
2018.09.20
☆-55kg決勝戦
笠見瑠伊vs多久田和馬
「笠見くんはガードが低い構えなんですけど、パンチを当てるタイミングや当て勘がいい。カウンターの右ストレートが得意で、パンチの思い切りもよくて気持ちが強いですね。ただガードが低い分、対戦相手にカウンターを狙われやすい部分もあると思います。
多久田くんはスピードがあって、空手出身らしい蹴り主体の戦い方をする選手ですよね。サウスポーから出す左の蹴りが武器ですが、蹴りそのものが単発に終わるところがある。また顔面パンチありの距離感に慣れていないような気もします。というのも多久田くんは蹴った時にバランスを崩す場面が多いんですよね。蹴ってバランスが悪いところにパンチをもらっちゃうと危ないかなと思います。
しかも準決勝で笠見くんはサウスポーの相手と戦っていて、右ミドルを蹴って右ストレートというコンビネーションを徹底していて、すごくサウスポー対策をやっているなと感じました。準決勝までの試合を見る限り、僕は笠見くんがやや有利の試合かなと思います。
(多久田が勝つためには?)まず中途半端な距離にいないこと。しっかり顔面のガードを上げて、バランスよく蹴ることですね。K-1甲子園は1回戦から準決勝まではヘッドギア着用で、決勝はヘッドギアなしじゃないですか。格闘技をやっている人は分かると思うのですが、ヘッドギアがあるかないかで全然違うんですよ。ヘッドギアをつけていれば多少細かいパンチをもらっても大丈夫なのですが、素顔でちょこちょこパンチをもらっていると少しずつ効いてきちゃうんです。多久田くんとしては準決勝までのような戦い方をしていると、笠見くんのパンチを効かされる可能性があるので、そこをどう対応するかがポイントだと思います」
☆‐60㎏決勝戦
山浦力也vs清水隆誠
「(準決勝までの試合を見て)山浦くんは上手かったですね。プレッシャーの掛け方が上手くて、ヒザ蹴りのタイミングも良い。ただ距離にしてもまだ未完成な部分が多くて、相手のパンチをもらっちゃうところがあるかな、と。K-1ルールはパンチが得意な選手が勝ちやすいので、パンチを覚えることは必須ですね。ここで難しいのが、だからといってボクシングをやればいいというわけではないんです。蹴りありのボクシング(パンチ)が強くならないと意味がない。ちゃんと蹴りを意識した距離や技術の中でパンチを磨かないといけません。
それで言えば山浦くんは無理にパンチで勝負しなくてもいいかもしれません。相手のパンチを徹底的にブロックして蹴りで攻める。昔の野杁(正明)選手もそういう戦い方で勝っていましたよね。中途半端に中間距離でパンチを出すなら、しっかりプレッシャーをかけてブロックを固めて蹴りで攻めるという戦法もありだと思います。
ちなみにK-1甲子園の決勝戦は会場がさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで、アマチュアの選手がいきなりああいうデカい会場で試合をすると、今まで感じたことがない緊張感や高揚感があると思うんですよ。そうなるといつもはもらわない攻撃をもらってしまったり、いつも通りの動きが出来なかったりする。僕は目立ちたがり屋なので、K-1甲子園の決勝の時はガウンを着てテンションぶちあげでしたけど(笑)、そういう選手の性格の違いも試合に影響すると思います。
清水くんはプロの経験がある選手なのですが、僕は逆に上手く戦おうとし過ぎていた印象がありました。技術もあるし、相手に合わせて技を狙っているのは分かるのですが、ガムシャラに来る相手に攻撃をまとめられてしまう場面もあったな、と。ガムシャラに戦うところと上手く戦うところ。その加減とバランスが難しいのですが…とにかくポイントはどんな相手でも自分の作戦を曲げずに貫き通すことですね。
僕はじりじりプレッシャーをかける山浦選手vs上手く戦う清水選手という部分で噛み合う試合になると思います。もし近い距離でガチャガチャした展開になったら山浦くんに分があるでしょうね」
☆‐65㎏決勝戦
近藤魁成vs大庭龍華
「魁成は他の決勝進出選手と比べても実力が頭一つ抜けていますよね。魁成はしっかり硬いパンチを打つことが出来て、あれは持って生まれた才能・センスです。あと魁成はプレッシャーの掛け方が上手いというか、相手を下がらせるのが上手いんですよ。特にそれを狙っているわけではないと思うんですけど、じりじりと前に出て相手を下がらせますよね。
僕らみたいにプロでキャリアを積んでいるファイターだったら対処できますが、アマチュアの選手で魁成のプレッシャーを受けたら、それだけで相当疲れると思います。魁成の一番の問題は減量ですね。魁成は背も大きいし、身体そのものもデカい。K-1甲子園はプロと違って当日計量なので、当日計量で65kgまで落としてどこまで仕上げられるか。
対戦相手の龍華はK-1ジム総本部の後輩で、もともと空手で実績がある選手なんですよね。顔面パンチありの練習を始めて4カ月くらいでK-1甲子園に出て決勝まで勝ち進んだので、よく頑張っていたなと思います。龍華は蹴りの距離感もいいし、蹴りのタイミングも抜群です。ただどうしてもまだ顔面パンチに慣れていないから、不用意にパンチをもらっちゃうところがあるんですよ。
例えば準決勝は龍華の方が背が大きくてリーチも長かったので、上手く蹴りで試合を進められましたけど、たまにパンチをもらう場面もあった。これがもし魁成だったら…と考えると、魁成は身長も身体も大きくて、一発で効かせる技術も持っている。しかも決勝はヘッドギアもない。魁成の硬いジャブをもらって面喰っちゃったりすると、一気に魁成にペースを持っていかれちゃうと思います。
龍華としては魁成がパンチが来たらとにかくガードを固めて、蹴って蹴って蹴りまくる。全然ファイトスタイルは違いますけど、簡単に言えばゴンナパー(・ウィラサクレック)みたいに蹴りでリズムを作ることですね。とにかくパンチが来たら蹴りで合わせる。魁成のパンチをもらわないようにしてしっかり強い蹴りを出すことですね。
そうは言っても魁成はヒザ蹴りも上手いし、ここぞという時のハイキックもある。キャリア的にも完全に魁成の方が上です。龍華としては玉砕覚悟で思いっきりいくのではなく、勝つために対策と戦略を練って、それを徹底することが大事だと思います。僕にとっては魁成も龍華も後輩なので、K-1甲子園らしい良い試合を期待しています」
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