2017.08.17

 宮田充K-1プロデューサーが大会のテーマ・総括など、プロデューサーとしての目線で語るコーナー。今回は「Krush.78」8.6(日)後楽園大会を総括します!

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――今大会ではヘビー級の試合が2試合続き、パコム・アッシ選手とK-Jee選手がそれぞれKO勝利を収めました。

「K-Jeeくんはヘビー級で自分の名前を売るためにも自分から攻めていかないといけない!という気持ちが出てましたよね。ヘビー級の中では90kgぐらいで小さい方ですけど、アグレッシブに戦った結果がKOに繋がったのかなと思いますね。1年前は-70kgで粗っぽく勝っていた選手が、ヘビー級でこんなに花が開くとは思わなかったですね。

 前回、KOICHIくんには敗れましたけど、あれでヘビー級の壁を知ることが出来て、今回の試合で体格が上の選手にKO勝利したことは自信になったと思います。ヘビー級に上げて順調に来ていますし、11月のK-1ヘビー級トーナメントには本戦もしくはリザーブファイで出場になると思います。期待したいですね。逆に高萩くんは膝を痛めての出場だったのかなと思うので、じっくり治してほしいなと思います」

――初参戦のパコム・アッシ選手はいかがでしたか?

「パコム選手は、とてもいい雰囲気がある選手でしたね。少しブランクがある中で、曲者の工藤くんをしっかり2Rでねじ伏せたと思います。本人も11月のトーナメントには意欲的ですし、試合も良いアピールだったと思います。これから出場メンバーの選定に入りますが、パコム選手もK-Jeeくんも求められているものを見せてくれましたね」

――事前のインタビューで宮田プロデューサーが注目の試合にあげていた第2試合=芦澤竜誠vs桝本翔也、第3試合=覇家斗vs友尊はいかがでしたか?

「第3試合はKrushファンの人にはまだ馴染みの薄い2人の試合だったと思いますが、すごくインパクトのある試合だったと思います。覇家斗くんは3度目のKrush参戦で、Krushに対する想いも含めて“強さ”を見せてくれたと思います。今回のKO勝利は、今後に向けても大きなものですし、お客さんも覇家斗くんの名前をバッチリ覚えてくれたんじゃないでしょうか。ここで負けたら次のチャンスが遠のくかもしれないという試合で、よく逆転してKO勝ちしましたよね。ずばりこの日のベストKOは覇家斗くんだと思います。

 対戦相手の友尊くんはボクシングから転向してきて、試合ブランクもあった中での試合でした。試合前に足を痛めていたようで、踏ん張りの効かないようでしたけど、あれだけ暴れてくれた。この一試合で友尊選手が激闘派だということは分かったので、次に期待したいと思います。二人ともダメージがあったと思うので、しっかり治してもらって、次を考えたいと思います。

 あと、第2試合の芦澤VS桝本は、もうちょっとスイングする試合になるかなと思ったんですけどね…。芦澤くんは前回の試合もそうでしたけど、今回の試合でもちょっと元気がなかったかなと思います。正直、連続KO勝ちしていた時のような『芦澤の試合を見た!』という感じはしなかったですね。勝利した桝本くんは、しっかり芦澤対策が出来ていたと思いますし、-58Kgのサバイバルマッチを生き残りました」

――第1試合では松下大紀選手が松本篤人選手に敗れて3連敗という結果になりました。

「元々は松本vsFUMIYAをプレリミナリーファイトで組んでいたのが、栗原(圭佑)くんの欠場によって、松本くんが繰り上がって松下くんと試合をすることになりました。松本くんは安定した実力がある強い選手で、松本くんに求めるのはKOする試合なんですけど、終わってみれば“松本強し!”って感じでしたね。対して松下くんは、第2試合の芦澤くんと一緒で『松下の試合を見た!』という感じがなかったですね。デビューから勢いで勝って来ていましたけど、キャリア10戦目で3連敗なので今はちょっと踏ん張り時なのかもしれないですね。小宮(由紀博)くんと左右田(泰臣)くんの試合はキャリアに差があった試合ですが、今回はやや松下くん有利かなと思っていたので、ちょっとここは意識を変えないといけないかなとも思いますね」

――プレミナリーファイトで印象残った試合や選手はいましたか?

「やっぱり一番目立ったのはKO勝ちしたFUMIYAくんですよね。まだキャリアが3戦目なんですけど、デビュー戦は逆転KO勝利で、2戦目は中国遠征でトップファイターのヤン・ジョーという選手を相手にいい試合をしてくれました」

――最近はK-1アマチュア出身の選手がプレリミナリーファイトで活躍して本戦へ、という流れが出来ていましたが、K-1アマチュア以外からこういった選手が出てきたのは久々かもしれませんね。

「確かにそうですね。FUMIYAくんは試合をすればするほど強くなるタイプだと思うし、-65kgにFUMIYAという新しい顔が出てきたなと思いますね。ダメージもないようなので、すぐに試合を組みたいです。あと女子の試合では福原選手がキャリア2戦目で初勝利を収めました。対戦相手だった豊島選手も含めて、女子に関しては未参戦のジムさんや選手からもKrushに出場したいという声が寄せられています。9月大会からは-45kgの初代王座決定トーナメントもスタートしますし、女子は-45kgと-50kgの2階級で、どんどん女子選手を大事に育てていきたいです!」