「Krush.138」6.17(金)後楽園<公開練習>挑戦者・寺島輝、“日常化”で最強王者・佐々木大蔵を攻略する!「自分がベルトを獲ったほうがKrushをもっともっと高みに持っていけると思います」
寺島は1分間のシャドーボクシング、そしてジムの先輩である現Krushライト級王者の大沢文也を相手にパンチのミット打ちを2分1Rで披露。決戦まであと1週間と迫る中、気合いの入った練習を見せつけた。
昨年はKrushのリングで2連勝を飾った寺島。11月「Krush.131」では元Krushスーパー・ライト級王者の鈴木勇人を破ったこともあり、今回のタイトルマッチ挑戦にこぎ着けた。まだキャリアは9戦目で、今回が初めてのタイトルマッチとなるが、「タイトルマッチっていうことでもちろん気合いは入りますけど、いつもよりも冷静に戦いたいなと思っています」と、至って平常心を保っている。前回の鈴木戦あたりから試合に対する考え方が変わったそうで、現在取り組んでいるのは、日常の中に試合を取り込むという作業だ。
王者の佐々木に関しては「強い選手ですし、ベルトの価値を凄く高めてくれたチャンピオンですよね」と寺島。「K-1の下にKrushがあるっていう意識はないんですけど、K-1のチャンピオンよりKrushのチャンピオンのほうが強いと思っています」と、K-1・Krush関係なく、現在のK-1 JAPAN GROUPのスーパー・ライト級で最強の存在だと思っているのが佐々木なのだ。
寺島は5歳の頃から極真空手を習い始め、ずっとK-1のリングに上がることを目指していた。高校生で伝統派空手に転向してからもキックボクシングの練習に励んでいたが、その頃に見たのがKrushの-65kg級(スーパー・ライト級)初代王座決定トーナメントだった。奇しくも今回自分が挑戦する階級の試合で、「そういう意味では思い入れも深いし、そのベルトは絶対巻くぞっていうのはありますね」と、Krushのベルトは子供の頃からの夢でもあった。
ジムの先輩である大沢が、寺島の誕生日である4月30日の「Krush.136」で、Krushライト級王座を獲得したのも追い風だ。そんな大沢も「下馬評では佐々木選手の声のほうが大きいと思うんですけど、身内びいきなしで6:4で勝てると思うんですよね。普通だったら『絶対勝てます』って言うと思うんですけど、僕、現実主義者なんで(笑)。でも、練習通りの動きが出来れば勝てると思いますね」と、寺島の実力に太鼓判を押す。「期待に泥を塗れないんで、自分はその期待通りの結果を出すだけです」。先輩の期待も背負い、寺島は悲願のベルト奪取を改めて誓う。