2019.06.07

 6月21日(金)東京・後楽園ホール「K-1 KRUSH FIGHT.102」にて引退セレモニーを行う第5代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級王者・中澤純のインタビューを公開!

――6月21日に引退セレモニーが決まった中澤選手です。現役引退を発表して、周りのみなさんからはどんな反響がありましたか?

「『もっと見たかった』という声もあれば『本当におつかれさま』という声もあって、色々な方から温かい言葉をかけてもらいました。でも引退を決めた直後は自分の格闘技人生を振り返って、ふとした時に泣いちゃうこともあったんです。俺も色んなことがあったなぁって」

――そんなことがあったんですね。

「でもそれでまだ続けようとは思わなかったです。記者会見でもお話させてもらった通り、僕は昨年11月のK-1でスーパー・ライト級王座決定トーナメントに出て、準決勝で佐々木大蔵選手に負けました。あの時、逆ブロックからはゲーオ・ウィラサクレック選手が無傷で準決勝まで勝ち上がってきて、佐々木選手と戦いながら『もしここで勝っても決勝に無傷のゲーオが上がってきたらしんどい試合になる』と思っちゃって……。そうやって目の前の試合に命をかけられないなと思う出来事があって、それで引退を決意しました。僕は格闘技を始めてからずっと気持ちだけはイケイケでやってきたので、それがなくなってしまったら、もう戦えないと思ったことが引退を決めた理由です」

――改めてK-1・Krushで戦ってきた日々は中澤選手にとってどんな日々でしたか?

「青春でしたよ。僕にとって格闘技人生の集大成がK-1・Krushで、K-1・Krushで戦うようになって初めて“還元”を感じられたんです。それまでは格闘技をやっていても反骨心しかなくて『こんなに努力してるのに、なんで人に認められないんだ?』という気持ちばかりで、今と違って表情もオラオラしていたと思います(笑)」

――確かに…Krush参戦当初の中澤選手は強面の印象がありました(笑)。

「K-1・Krushで戦うようになって表情が柔らかくなりましたから(笑)。でもそれだけK-1・Krushで戦うことにやりがいがあったってことですよね」

――中澤選手は他団体で王座獲得歴こそありましたが、着実に一つずつ結果を重ねてベルトを巻いたという印象があります。

「僕も自分では叩き上げだと思っています。自分は群馬在住で練習環境はよくなかったと思います。でもその中で強くなることを証明したかったし、そこにはこだわりがありましたね。僕は才能があるタイプじゃなったし、こつこつやって結果を出してきたタイプです。だから成功した人・失敗した人、どちらの気持ちも分かります。人間としての懐は深くなったと思うし、エリート的なキャリアを積んできた選手よりも深い人間になれたと思います」

――これまでの試合の中で一番印象に残っている試合はなんですか?

「やっぱりタイトルを獲った時の試合(2017年4月の小宮山由紀博)が一番うれしかったですね。試合内容で言ったら…一回目の左右田泰臣(2017年8月)戦ですね」

――左右田選手とは2度対戦していますが、中澤選手にとっても特別な相手ですか?

「そうですね。それこそ11月のトーナメントで準決勝が終わったあと、控室で左右田選手に『これで引退します。僕は引退するんで頑張ってください』と伝えたんですよ。それで2人で一緒に決勝のゲーオvs佐々木を見たんです」

――試合をしていた時は中澤選手が「左右田は『言いたいことを言う』とか『自分の好きにやる』と言っておきながら自分の意見がない」、左右田選手が「中澤選手がKrushのチャンピオンでいるとベルトが悲しむ」など、互いに異なる主張をぶつけ合っていましたが、通じる部分もありましたか?

「あの時とは考え方が違うという言い方をしましたけど、お互いの言葉はそれぞれ心に響いたと思うんですよね。僕は左右田選手と反対にいたわけじゃなくて、表と裏だったんじゃないかな、と。僕は左右田選手が言っていた言葉も理解できるし、きっと左右田選手も僕が言っていたことの意味は伝わっていたと思います。だから僕が引退を決意したあとは普通にしゃべって、リスペクトも出来るんだと思います」

――中澤選手の今後の目標を聞かせてもらえますか?

「僕は今ジムを経営しているので、直営・フランチャイズ含めて、ジムを全国展開していきたいですね。格闘技だけでなくフィットネスに携わることで日本一・世界一を目指していきたいです」

――では最後にこれからK-1 JAPAN GROUPで戦っていくファイターたちにメッセージをいただけますか?

「見ているお客様の人生を変えるような選手が出てくることを楽しみにしています!」