2020.08.15

 8月15日(土)神奈川・伊勢原の谷山ジムにて、8月29日(土)東京・後楽園ホール「Krush.116」の[第7代Krushウェルター級王座決定トーナメント・準決勝/3分3R・延長1R]で松岡力と対戦する山際和希が公開練習を行った。

 加藤虎於奈の負傷欠場を受けて、急遽トーナメントへの出場が決まった山際。「オファーを受けた時は少し迷いましたが、チャンスだと思って受けました。準決勝の相手が松岡選手で、決勝には近藤魁成選手が勝ち上がってくると思っていて、僕はその2人に負けているんですね(※松岡とは2018年4月、魁成とは2020年3月に対戦して敗れている)。だから2人にリベンジできる&Krushのベルトが手に入るということで出場を決めました」とリベンジ&Krushのベルトが出場の決め手となった。

 山際にとっては「Krush.112」3.28後楽園大会で魁成に敗れて以来の試合になる。3Rにダウンを奪われて「少しダメージはあった」というものの、4月1日からは練習を再開。基礎的な技術を見直し、ボクシングジムでのパンチ強化により、得意の蹴り技にも磨きがかかっているという。

「近藤戦で少しダメージはあったんですけど、4月1日から練習を再開しました。近藤選手には負けてしまったのですが、自分のなかで得たものがあったんです。体力も落としたくなかったので、できるだけ早く練習を再開しました。(具体的な練習方法は?)コロナの影響で、どうしても対人練習ができない時期もありましたが、その分、基礎に立ち返って練習を続けていました。またボクシングジムにも通っていて、トレーナーの方に指導していただく時間が増えて、色んなことを質問して、パンチの技術を磨いてきました。

(得意の蹴り以外にもパンチの技術も伸ばさないといけないと感じている?)僕自身、31歳なんですけど、まだまだ完成された選手じゃないと思っています。蹴りには自信がある一方、パンチが不十分という自覚があるし、逆にそこを伸ばせばトップにいける手応えがあります。(戦い方に変化はあった?)自分がパンチを打つだけでなく、相手のパンチがだいぶ見えるようになってガードが上手くなりました。またパンチが見えるようになった分、今まで以上に踏み込んで蹴りが出せたり、相手のパンチに蹴りを合わせることが出来るようになりました。パンチを練習したことで、蹴りも良くなっていますね」

 前述の通り、山際は準決勝で対戦する松岡に2018年4月のKrush後楽園大会で判定負けしている。テクニシャンで知られる松岡を「すごく技術があって何でもできる選手」と評価する一方「前回戦った時、1Rは距離を取って蹴り合いになったんですけど、その時にこれだったらイケると思ったんですね。そうしたら松岡選手が2Rから戦い方を変えて、そこでペースを取られてしまった」と前回の敗因も分析済み。「前回の経験も踏まえて今回は戦いたい」とリベンジへの道は見えている。

 そのうえで「僕は実際に近藤選手とやってみて、すごく強いと感じました。海斗選手も強い選手ですが、僕は近藤選手が上がってくると思います」と決勝での魁成戦を見据える山際。魁成が記者会見で「このメンバーで僕が一番ベルトが似合う。3人全員潰すつもりでやります」など強気な発言を繰り返していることを伝え聞くと「だいぶ自信があるんだなと思います。ただ僕も何も考えずに試合を受けたわけじゃないし、近藤選手と1回やってみて、ここを変えれば勝てるという自信があったのでオファーを受けました。近藤選手の思う通りにはさせないぞと思います」と対抗意識を燃やした。

 2013年からKrushに参戦している山際だが、直接Krushのタイトルに絡む試合は今回が初めて。過去には「『ここで勝ったら』とベルトに絡みそうな試合もあった」と言い「そういう試合で結果を出せなくて、何度かやらかしてきた」と苦笑いも浮かべる。また山際はK-1・Bigbangも含めると野杁正明を除く歴代Krushウェルター級王者たち(久保優太、牧平圭太、渡部太基、塚越仁志、木村"フィリップ"ミノル)と拳を交え、渡部と牧平には勝利し、久保と引き分けた実績もある。

「僕が勝った選手がKrushのベルトを獲っていたりもするので、ここで自分もKrushのベルトを獲りたいという想いがあります。Krushのベルトは色んな人たちに認められているベルトで、一番輝いているベルト。だからこのチャンスで絶対にベルトを獲りたいです」とKrush王者への想いも熱く語った。

 スクランブル発進でのワンデートーナメントと厳しいシチュエーションではあるが「僕は逆境の方が燃えるタイプなんで『見てろよ!』って感じです」と力強く語った山際。トーナメントの台風の目となり、一気にKrushのベルトまで駆け上がるか?

 

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