「K-1 WORLD GP」9.11(日)横浜＜インタビュー＞ジョムトーン「スーパー・ウェルター級ではすぐにチャンピオンになれると思うし、ウェルター級に強敵にはいない。K-1デビュー戦では出来るだけ早い時間で相手を倒してみせます」
──ジョムトーン選手は9月のK-1横浜アリーナ大会でK-1初参戦が決まりました。どのような心境でしょうか？
「また試合が出来ることになって嬉しいです」
──会見ではもう格闘技を辞めようと思っていたとおっしゃっていました。また試合をしようと心境が変化したのはなぜですか？
「記者会見でも話した通り、タイで所属していたジムのアンモー会長がコロナで亡くなって。それでタイで試合をする機会が少なくなって。試合以外にもいろんなことが嫌になってしまった時期があり、ちょっと自暴自棄というかもういいかなと思ったことがあったんです。じゃあ、なぜもう一回戦いたくなったかというと、それを答えるのは難しいんですけれども、試合をすることによって生まれる良い事だけを考えるようにしたんです。そうしたらパンチが打てたり、蹴りを打てたり、そういったリングの中で出来るひとつ一つのことをもう一回やりたいなという新たな気持ちになることが出来ました」
──やはり純粋にリングに立って戦うことがお好きなんですか？
「そうですね。戦うことは大好きです」
──ジョムトーン選手は、ムエタイに始まりキックボクシング、ボクシングといろいろなルールの戦いに挑戦されています。そして今回はK-1に参戦するわけですが、K-1についてはどんな印象を持っていますか？
「K-1だからということで特に思い入れがあるというわけではありません。K-1はムエタイと違ってヒジが使えないという部分はありますが、試合が出来ることが純粋に嬉しいです。ルールに関して言えば、中国ではヒジ打ち・首相撲禁止というK-1に近いルールの試合をやっていて、かれこれ10年近くこのルールでやってきたので、K-1ルールで戦うことに関しては全く問題がいないと思っています」
──また、ジョムトーン選手は過去にゲーオ・ウィラサクレック選手や大和哲也選手といった、K-1のチャンピオンクラスの選手と試合をして勝ったことがありますが、彼らとの戦いを通じて、K-1の選手のレベルを推し量ることは出来ますか？
「推し量れるというよりも、ゲーオ選手も大和選手に関しても、私にとっては並みのレベルの選手だったと思っています。もし彼らが自分より強ければ、彼らが勝っていただろうし、今の段階でも自分が負けるということはないと思っています」
──では、先程の会見で対面されましたけど、今回の対戦相手のアビラル・ヒマラヤン・チーター選手に関してはどのような印象をお持ちですか？
「大きな選手だなと感じましたけども、大きいだけかなという印象も持っていますね。私は今までの試合経験の中で多くの大きな選手、小さな選手と戦ってきてますし、恐れるところは一つもありません」
──アビラル選手の試合の映像等は見たことはありますか？
「はい、あります。そのうえで大して問題はないです」
──分かりました。今回、日本のファンの方もジョムトーン選手の登場を楽しみにしていると思います。どんな試合を見せたいですか？
「日本のファンの皆さんも、おそらくジョムトーンが日本に帰ってきてくれたっていうことで喜んでくれているでしょうね。私も皆さんにお会い出来るのを楽しみにしていますよ。まあ、私は蹴りの選手であるというところを見せたいんですけども、相手に合わせて全部の技を使いこなことが出来ます。ですから、今回も出来るだけ早い時間で相手を倒してみせますし、そういう試合を絶対にしたいと思いますので、是非注目してください」
──では改めて、このK-1のリングでの目標を教えてください。
「目標はK-1の三階級制覇です。その三階級とは70kg（スーパー・ウェルター級）、67.5kg（ウェルター級）、65kg（スーパー・ライト級）なんですけども、見た限り70kgに関しては選手の数がそもそも少ないと思っているので、すぐにチャンピオンになれると思います。67.5kgに関してもあまり強敵はいないと思っています。65kgに関しては誰が一番テクニックとスピードがあるかということを自分が証明していきたいと思います」
──ちなみに、その三階級のそれぞれのチャンピオンはご存知ですか？
「知らないです（笑）」
──今大会にはスーパー・ウェルター級のチャンピオンの和島大海選手も出場して試合をするんですが、そのチャンピオンに対して、どのようなところを見せつけたいですか？
「そのワジマ…という選手がチャンピオンなんですね。であるならば、このジョムトーンがどういうテクニックを持っていて、どういう戦い方をするのか、じっくりと見ていてほしいですね。私がどんな相手でも対応出来るというところをお見せしますよ」