2020.07.12

 7月12日(日)都内にて「Krush.114」後楽園ホール大会の一夜明け会見が行なわれた。

 約5ヵ月ぶりの有観客・後楽園ホール大会でメインに立ったのはKrushスーパー・ライト級王者・佐々木大蔵。当初は4月に大阪で行われる予定だった近藤拳成との防衛戦が、相次ぐ日程変更の末、ついに実現した。

 兄弟のサポートを得てタイトル奪取に燃える近藤だったが、佐々木は1Rにダウンを奪い、その後もミドルキックを中心に試合を進めて完勝。「ダウンで欲が出ているのを感じて、それを必死に抑えつけながら戦っていた」という佐々木は、試合までの期間で「1日1日、ワクワクしながら準備してきたものを試合で出せる状況を自分の中で作れていました」と話す。

 試合中も、必死に食い下がってきた近藤に対して「準備してきたことを一つ一つ思い出しながら、近藤選手と対峙することによって『こういう場面ではこうだ』ということを感じながら試合を運んでいた」と振り返る。

 試合前に口にしていた「アート」という言葉について聞かれると、「逆にどうでした?」と記者に逆質問。そして前日のマイクでの挨拶、そしてこの日のコメントの中で、佐々木は何度も「感謝」の言葉を口にした。いろいろと大変な状況の中で試合ができたことの喜び、そしてその背景にある様々な人々への感謝を、落ち着いた口調で語る佐々木の様子からは、確かに彼が「アート」に近づいていることが見て取れた。

「ベルトを持っていて当たり前と思われる存在」を目指す佐々木の戦いは、まだまだ上に向かって伸びていきそうだ。

佐々木大蔵
「(昨日の試合を振り返って)昨日は応援ありがとうございました。そしてABEMA、GAORAでもたくさんご視聴いただいたということで、ありがとうございます。こういった状況の中で、心配な方が多かったんじゃないかと思うんですが、一歩一歩ですけどこうしてたくさんの人の前で試合することができて、選手として、ひとりの人間として、感謝の思いがすごく募ってますね。ありがとうございました。

(相次ぐ延期の末、実際に試合ができてどうでしたか?)延期ということでは僕の中では何も変わってなかったんですけど、その中で準備できる期間というものができて、1日1日、ワクワクしながら準備してきたものを試合で出せる状況を自分の中で作れていました。その中で昨日リングに立つことができて、あとは後楽園ホールという会場のリングで試合ができたということがすごく楽しく、格闘技が好きだという思いが、またさらに強くなりましたね。

(試合前半でダウンを取れたことの影響は?)けっこう早い段階でダウンが取れたんですけど、そこから自分の欲が出てるなというのがあって、自分の熱が一歩先に出始めていたので、それを必死に抑えつけながら戦っていました。それも今までの経験があったからできたんですが、そのまま気持ちに乗ってしまって動いていたら、また違った展開になってたのかなという思いもあります。そういう部分で倒しきれなかったのは、近藤選手のテクニック、熱、思いがあったから昨日の展開になったんだと思います。

(途中でいろんなことを試しているように見えましたが)『試している』というと余裕があるように見えてしまうかもしれないですが、準備してきたことを一つ一つ思い出しながらというか、近藤選手と対峙することによって『こういう場面ではこうだ』とかいうことを感じながら試合を運んでいたという感じですかね。

(近藤選手の後半の反撃については?)後半に限らず、3分3Rを通じて、近藤拳成選手だけでなくお兄ちゃんの大成さんや弟の魁成選手の声もセコンドとして聞こえていたので、3人の思いがすごく僕に伝わってきていて、本当に兄弟の思いを拳成選手が背負ってリングに上がっているんだなということをすごく感じた時間でした。

(今後は?)変わらず進化というか、僕はもっともっと突き詰めたいものがあるので、いつ満足するのかは分からないですけど、ずっと進化し続けていくということを常に目標に置いて過ごしていきたいなと思います。

(試合前に言っていた『アート』の出来はどうでしたか?)『アート』……逆にどうでしたか?(笑) 自分で『アート』って言うよりは、皆さんが感じるものが『アート』になるのかなと思うので、人それぞれ感じ方は違いますし、『アートだった』と言ってもらえたなら、すごく幸いです。

(ファンの皆さんへメッセージを)昨日もこういう状況の中、後楽園ホールまで足を運んでいただいたお客さん、ABEMAやGAORAでも画面越しにではありますが、ご視聴いただいた皆さん、本当にありがとうございました。昨日も観客を減らして興行が行われたんですけど、僕ひとり、選手ひとりの力ではこういう興行もできないので、裏方のスタッフさん、興行の関係者の方、お客さん、いろんな方がいてこそのイベントだと思ってるんで、そういった思いを常に胸にしながら、忘れることなく日々進化を続けて、皆さんに熱を届けていきたいと思いますので、これからも格闘技、K-1、Krushをよろしくお願いします」

 

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