2022.05.01

 5月1日(日)都内にて、6月17日(金)東京・後楽園ホール「Krush.138」の第一弾カード発表会見が行なわれた。

 この日、発表されたのは6カード。注目はKrushスーパー・ライト級タイトルマッチ、王者・佐々木大蔵vs挑戦者・寺島輝。佐々木にとっては3度目の防衛戦となり、寺島はタイトル初挑戦だ。
 佐々木は2020年2月、鈴木勇人を破りKrushスーパー・ライト級王座に就いた。その後は、近藤拳成、平山迅を相手に2度の防衛に成功。その間、K-1でも大和哲也、林健太、ヴィトー・トファネリといったトップ選手たちにことごとく勝利して、目下Krush・K-1で9連勝中だ。挑戦者の寺島は、K-1アマチュアで実績を積んだ後、2019年4月にKrushでデビューして4連勝。「K'FESTA.3」で山崎秀晃、「Krush.120」で斉藤雄太に敗れて連敗したものの、昨年はKrushで松本篤人、鈴木勇人相手に2連勝をマークした。

 会見で佐々木は「前回の試合でヴィトー・トファネリ選手の強い攻撃で怪我をしてしまって、今回は復帰戦。まだまだ自分に足りないものがたくさん出てきているので、日々のトレーニングで解消しながら、次の寺島選手との防衛戦に向けて準備を進めている」と、31歳の今なお、進化していることを明かした。対戦相手の寺島については「足を使って、伝統派空手の通常では味わえないリズム感だったりが、今まで戦ってきた選手とは違うのかな」と警戒する。

 対する寺島は佐々木について「穴がない選手。歴代のKrushチャンピオンの中で一番強い選手だと思うので、そんな選手に挑ませて貰うのはすごく光栄」と称えた。だが「胸を借りる」つもりはなく「思い切り、倒します」とKO宣言が飛び出した。昨年、元王者の鈴木勇人に勝利して以来、タイトルマッチを意識してきたという寺島。さらに、この会見の前夜、同じジムの先輩、大沢文也がKrushチャンピオンになったことにも刺激を受けた。「いい流れを作って貰った先輩に泥は塗れないんで。このいい流れをつないでいきたい」という。

 4月のK-1ではスーパー・ライト級王座が山崎秀晃から大和哲也に移動した。佐々木にとっては山崎との同門対決が無くなれば、かつて勝利している大和へのK-1王座挑戦という道も開けたことになるが、佐々木はこれを否定。「セコンドとして全力で秀さんをサポートして、悔しい思いをしたので。すぐに『自分が』と言える心境じゃないですけど。寺島選手との試合がある以上、先を見据えると足元を掬われるのも今まで自分で経験してきた中ではあるので。今は本当に、寺島選手に全神経を集中します」という。ただし「K-1のベルトを巻きたい思いはずっと持っている」と複雑な胸中も明かした。

 盤石の強さを見せつけてきた「絶対王者」佐々木が3度目の防衛に成功し、K-1王者に向かって大きく前進するか。前日(4月30日)に25歳の誕生日を迎えたばかりの新星、寺島が王者の牙城を崩し、大沢に続いてチームに2本目のベルトを持って帰るか。スーパー・ライト級の勢力図を占うタイトルマッチに注目だ!

佐々木大蔵
「前回ヴィトー・トファネリ選手と試合をしてから、ヴィトー選手の強い攻撃で怪我をしてしまった部分もあったので、復帰戦という形になるんですけど。そこで学んだもの、まだまだ自分に足りないものがたくさん出てきているので。そういったものを日々、トレーニングに打ち込みながら、解消しながら次の寺島選手に向けて準備を進めています。

(対戦相手の印象)映像を見たり、あとは自分の先輩の山崎秀晃さんと戦ってる試合も見ているんですけど。足を使って、伝統派空手の通常では味わえないリズム感だったりとか、そういった選手かなと思います。今までやって、戦わせて貰ってきた相手とはまた違うのかなっていう印象がありますね。

(今回が3度目の防衛戦。ベルトへの思い、こだわりは?)こだわりですか? 以前にも巻いていたKrushライト級のベルト、そしてこのKrushスーパー・ライト級のベルト、2階級制覇したと言われていますが、ライト級のベルトはやっと獲れたベルトで、その後に(ゴンナパー・ウィラサクレックに)ベルトを獲られてしまいました。スーパー・ライト級のベルトは、階級を変えて身体作りから始めて、結果的に獲れたベルトで、結果的に今自分の元にあるものです。

 チャンピオンと言われる人間ではありますけど、まだまだ穴もあるし、だからこそこうやって格闘技と向き合ってやっています。みなさん、僕もそうですけど、チャンピオンに強い思いがあるのも知っていますが、僕は僕だという気持ちもあります。チャンピオンの佐々木大蔵ではなくて、佐々木大蔵という地位を確立していきたいのが本心です。そういう自分の思いに比べると、チャンピオンへのこだわりはないかな、と思ってます。

(K-1スーパー・ライト級王座が山崎秀晃選手から大和哲也選手に移り、佐々木選手はかつて大和選手に勝った実績もある。佐々木選手の心境は?)あの試合はただただ、秀さんには勝ってほしかったです。そのことに関してすごく悔しい気持ちがあったし、セコンドにも就かせて貰って、全力で秀さんをバックアップしてきたつもりです。だから、そこに関して、すぐに『自分が(大和とやる)』と言える心境ではないです。

