上げるというよりは、vs鈴木選手のことだけを考えて準備してきました」と、vs鈴木用に特化した練習に時間を費やしてきた。

 それに対して「この試合の対策というよりは、毎回自分が強くなるための練習をしている」という鈴木。自身の最大の武器である左ミドルに磨きをかけつつ、「次のステップに行ける練習をしている」と、攻撃のバリエーションを増やすことに着手。「左ミドルは試合を飲み込めるような武器だと思っているんで、その武器を活かしながら、他のバリエーションも見せたい」と、成長した姿を見せることに意欲的だった。

 また、この試合の勝者が、次のKrushスーパー・ライト級王座への挑戦者に一歩近づくのも注目点の一つ。試合数も限られている松本は、「チャンピオンの佐々木選手がいて、挑戦者の中野選手がいて、前チャンピオンの鈴木選手がいて、正直自分より明らかに上にいるのはその3人。明日もしいい結果が出ればその先はあるんじゃないかなと思っています」と、ベルトに対して虎視眈々だ。

 一方の鈴木は「いつも通りしっかり勝つ。そうしたら必然的に道が拓けるんじゃないかなと思っているんで、この一戦を全力で勝ちたいと思っています」と、ことさらにタイトルマッチを意識している様子はなかった。

「自分の中の精一杯を皆さんにお見せできればなと思っております」(松本)、「最後は圧倒して『鈴木は強かったな』と思われる試合をします」(鈴木)と、最後まで対照的な二人。果たしてどのような結末を迎えるのか、俄然注目度が高まってきた。

松本篤人 
「今、石川さんからも高い評価をいただいて、本当にありがとうございます。バンタム級王座決定トーナメントが平均20歳という凄い若いトーナメントで、私は一回り以上の36歳なんですけども、その分しゃべりはうまいと思うんですよね。ただ、しゃべりだけ見せてもしょうがないので、明日しっかりとパフォーマンスを見せたいので、よろしくお願いします。(計量で向かい合ってどんな気持ちになった?)改めて目の前にして、鈴木選手はめっちゃええ身体してるなと思いました。足も長いし、うらやましいです。さっき写真撮っていただいたのを見比べたんですけど、やっぱり僕は白くて弱そうなんで、オセロみたいでしたね。鈴木選手が強そうで、私が毎回白いのは変わらないんで、それでもなんとかやってきているんで、がんばろうと思います。

(時間がない中、どういうところを意識して練習してきた?)やっぱり相手選手に合わせてというのが一番なので、鈴木選手の映像をまず最初にしっかり見て、ジムの人たちとどうしたらいいかなと作戦を練りながら、それに沿った練習をしてきた感じですね。鈴木選手に対するだけの戦い方を準備してきました。自分自身のレベルを上げるというよりは、vs鈴木選手のことだけを考えて準備してきました。時間は限られてますけど、その中でできることはしっかりやってきたと思っています。

(鈴木選手は元王者だが、その選手と戦うことへのモチベーションは?)決まった時はうれしかったですね。決まった時も言いましたけど、そもそも試合ができることがうれしくて、しかもそれが凄い強い選手とやらせていただける。試合できるだけでもうれしいんですけど、さらにモチベーションはが上がりまくりっていう感じで、この準備の期間、減量も含めて凄い楽しかったなと。これで終わりじゃないですけど、明日に向けてモチベーションは凄い上がっていました。

(メインではスーパー・ライト級のタイトルマッチもあるが、この試合はどういう位置づけ?)まずは明日の試合のことだけ考えていますけど、Krushのスーパー・ライト級で上を見ると、チャンピオンの佐々木選手がいて、挑戦者の中野選手がいて、その次に中野選手とどっちが強いかわからないですけど、前チャンピオンの鈴木選手がいて、正直自分より明らかに上にいるのはその3人だと思っているので、明日、もしいい結果が出ればその先はあるんじゃないかなと思っています。

(ファンの皆さんへのメッセージは?)今回本当にいつもよりも早めに試合が決まったこともあって、いつもよりいい準備ができたかなと思っています。対戦相手は今までで最強だなと思っているんで、それがどこまで通用するかわからないですけど、自分の中の精一杯を皆さんにお見せできればなと思っておりますので、明日は応援よろしくお願いします」

鈴木勇人
「今回減量も凄くうまくいって調子はかなりいいです。明日が楽しみです。(計量で向かい合ってどんな気持ちになった?)向かい合った印象は凄くいい方そうだなという感じですかね。(以前は武器の左ミドル以外のバリエーションが課題と言っていたが?)この試合の対策というよりは、毎回自分が強くなるための練習をしていて、左ミドル以外の武器も、いろいろと大事なところはあると思うので、もちろんその練習もしています、自分が次のステップに行ける練習をしているんですけど、自分の武器はあくまでも左ミドル。左ミドルは試合を飲み込めるような武器だと思っていて、その武器も変わらず磨いているんで、その武器を活かしながら、他のバリエーションも見せたいなと思っていますね。

(メインではスーパー・ライト級のタイトルマッチもあるが、この試合はどういう位置づけ?)これから先はもちろん考えて、またベルト狙ったりとか、より高いベルトを狙ったりとか、そういうのももちろん考えているんですけど、目の前の試合が大事。その一試合一試合は落としちゃいけなくて、凄い大事だと思っています。この試合は位置づけとかはあんまり自分の中でなくて、いつも通りしっかり勝つ。そうしたら必然的に道が拓けるんじゃないかなと思っているんで、この一戦を全力で勝ちたいと思っていますね。

(ファンの皆さんへのメッセージは?)松本選手は映像ではわからない未知の強さがあって、向かい合ってみないとわからないところがあるんですけど、それも含めて自分は楽しみです。どういう出方をされても、自分は絶対負けないんで、自分の戦いを通して、最後は圧倒して『鈴木は強かったな』と思われる試合をします」

 

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