2018.09.06

 宮田充K-1プロデューサーが大会のテーマ・総括など、プロデューサーとしての目線で語るコーナー。今回は特別編として佐藤嘉洋・大会実行委員長の「Krush.92」8.18(土)名古屋大会・一夜明け会見の総括コメントを公開します!

「ツイ・ジェンホイ選手にKO勝ちした大和哲也選手ですが、実は試合前に少し表情が硬い感じがしました。今回は大会実行委員長と選手という形なんですけど、本来、自分と大和選手は所属事務所が一緒で、自分が引退したあとも同じ名古屋を拠点に活動している選手として、自分の後を継いで同じような活躍をしてくれて、さらに僕の先を彼はどんどん進んでいくと思うし、地方在住で戦うファイターのパイオニアとしてどんどん道を切り拓いてほしいという期待があります。

 まさに復帰戦も見事なKO勝ちだったんですけど、来日した中国人選手の中で僕が一番評価しているのがツイ・ジェンホイ選手でした。ツイ選手はかなりパンチの切れもあって、ムエタイのスキルも高かったし、大和選手としてはヒヤっとする場面もあったんですけど、その中でも大和哲也らしいKO劇を見せてくれたんで、とても良かったと思います。間違いなく次につながったと思います。

 そして野杁正明選手はヤン・ハオドン選手を見事なハイキックでKOして、もともと野杁選手は360度・どの角度からでもKOできる選手だと評しているのですが、フィニッシュのハイキックはもともと野杁選手が持っていた武器だと思います。それよりもあの試合ではジャブですね。ハンドスピードが一段階上の感じがして、ハオドン選手もパンチは見えているけど食らってしまう状態で、それが二~三発続いて、相手も驚いていたと思います。

 また近い距離になっても、今までの野杁選手だったら腹や腿へのヒザ蹴りなど、足技で対抗するうことが多かったんですけど、ハオドン選手がパンチで来たらパンチを返していたし、攻撃のバリエーションが増えたと思います。あの距離でパンチで打ち合えるようになったのは相手にとって脅威に感じると思います。

 そしてメインイベントをKO勝利で締めたKANA選手は、去年よりもさらに貫禄が出てきて、王者として矜持・プライド、身体の中から出てくる風格みたいなものを感じましたね。再三言っているんですけど、KANA選手は女子格闘家の“女子”という修飾語を除いてもいい、男子に交じっても遜色ない戦いが出来る選手だと思います。こんな選手は自分の格闘技観戦歴でも数人しかいなかったので、このまま成長を続けてほしいです。

 対戦相手のリュウ・シーベイ選手も本当に勝つんだぞという姿勢で頑張って戦っていましたが、KANA選手とは一枚も二枚も実力差を感じました。次回以降、KANA選手の対戦相手を探すのにかなり苦労すると思いますが、ヒリヒリした戦いが見たいなと思います。KANA選手だったらそういう試合が出来るんじゃないかなと期待しています」