2019.05.19

 5月19日(日)東京・新宿区のGSPメディアセンターにて「K-1 KRUSH FIGHT.101」の一夜明け会見が行われた。

 昨年獲得したK-1 KRUSH FIGHTウェルター級王座の初防衛戦に臨んだ木村“フィリップ”ミノル。挑戦者・近藤魁成の顔面ヒザ蹴りで先制ダウンを奪われる苦しい展開となったが、そこから3度ダウンを奪い返しての逆転勝ち。この激闘を「準備や注いできたもの全てが試合に現れる」「あの時、前王者の塚越仁志選手の顔が浮かんだ。塚越選手は劇的な勝ちが多かったチャンピオンで、その塚越選手に“あなたがやってきたことを僕もできるように体現していきます”という一面もあった」と“ミノル流”の言い回しで振り返る。

 また昨夜の試合後に木村は6・30K-1両国大会への出場をアピールしていたが、中村拓己K-1プロデューサーが改めて木村の両国大会参戦を正式決定。木村の口からは両国大会への意気込みも飛び出した。(※なお木村の対戦相手は5月21日(火)の記者会見で発表予定)

木村“フィリップ”ミノル
「昨日の試合はすごく難しい試合で激戦になったんですけど、僕自身、試合中にすごく色んな成長ができたと思っていて、こんなに多くの学びの機会をいただけて嬉しいです。今後に活かしたいと思いました。

(学んだものは?)挑む者の強さというか、近藤選手のように若くてもしっかり練習を積んで準備をしたらどんな奇跡でも起きるというか、どんな結果でももぎ取ることができるということを近藤選手陣営から学びました。そこは僕も痛い目を見て学んだんですけど、彼はすごくリング上で強かったし、そういう準備も見えたので、試合までの準備や注いだもの全てが試合に現れるんだと思い、彼の強さを肌で感じました。

(防衛戦の難しさは感じた?)たぶん初防衛は難しいんでしょうね。格闘技界でよく言われているけど、実際初防衛って難しいんだなって。いい経験になりましたね。(ヒザ蹴りでダウンを奪われた場面は)正直意識がブッ飛んで、ヤバいってハラハラしました。でもKRUSHの歴代の王者たちがああやって倒されてからも倒し返す激闘を何度も見せてくれて、僕たちは何度もそれに救われてきたと思うし、KRUSHにはそういう逆転劇が出来る選手が多いと思うんです。だからそれを体現したというか、KRUSHで学んだことをKRUSHで体現したという感じですかね。

 あと僕が昨日ふと思ったのは、前王者の塚越仁志選手の怨念だなと思って。逆転勝利できないとこのベルトは守っていけないぞっていう。なんかそんなものを感じて塚越選手の顔が浮かんだんですよね。そういう意味では、今回の初防衛は塚越選手に対しても感謝です。近藤選手にもそうだけど、塚越選手に対しても“あなたがやってきたことを僕もできるように体現していきます”という一面もあったと思います。

(倒れた時に力が入らなかったりはなかった?)倒れた時にガクンと落ちて力は入らなかったんですけど、まず足を確認して力が入ればパンチは出せる。だから踏ん張りを確かめて、それでまだ足が死んでいなかったので、逆転しにいこうと思いました。最初はゆっくり逆転していこうと思ったのですが、魁成選手も畳み掛けてきたので、勝負は早まった感じです。

 そういう展開の中で僕もKOできたので、流れですね。ダウンを取られたからこそああやって勝負が早くなったところもあると思います。とにかく魁成選手は強かったです。

(今後目指す選手像は?)ああいう試合はたまにでいいし、特別なものでいい。僕が毎回倒されていたら近藤選手も僕を倒したことに対しての価値が弱まってしまうので、それを高めるためにも触れられない、手のつけられない、触れさせないようなスタイルを磨きます。そして近藤選手が僕を倒したことも、これを機に『あれは凄いことなんだ』ともっと言ってもらえるようになれればいいなと思います。それが選手像としての理想ですかね。だから楽しいですね、KRUSHは。何か特別、K-1とはまた違ったKRUSH独自の楽しさがありました。自分自身熱くなれる試合で、試合内容は満足しています。あの激闘を制したことは素直に満足しています。

(6・30K-1両国大会への出場が決まって)僕自身、日本のカルチャー的に両国は相撲のアリーナだし、すごいワクワクするし、ブラジルから日本に来て、1人で何もないところでここまでやってきて、両国みたいな大きいところでやるのは夢があって楽しいですね。だから気合い入れて頑張ります。そこでも僕が1番面白い試合ができたら幸せですね。本当に真剣に頑張ります」