2019.10.17

 中村拓己K-1プロデューサーが大会のテーマ・総括など、プロデューサーとしての目線で語るコーナー。今回は「K-1 KRUSH FIGHT.106」10.13(日)後楽園大会を総括します!

「今大会はまず女子アトム級タイトルマッチをメインイベントとして行いました。高梨選手はダブルメインの第1試合としてのタイトルマッチの経験はありましたが、この大会ではメインイベントのタイトルマッチの試合として、どんな試合になるのかなと思っていましたが、試合前に期待していた通りのKRUSHらしいスリリングな試合になったと思います。

 そうなった要因は挑戦者のパヤーフォン選手が戦績通りの実力者で、またゲーオ選手が指導しているということでムエタイの技術をK-1ルールにアジャストした動きを見せたからだと思います。女子の試合なんですけど非常にパワフルな動きを見せてくれて、それが1Rから試合に緊張感を生んだと思います。

 試合としては高梨選手が前半ちょっと押された中で、盛り返して最後は延長戦で競り勝つという試合だったんですけども、やはりパヤーフォン選手のようなあれだけムエタイのキャリアが上の選手と戦うというところで本当に厳しい試合だったと思います。それに勝ったというところで非常に高梨選手にとってはキャリアップにつながる、本当に1勝以上の意味のある防衛戦になったかなと思います。

 また敗れはしたんですけど、パヤーフォン選手も本当にこの女子アトム級の中でインパクトを残して、多くのファンの皆さんにも印象を残してまた見たいと思わせてくれた選手だと思います。なのでまたどこかのタイミングで試合が組めたらいいなというふうに思います。

 その他の試合ではセミファイナルで軍司選手と玖村選手の生き残りをかけた一戦がありました。軍司選手は怪我からの復帰戦、玖村選手は6月のK-1両国大会からの再起戦というところで、お互いにここで勝つか負けるかでこの後の流れが変わる試合でした。結果的には軍司選手が勝利して、怪我する以前のような動きで軍司選手の仕上がりも凄く良かったのかなと思います。顎の骨折という大きな怪我を乗り越えての試合でかなり不安もあったと思いますが、それを払拭する動きと戦い振りだったかなと思います。

 敗れた玖村選手はトーナメントも含めてこの1年間でバンタム級の歴代チャンピオンや武居選手などのトップ選手と立て続けに戦って、ちょっと結果が出ないところはあったんですけど、やはりそれだけの選手達と戦ったというのは玖村選手にとっても大きな糧になったと思うので、この後の巻き返しを期待したいなと思います」

<2>に続く

 

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