2017.10.30

 11月5日(日)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.82」の[Krush -55kgタイトルマッチ/3分3R・延長1R]で王者・寺戸伸近と対戦する挑戦者・久保賢司のインタビューを公開!

──約1年8カ月ぶりの復帰戦となった4月の第2代K-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントでは1日3試合を戦いました。試合後はどんな心境だったのですか?

「さすがにダメージも大きかったんですけど…すごく楽しかったですね。正直、僕はあのトーナメントを一発やって最後にしようと思っていたんです。優勝したらベルトがついてくるんで、そうなったら無責任に『もうやめるとは言えないな』と思ったんですけど、そこは一旦考えずに、ただ欲だけで3人ぶっ飛ばそうとだけ思っていました」

――今まで試合をしてきて、そういった感情になったことは初めてですか?

「そうですね。今まで僕は格闘技=仕事で、スポンサーさんがいてお金を稼いで…という感覚で色々と気にしながらやってたんですけど、前回はそれを全部なくしてただ好きなように行動して発言しようと思いました。それがものすごく楽しかったんですよね。むしろ段々と試合が近づくにつれてちょっとおかしくなっているなっていう感じもあって、スイッチが入った時になんか性格が悪すぎるなと思ったり、ちょっと自分に引いていました(苦笑)」

──自分で自分の狂気に引いてしまう、みたいな。

「はい。普段の僕はまったくそういう感じはないんですけど、試合が決まってからの狂気はジムの経営にも悪影響が出ると思って自制していました(苦笑)」

──お客さんがいてスポットライトが当たっているところで人を殴って蹴ることへの快感があったんですか?

「ありましたね。しかも今までの快感とは違った感じでした。今までは目立ちたがり屋というか、お客さんの目線というか、お客さんに魅せることも意識して試合をしていたのですが、前回はそういうものが一切なくて、ただ自分の好きに戦うことが本当に快感で。確かに決勝ではやられてしまいましたけど、合法的に人を殴って蹴るのは凄く楽しいなっていうのがありました」

──それでは今回の寺戸戦のオファーを受けた時も、すぐにリングに立ちたいという気持ちになりましたか?

「対戦カード発表会見の時もそうでしたし、自分自身に腹が立っている部分もあれば、自分自身に困惑している部分もあるというか。僕は7年前に寺戸伸近にKO負けしていて、あれからずっと復讐心があって『こいつだけは絶対にぶっ飛ばしてやる』と思っていました。それで4月にトーナメントがあって、準決勝で寺戸をKOして自分の中でスッキリしていたんですよ、もう借りを返したなって。

 そうしたら宮田(充)プロデューサーから電話が来て『寺戸がやりたいと言っている』と。その時に『あれ?』と思いました。自分は寺戸を完全に仕留めきれてなかったんだなって。最初は寺戸を仕留めきれなかった自分に対してむなしくなりました。でもそこから段々と気持ちが変わってきて、だったらもう一回叩き潰してやるよと思うようになりました。世間的に見たら僕と寺戸は1勝1敗のイーブンですが、ここでもう一度、僕の強さを分からせてやって、もう二度と『僕と戦いたい』なんて言えないぐらい潰してやろうと思いましたね」

──では記者会見で寺戸選手が強気な発言を繰り返しているのを聞いて、イライラしていましたか?

「それしかないですね。改めて会見で寺戸伸近の言葉を聞いて『あ、なんだ、こんな風に思っていたんだ』と思って、完全に終わらせてやったというのは自分の独りよがりだったんだなと。だからこそ次は二度と立ち上がることができないぐらいに破壊してやろうと思いましたね」

──リングに立つのが怖い・格闘技やるのが怖いぐらいに思わせたいですか?

「思わせたいです。もうこいつとは関わりたくない、その上でリングに上がるのも怖い。そう思うくらい寺戸伸近の心も体も完全に破壊しつくしたいです」

──ずばりベルトやタイトルへの欲よりも早く寺戸選手を殴りたいという欲の方が上ですか?

「それもニ番目ですかね。一番は僕に一度倒されているのに、まだあんなに元気にしている寺戸伸近を潰してやるっていう、それだけですね。今回の試合はそれだけしか考えていません」

 

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