2017.07.12

▲写真左からジェン・ジュンフェン、チュー・ジェンリャン、ドン・ザーチー

 7月16日(日)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.77 ~日本vs中国・6対6全面対抗戦~」。今大会の中継解説を務める小比類巻貴之に対抗戦の見所を聞いた。小比類巻の目から見た中国人ファイターの強さ、そして日本人が勝つための方法とは!?

■<前編>はこちら

――対抗戦の後半の見所を聞かせてもらえますか?

「渡部太基vsティエ・インホァは激しい打ち合いが予想されますが、真っ向勝負しなければ渡部選手に分があると思います。インホァはパワーもあって打ち合いに強いタイプですが決してスピードがあるタイプではありません。渡部選手の方がスピードは上だと思うので、スピードと足を使って上手くリングを使う。そういう戦いが出来れば渡部選手はインホァを攻略できると思います。

 小宮vsジェンリャンは小宮選手がジェンリャンをどう攻めていくのか? 本当にジェンリャンの穴を見つけるのは難しいですが…強いていうなら接近戦がやや苦手かなと思います。なので小宮選手としてはプレッシャーで距離を詰めて、接近戦に持ち込んで細かいテクニックで崩していきたいですね。特に小宮選手は身体を起こして構えるタイプなので、そのままジェンリャンにプレッシャーをかけ続けて、接近戦で削り勝ちたいですね」

――大将戦に出場する卜部弘嵩選手についてはいかがですか?

「直前で相手が変わってしまって、あまりジェン・ジュンフェン選手の対策を練る時間がないと思うのですが、僕は弘嵩選手は相手どうこうではなく、自分がどう戦うかだと思います。最近結果を残せていない弘嵩選手ですが、彼が持っているものは本当に素晴らしいんですよ。

 もともと瞬発的な攻撃力に長けていましたが、タイ修行で蹴りの鋭さも増しているし、ボクシングの技術も上がっている。そしてスピードも抜群です。あと弘嵩選手に足りないのは戦いのノウハウだけなんですよ。自分が持っている武器をどこでどう使うか? それを理解して戦えるようになれば、彼はまだまだ世界のトップを狙える選手だと思います」

――ずばり対抗戦で日本人選手が全滅する可能性もあるのでしょうか?

「(少し考えて)一歩作戦を間違えてしまうと全滅することもありえますね。日本人選手たちがただ単に『全力を尽くして壊し合いをして勝つ』くらいの気持ちでいたら、身体とフィジカルの強さがある中国人選手たちにはやられてしまうでしょう。各選手がどれだけ対戦相手のことを研究し、自分の良さを出して勝てるような作戦・戦略を練っているか。そこが非常に重要になってくると思います」

――逆を言うといそこまでしなければ日本人選手が今の中国人選手に勝つことは難しい、と。

「はい。これは完全に個人の好みになってしまうんですけど、例えばウェイ・ルイは軸が安定しているわけでもないし、身体も力んだまま攻撃を出しているので、ファイトスタイル的にどうなの?と思う部分もあるんですね。

 逆にチュー・ジェンリャンやドン・ザーチーは軸もしっかりしていて脱力しながら戦っているので、個人的にはジェンリャンやザーチーの方が(ウェイ・ルイより)評価は高いです。そういう意味では今回の選手たちがどんな試合をするのか興味があるし、非常に楽しみにしていますね。日本人選手にとって厳しい戦いは避けられないと思いますが、作戦・戦略を駆使して中国勢から勝ちをもぎ取ってほしいです」

 

選手登録