2020.03.24

 K-1ジム福岡にて、3月28日(土)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.112」の[Krushクルーザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者・加藤久輝と対戦する王者・K-Jeeが公開練習を行った。

 両者は昨年12月、加藤の地元・名古屋で開催されたK-1ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)大会のスーパーファイトで対戦。加藤が2Rに3度のダウンを奪って勝利しており、K-Jeeは王者の立場でありながら、ベルト防衛とともにリベンジを仕掛ける立場となる。

 さぞ力んでいるかと思われたK-Jeeだが、「(昨年は)確かに終わり方はよくなかったんですけど、あれが“最後”っていう訳でもないし、自分なりには勉強させてもらったことは多いですね」と冷静に敗戦をとらえる。

 敗因についても「自分はプレッシャーを掛けていくスタイルで、日本人にはフィジカルで勝てるから自分のタイミングで自分の距離に入れるんです。自分よりもパワーのある相手に対しては動いて入っていかないといけないんですけど(加藤戦は)自分の得意なところへ行く前に潰されてしまった。相手のポジションにいて、自分の打ちたい距離感に入れなかった」と的確に分析を済ませ、すでに消化ができているようだ。

 そうした反省からK-Jeeは「動くこと、同じところにいないこと」を意識して練習。「軽量級みたいには動けないですけど、重量級の選手でそこまで動ける選手、ステップを踏める選手っていないんですけど、そのポジショニングの練習を結構してきました」と“加藤対策”をうかがわせた。

 ショッキングな敗戦から3カ月と短い間隔でのリマッチとなるが「向こうも実力が高くなるというより、ほんと戦略での勝負だと思うんですよね。お互い3カ月ですごく強くなるっていうことはないと思うし、戦い方を変えれば全然流れも変わると思うので、やりやすいと思います」と言ってのける。

 またK-Jeeは「自分のパフォーマンス、得意なパフォーマンスが出せるまで持っていけるような練習をしています」とも話し、今回こそ自身の持ち味を発揮し、全く異なる展開を狙う。

 公開練習では1Rのミット打ちを行い、パンチ・蹴り・ヒザと偏ることなくオールラウンドなテクニックを披露。インタビューで語ったポジショニングやステップはほとんど見せず、28日の決戦まで温存した。

「防衛戦だからという気持ちより、リベンジマッチというのが自分の中で一番強くて、リベンジに対して燃えている、そこに向いている感じです。同じ相手に、しかも総合格闘家の選手に許されないと思います」とK-Jee。

 その目は今回の試合はもちろん、その先にある7月のK-1福岡大会にも向けられている。

「自分が一番というのを証明して7月を迎えてK-1のリングに上がりたい。7月のK-1では一番目立つつもりでいますし、主役になるためにも今回は必ず防衛していかないといけないステップだと思っています」

 2月の「Krush.111」ではスーパー・ライト級王者・鈴木勇人がK-1で敗れた佐々木大蔵の挑戦を受けるという同じシチュエーションで対戦したが、結果は佐々木が勝利し新王者の座に。はたしてクルーザー級タイトルマッチは加藤が佐々木に続くのか、あるいはK-Jeeがリベンジを果たすのか。