2018.06.14

 6月14日(木)静岡・T-KIX GYMにて、6月30日(土)に東京・後楽園ホールで開催される「Krush.89」の[Krush女子アトム級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者・443(よしみ)と対戦する王者・松下えみが公開練習を行った。

 Krush女子アトム級王者としての初防衛戦に向けて「ベルトが手元にあるので、そういった意味ではすごく良い緊張感があります。守りに入らず、でもトーナメントを勝ち上がった王者らしくしっかり勝ちたいと思います」と語った松下。

 公開練習でパンチ・パンチ&蹴りのミット打ちを3分1Rずつ披露し「Krushでチャンピオンになることが出来ましたが、そこにあぐらをかくわけではなく、自分自身を見失わないように、自分らしく地に足をつけて進んでいきたい。そういう意味では今までと変わりなく毎日練習しています。練習で疲労も溜まっているんですけど、身体のケアもメンテナンスもしているので調子がいいです」と驕ることなく、防衛戦へ向けて練習・準備を続けている。

 昨年12月以来、約6カ月ぶりのKrush参戦となる松下は「前回の試合直後から自分に足りないもの、自分には足りていると思って足りていなかったものを洗い直して、新しい練習メニューを追加しました」。具体的には身体の使い方、そのための意識的な部分を強化し、前回よりレベルアップした姿を見せると誓った。

「(新しいメニューは)意識的な部分もあるし、身体的な部分だったり、例えば私はパンチ打ったあとに身体が流れていたんですけど、そうならないように身体の強さだけでなく、内側の部分を見直しています。(手応えは感じている?)大分感じています。特にマススパーリングの時、映像で動きをチェックするんですけど、すごく変わってきたなと思います。今まで私は身体の使い方が下手で、上手く体を使えてなかったことが大きいので、そういうところを意識してやっています。またそこには自分が焦ってしまうというメンタル的なところもあるので、そこも改善しています。勝つことは大前提で、いい試合をして打ち合って盛り上げたいと思います」

 挑戦者の443(よしみ)について松下は「パワーがあっていい選手だと思います」。443が対戦カード発表会見や公開練習で「私の方がKrushのチャンピオンに相応しい」とコメントしていることについて聞かれると「私は誰かの意見を聞いて左右されるのではなく、自分の課題を見つめ直して自分のやるべきことをやるだけです」と静かに語った。

「これは持論になっちゃうんですけど、私は格闘技に関係なく、誰かの意見を聞いて左右されるのではなく、自分で自分の課題を見直して、自分がやるべきことをしっかりやるだけだと思っています。自分に課題があることは分かっているし、それは普段から会長にも言われていることです。そこはそこで反省して練習しています。私は31歳でプロデビューして、覚えも悪くて不器用な選手ですが、自分の課題をクリアして、試合を見てくれた人たちに良い試合だったと思ってもらえるように練習を重ねるのみです。応援してよかった、勝ってよかったと思ってもらえる試合をしたいです。

 Krushのチャンピオンになって、Krushは名誉あるベルトなので応援してくれる人も増えて、今まで(応援してくれるのは)私が知っている方たちだけだったのですが、その枠を超えて知らない方から励ましの声をもらったり、同年代の方からも応援もされるようになってすごく励みになっています。(どんな試合を見せたい?)見ている人が熱くなるような心が揺さぶられるような試合をしたいです。私の試合は気持ちが出る試合だと思っていて、SNSを通じて『松下選手の試合を見て自分も頑張ろうと思えた』というメッセージや手紙をいただくことが増えました。

 自分が一生懸命やっていることに反応していただいて、逆に私がパワーをいただいています。私の試合が人の影響になれば…とはおこがましいので思わないですが、私が一生懸命戦っている姿を見て、何かを頑張ろうというきっかけになっていたらうれしいです。試合では打ち合って、ちゃんと技術的なところも見せて、頭は冷静に心は熱く。そして倒したいと思います」

 王者・松下は前回から進化した姿を見せ、観客の心を揺さぶる試合でベルトを守ることが出来るか?