2017.08.21

 8月21日(月)愛知・名古屋の公武堂にて「Krush.79~in NAGOYA~」の一夜明け会見が行われた。

 公式戦としてKrush名古屋大会に初登場となった大和哲也。日本vs世界・3対3マッチの第2試合でアンゴラ出身のエルソン・パトリックと対戦し、2Rにパトリックの右フックで左瞼をざっくりとカットしてドクターストップ寸前に追い込まれたものの、そこから立て続けに3度のダウンを奪って劇的なKO勝利を収めた。一夜明け会見に大きな絆創膏を貼って出席した大和はパトリックとの一戦を振り返った。

「昨日の試合はやる前から(相手が長身で)やりにくい相手だと思っていたら、距離感も上手くて思っていた以上にやりづらさがありました。そこでどうやって崩そうかなと思っているうちに、右のパンチをもらってしまって、最初は肘で殴られたような固さを感じました。

 そうしたら汗じゃないものが垂れてきて、ドクターチェックの最中もストップになりそうな危ない雰囲気だったんですけど『次、ドクターチェックが入ったら止めていいんで、2Rは最後までやらせてください』とお願いして、何とか倒して勝つことが出来ました。ただ会長からは『もしカットしていなかったら判定だっただろ。しかもあの精彩を欠いた倒し方はなんだ?』と怒られました(苦笑)。

 パトリック選手は短い準備期間で出てくれた選手ですが、いいファイターで強かったです。ヒザ蹴りも強かったし、僕はヒジ打ちありの試合でもここまで切れたことはないので、改めて外国人特有の強さを感じた試合でした。僕は(攻防の)ラリーをして倒すタイプですが、今回は強引に倒しに行って倒すことが出来て、新しいものをつかめた気がします。次につながる勝ち方が出来たんじゃないかなと思います」

 いつ試合を止められてもおかしくないギリギリの状況で勝利を掴んだ大和だが「焦ることもなく、チェックが終わって試合が再開になったら倒せばいいやと思っていました」と冷静さを失うことはなかった。それはまさに今、大和が取り組んでいる合氣道と立ち技格闘技をミックスした“合氣ック”のおかげだという。

「試合前の煽りVTRでも紹介されましたが、僕は今『心身統一合氣道』というものを学んでいて、これは心が身体を動かすという原理の合氣道で、ドクターチェックの時も焦ることなく『チェックが終わって試合が再開になったら倒せばいいや』と思いました。

 現役時代に(佐藤)嘉洋さんが言っていた“青い炎のように戦う”と同じで、冷静に自分がやるべきことをやって勝てました。今回の試合では精神的な落ち着きや焦りを出さないという意味で“合氣ック”を出せたかなと思います。

(ドクターチェック中の心境は?)『倒せるかな…』というよりも『倒さないといけないな』と思いました。実際にそこでまとめられたのでよかったと思うし、これからはこうなる前に仕留めにいかないといけないですね(苦笑)。でも今回の試合で打ち合いになったらいけるという自分の持ち味を再確認できたし、今後につながる一戦だったと思います」

 新生K-1初参戦となった4月のHIROYA戦、そして今回のパトリック戦と、いずれもKO勝利でK-1・Krushファンに大きなインパクトを残した大和。「勝ったは勝ったけど反省点も多いので心中複雑です」と苦笑いを浮かべるものの「仕留めに行けば仕留めるところを見せられていると思うし、ファンのみなさんに『大和哲也の試合は面白い』と思ってもらえればうれしいです」とファンの期待に応える試合を見せていきたいと続ける。

 瞼の傷について「一週間ほどで抜糸できるということですが、また傷口が開かないように一カ月くらいは気をつけながら練習をしたい」と話す大和は「11月のK-1さいたま大会に出たい。ぜひお願いします!」と「K-1 WORLD GP」11.23(木・祝)さいたま大会への出場を志願する場面も。

 正式に次戦がいつになるかは怪我の状況などにもよるが、これからも大和哲也の“合氣ック”に注目だ!

 

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