2019.02.03

 3月10日(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~」の[K-1 WORLD GPライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で王者・卜部功也と対戦する挑戦者・林健太のインタビューを公開!

──年末のライト級世界最強決定トーナメントに優勝して、ついにタイトルマッチが決まりました。林選手としては優勝した以上、3月にベルトに挑戦したいという気持ちでしたか?

「挑戦したいというより『もう決定やろ!』と、自分の中で勝手に思ってました」

──チャンピオンは同門の卜部功也選手ですが、功也選手と戦うということについても全く抵抗はなかったですか?

「抵抗はないです。功也くんは本当に良い先輩ですけど、ベルトがかかっている・かかってない関係なく、リングに上がったら誰が相手でも一緒です」

──林選手も功也選手もお兄さんがいて、兄弟でプロ格闘家という部分でも共通点がありますよね。

「そうですね。功也くんはお兄ちゃん(卜部弘嵩)が攻撃的やからディフェンスが上手くなったと言っていて、僕もお兄ちゃん(林将多)が攻撃的やったんですけど、僕の場合はいつかぶっ倒したろうと思ってオフェンスが強くなりました(笑)」

──違うパターンでお兄さんに対してライバル意識があった、と(笑)。現在、林選手はフライスカイジムでも練習していて、功也選手と練習は別だと思いますが、今まで功也選手の強さは練習で感じてきましたか?

「それは多分、ライト級のどの選手よりも自分が一番実感していると思います。功也くんはホンマに強いです。でも相手がどんだけ強くても、僕には僕が勝つことを待っている子供たちがいるんで。大阪大会の一夜明け会見でも話しましたが、自分には家庭がいるので、普段は現場仕事をしています。試合前になると朝から仕事に行って、夜に練習して、子供と会えるのは仕事から帰って、ジムに行く前に荷物を取りにいく時だけなんですよ。その時に子供たちから『またどっか行くの?ずっと家に居ないね』と言われて、ずっとそれが心に残ってるんです。

 子供たちにこんな思いをさせといて『試合に負けました』じゃ自分もしんどいですけど、子供たちに会わす顔がない。前回のトーナメントもホンマに気持ちだけで戦って、何が何でも勝とうと思いました。トーナメントで優勝したあと保育園に行ったら、先生から長男が『“パパ、K-1で勝ったんだよ!”と自慢していました』と聞かされて。次男はホンマにまだ自分で服も脱げないような子供なのに『“パパ、アンパンチしたよ”と教えてくれました』と連絡帳に書いてあって。それで泣きそうになったんですよ。ホンマに勝つと負けるとでは全然違うなって。だから功也くんと仲が良いとか良くないとか関係なしに、僕は本気でベルトを獲りに行きます」

──選手によっては家族がいることで気持ちが優しくなったという選手もいますけど、林選手の場合は全く逆で、家族や子供の存在が強さの秘訣になっているようですね。

「練習で子供と会えないうえに試合で負けるって、男として終わってるな、と。だから練習する時も“もう絶対に負けへん!”って気持ちで練習しています。自分はホンマに適当な性格なんで、子供がいなかった時は『今日は眠たいから休もう』みたいな感じで、けっこう練習を休んでたんです(苦笑)。でも家族や子供のことを考えると…そんなこと絶対にできないですよね。それにみんなは格闘技一本でやっていて、自分は仕事をしている。周りは『仕事しながらなんか絶対無理。格闘技一本じゃないと絶対勝てない』ってよく言うんですよ。でも自分はイケると思ってやっているし、仕事や家族を言い訳にはしたくない。今までやったら『疲れたから休もう』と思うところでも『それはアカン、休んだら家族のせいになるから練習しよう』と思うようになって。ホンマに格闘技に対する熱量が、家族のおかげで大分変わりました」

──そういった色んな想いがあるからこそ、記者会見でもコメントしていたように「自分の拳は重いぞ」と。

「そうですね。自分はいつも全力で頑張ってるんですけど、今回は練習もすべて見つめ直して、改めて全力でベルトを獲りに行きます。だから12月のトーナメントの時よりも相当硬くて重いパンチになっていると思います。功也くんはパーフェクトで穴がない選手ですけど、自分が勝ってる部分もある。気持ちと攻撃力、そこで戦おうと思います」