2020.08.30

 8月30日(日)都内にて、「Krush.116」後楽園大会の一夜明け会見が行なわれた。

 1日2試合のワンデートーナメントを制し、第7代Krushウェルター級王者となった山際和希は、昨晩手に入れたばかりのベルトを携えて会見に出席。一夜明けての心境を語った。

 今年の「Krush.112」3.28後楽園大会で近藤魁成に敗戦を喫した後、この5カ月の間、苦手なボクシングの練習に没頭していたという山際は、出場選手の欠場に伴う緊急出場でありながらも、早速その特訓の成果を発揮。準決勝の一吉戦を1R1分35秒、パンチによるKOで突破してみせた。3月の再戦となった決勝戦も魁成に対してパンチで応戦。結果として、魁成が試合中に右手首を負傷したため、1R終了時でのTKO勝ちで王座戴冠を果たした。

 アクシデント絡みの王座戴冠とはなったものの、会見に同席していた中村拓己K-1プロデューサーも、「弱点であるボクシングと向き合って練習を重ねて、その姿勢がベルトにつながった」と評価。山際がベルトを獲ったことにより、「またここからウェルター級も動いてくると思う」と、Krushのウェルター級戦線の活性化に期待を寄せていた。

 山際本人も「試合が決まってない時、あと僕は2連敗中だったんですけど、腐らずにずっとハードな練習もして、体重管理もして、チャンスを掴む準備はしてたので、そこは胸を張ろうと思います」と誇らしげな様子。しかし、「まだまだ実力も内容も不十分だと感じるので、これから倒せるチャンピオンを目指していこうと思っています」と、王者としてさらなる進化を誓っていた。

 今後の防衛戦の相手として、今回のトーナメントを欠場した松岡力や加藤虎於奈、対抗ブロックだったために戦わなかった海斗、そして不完全燃焼に終わった魁成の名前をあげた山際。「蹴りに比べてパンチが自信がないので、もう少しパンチをやって、両方同じぐらいのレベルにし、相手が『(山際は)何をしてくるのかわからない』ってなるというのが理想」と、選手としての理想を追求しつつ、真の王者を目指す。

山際和希
「今回、このような素晴らしいオファーをくださり、本当にありがとうございました。昨日の試合を振り返って、準決勝の一吉選手なんですけども、映像を見た感じだと、パンチとかキックのコンビネーションでもう少しきれいにくるのかなと思っていたんです。でも開始と同時にガンガン詰めてきて、蹴りも打てない距離で打ってきたので、そこは本当に焦りました。でも、3月の試合が終わってから5カ月間、ボクシングジムにみっちり通わせてもらって、接近戦の練習をずっとしてきたので、焦りもすぐ冷静に切り替えられて、運良くパンチが当たって、早い段階で倒すことができたので、凄く良かったです。

 決勝の近藤魁成選手なんですけども、3月の試合を魁成選手とやって、僕の中でこうやっていけば勝てるんじゃないかという対策を見つけてやってきました。なかなか魁成選手もうまくて、その5割ぐらいしかできなかったんですけども、2分過ぎたあたりから魁成選手の勢いとかパワーが落ちていくのを感じて、2Rから『さあ畳み掛けるぞ』と思ったら、なんだか分からないうちに魁成選手がうずくまっていて、ああいうアクシデントで中止になってしまいました。それは凄く残念で、もちろん実力でベルトを獲ったとは思ってないんですけど、さっき中村プロデューサーから言っていただいたように、試合が決まってない時、あと僕は2連敗中だったんですけど、腐らずにずっとハードな練習もして、体重管理もして、チャンスを掴む準備はしてたので、そこは胸を張ろうと思います。僕はチャンピオンとしてはまだまだ実力も内容も不十分だと感じるので、これから倒せるチャンピオンを目指していこうと思っています。

(一夜明けての心境は?)決勝がああいう終わり方だったので、まだ全然実感がないですね。本当にベルトが僕の前にあるのが不思議なぐらいで。スポンサーさんや応援団の方が凄く喜んでくれて、それは良かったなと思っているんですけど、自分としてはチャンピオンになったという感じはないですね。(ボクシングによる練習をずっと積んできて、自分が得意とする蹴りを捨てる怖さはなかった?)捨てるという考えと僕の考えはちょっと違っていて、これは本当に僕の持論なんですけど、やっぱりトップ選手は何か苦手なところがあると言ってたらトップ選手じゃないのかなって。全部できた上でそこからの戦略っていうのがトップ選手なので、僕の場合は明らかにパンチが足りてないので、そこを伸ばそうと。蹴りを捨てようとかはなかったですね。昨日は準決勝、一吉選手があの距離で来たのでパンチで付き合ったんですけども、決勝はパンチでガツガツ削ろうかなと思っていました。だから蹴りを捨てたっていうわけではないんですね。

(練習ではパンチと蹴りはうまく融合できている?)融合……そうですね。昼はボクシングジムに言って、夜は谷山ジムでキックの練習をしているんですけど、本当にこの5カ月は谷山ジムでもほとんど蹴ってないですね。ミットは蹴りますけど、サンドバッグは本当にボクサーかというぐらいですね、ずっとパンチを連打していました。(自分の中でスタイルを進化させた理想形はできている?)まだやっぱり蹴りに比べてパンチが自信がないので、もう少しパンチをやって、両方同じぐらいのレベルにし、相手が『(山際は)何をしてくるのかわからない』ってなるというのが理想かなと思っています。

(防衛戦の相手としてやりたい相手は?)やっぱり強い選手と戦いたいというのがありまして、松岡力選手に一回負けてますし、もちろん魁成選手にも勝ってないと思っているんで、3度目の対決も僕はありかなと思います。あと、(加藤)虎於奈選手も海斗選手ももの凄く強い選手ですし、とにかく強い選手とやりたいです。(チャンピオンになって初めて食べた物は?)ウィダーインゼリー(笑)。(食事としては?)なんか冷え切ったマカロニグラタンを居酒屋で食べました(笑)。(ファンの皆さんへのメッセージは?)今回のトーナメント、応援本当にありがとうございました。皆さんの応援のおかげで、試合のない時期も腐らずにやってこれて獲れたベルトだと思っています。これからやっぱり僕はちょっとKOが少ないので、どんどん倒せるチャンピオンになっていきますので、これからも応援よろしくお願いします」

 

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