 あれから日がだんだん経つにつれて、その悔しい思いだったりとか、世界一のK-1のベルトを巻きたい思いはずっと持っています。だけど、寺島選手との試合がある以上、先を見据えると足元を掬われるのも今まで自分で経験してきた中ではあるので。今は本当に、寺島選手に全神経を注いでいます。その結果、どうなるかっていうところに自分を置いていきたいと思うので、あんまりその質問に対して自分がどう答えていくかっていうのはないですね。

(寺島選手がパンチで来たら、左ミドルで腕を潰す?)どうですかね? いろんな映像を見たり、お互いにいろんな対策をここから積んでさらにやっていくと思うんですけど。当日の寺島選手は今までとは違う。それは当たり前ですし、当日、肌を合わせてみないと分からない部分もたくさんあるので。『こうだ』というプランはあまりないですけど、1つ、プランとしてはそういったものも織り込んでやっていくのかなと。はい。断言は出来ないですね。

(相手を攻略する自信は?)そうですね、そういった部分を含めて、当日のゲームプランというか楽しみなんで。こうやって試合が決まるといろんなイメージをされますけど、みなさんがイメージする以上のものを見せていきたい。寺島選手と、リングで。そんな気持ちです。

(寺島選手は大沢選手の戴冠で、ジムとして士気が上がっている。そうした部分を警戒は?)警戒とかではないですけど、もちろん士気が上がると思います。KRESTでも仲間がたくさんいる中で誰かが勝てば気分が上がるのは間違いないので。大沢選手も昔から、本当に僕がデビューしたぐらいから一緒に、一緒にといったらおかしいですけど。ずっと見てきている選手なので。昨日の試合、僕も見てたんですけど、全然関係ないのに何か嬉しい気持ちはありますよね(笑)。その質問に対しては、絶対士気が上がるかなと思っています。(最後にファンへのメッセージを)6月まであと1か月半切ってますよね。最高の準備というか、出来ることを最大限やりながら、寺島選手とKrushのリング、盛り上げたいと思います」

寺島輝
「今回タイトルマッチ決まって、自分はずっと去年の試合が終わってから意識してた試合なんで、決まって嬉しく思います。ちょうど昨日、時期はたまたまですけど、自分のジムの先輩の大沢文也選手がタイトルマッチで勝利してベルトを獲って。いい流れを作って貰った先輩に対して、泥は塗れないんで。しっかりこの流れをつないでいきたいなって思ってます。応援よろしくお願いします。

(対戦相手の印象)穴がない選手かなって感じですね。何でも出来る、っていうイメージを格闘技をやってる方もやってない方も思ってると思うんですけど。それ以上に見えない攻撃を一杯出してるんだろうな、対峙してみないと分かんない上手さを持ってる選手なんだろうな、って思います。それもあるし、見てる分かる通り穴も少ないし。自分としてはこのベルトに挑戦する意味を分かってるつもりです。歴代のKrushチャンピオンの中で一番強い選手だと思うので。その選手に挑ませて貰うことはすごく光栄に思います。思い切り、倒します。

(大沢選手が昨夜のKrushから「ウチの寺島はいい選手だから注目して」と連呼してる。プレッシャーには感じないか)プレッシャーは元々あるものなんで。プレッシャーのない試合はないんで。先輩がいい流れを作ってくれましたけど、誰かの試合を見て練習頑張ろうとか試合頑張ろうとか、そういうモチベーションで格闘技やってないんで、僕は。流れを作って貰ったことは感謝してますけど、誰かが頑張ってるとかじゃなくて、俺は絶対ブレないで『自分で(成功する)』って思ってやってるんで。そういうプレッシャーを感じるかといえば感じないですね。元々あるものだと思って試合やってます。

(大沢選手とは一緒に追い込み練習も?)はい、もちろんです。その懸けてる思いとかは受け取ってたんで、勝ってほしいな、っていう思いが一番強かったです。(大沢選手から「王座を獲るにはこうしたらいいんだな」というヒントになった?)そうですね、やっぱり普通のワンマッチじゃないと思ってるんで。僕は王座初挑戦なんですけど『タイトルはこうやって獲るもんなんだぜ』っていうのは見せて貰ったと思ってます。それ以上にこのベルトは、Krushの多分メインイベントになると思うんですけど、それを任されるっていう意味もすごく受け取って、やるつもりです。

(パンチに対して左ミドルで腕を潰しに来たら?)まず、俺ってパンチャーなんですかね(笑)。あまりパンチャーの意識がないんで、それこそ左ミドルがどうっていうのはないですし、僕、あんまり対戦相手の映像をまったく見ないんですよね。まだ佐々木選手の映像も見てないですし。対策を練ってもきっと多分、戦績もたくさんありますし。すぐ対策練って、それが通じなかったらとかいろいろあるんで。自分の中では何を合わせられるかっていうより感覚でやってます。練習はたくさん考えて、試合は無意識で、感覚でやれって教わってるんで。まあ、対策は少しはしますけど、その左ミドルに対して、というのは僕も断言はしないです。それなりにやって、それなりの感覚でやります。

(相手を攻略する自信は?)それはもちろん、自信ありますね。自分の中で「こうしたらこうなるんじゃないかな」っていうのはあるんで。(最後にファンへのメッセージを)6月、しっかりチャンピオンになります。それだけです」

 

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