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「K-1 WORLD GP」8.11(木・祝)福岡 ゴンナパーに挑む岩﨑悠斗「下馬評を覆す」、篠原悠人「挑戦するのは俺」vs与座優貴「期待を超える」、静かに燃える大沢文也vsデンサヤーム、西京佑馬「インパクトを残す」vs里見柚己「明日はトーナメントの開幕戦のつもり」

 8月10日(水)、福岡県内のホテルにて、開催を明日に控えた「ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~K-1フェザー級世界最強決定トーナメント~」福岡国際センター大会の公開計量と前日記者会見が行なわれた。

 現K-1ライト級王者の朝久泰央が不在の大会でライト級トップ選手8名がスーパーファイトで激突。ライト級4連戦だけに、同級タイトルの次期挑戦者の差を意識した選手たちは記者会見から熱い火花を散らした。

 第11試合ではゴンナパー・ウィラサクレックと岩﨑悠斗が激突。ゴンナパーは昨年7月の福岡大会で朝久泰央に延長判定で敗れてライト級王座陥落。だがその後は3連勝。特に6月の「THE MATCH 2022」ではRISEの白鳥大珠を得意の右フック一撃でKOしてその強さを見せつけた。対する岩崎は、高校時代にK-1甲子園出場を果たし、Krushでは佐々木大蔵や安保瑠輝也と激闘を繰り広げた。2年前にPURGE TOKYOに移籍し、今回がK-1 JAPAN GROUPに5年10か月ぶりの参戦となる。

 会見では、岩崎が「下馬評では圧倒的不利で、勝てないだろうと思われると思うんですけど、圧倒的に覆してやろうと思ってます」と堂々の「ゴンナパー喰い」を宣言。さらに、ライト級が4試合並ぶことを問われると「僕が勝ったらみんな意識してくれると思うので。明日は存在を見せつけたい」と勝利への自信をのぞかせた。

 一方のゴンナパーは、1回目の計量で650グラムオーバーながらも再計量では400グラムアンダーでパス。ただし、短時間で1キロ近い減量をしたたためか、表情から疲労感も見て取れた。会見では「明日は勝利を東京まで持ち帰りたい」と淡々と語り、ライト級が4試合並ぶことを問われても「面白い、楽しかったと言って貰えるような試合をしたい」と直接答えず、マイペースを貫いた。

 第10試合は、共にライト級次期挑戦者の座をうかがう篠原悠人と与座優貴が対戦。篠原は、2015年K-1甲子園の実績を引っ提げて翌年にKrushでプロデビュー。2018年にKrushスーパー・ライト級王座を獲得したが、2020年からゴンナパー、卜部功也、西京佑馬に敗れて3連敗を喫した。だがその後は3連勝をマークし、再び波に乗っている。対する与座は、19歳で極真会館世界ウェイト制軽量級を制して最年少優勝記録を打ち立てた。2019年にキックボクサーとしてプロデビューすると、2021年6月にK-1 GYM SAGAMI-ONO KREST所属となり、同年12月のKrushでK-1 JAPAN GROUPデビュー。いきなり蓮實光を左ハイキック一撃でマットに沈めると、今年2月のK-1東京体育館大会でK-1初参戦。スーパーファイトで現K-1ライト級王者朝久泰央を延長判定で下す大金星を挙げた。

 会見では、篠原が「ライト級は強い選手が多くて実力は拮抗してると思うけど、その中で与座選手がトップ」と、スーパーファイトで王者朝久泰央に勝利した与座の実力を認めつつも「インパクトある勝ち方をして(朝久泰央に)挑戦するのは俺やというのを見せつける試合をしたい」と、与座に勝利して王者朝久泰央への「挑戦権」を奪うことへの自信を見せた。

 対する与座は「自分の覚悟を試合で見せて、自分の試合を見てる人にパワーだったりとか活力を与えられるような試合をしたい」と語り、対戦相手の篠原については一切触れない。また、ライト級の試合が並ぶ中でどんな試合がしたいか、という質問に対しては「ライト級だけじゃなくて明日の全試合の中で一番目立ちたい。その期待を越えられるような試合をしたいと思ってます」とK-1の次期エース「K-1 NEXT」を意識した発言も飛び出した。

 第9試合では現Krushライト級王者の大沢文也と20歳の新鋭ムエタイ戦士デンサヤーム・アユタヤファイトジムが激突。大沢は2009年からKrushに参戦し、今回が51戦目となるベテラン。今年4月、過去の対戦で敗れている瓦田脩二の持つKrushライト級王座に挑戦し、ハイキックでダウンを奪って判定勝利。実に3度目の挑戦で悲願のKrush王座奪取に成功し、勢いに乗ってK-1参戦となる。対するデンサヤームは20歳の若さにして戦績100戦を越えるムエタイの猛者。175㎝の長身サウスポーでロングリーチを活かした蹴りを武器に、2020年の「K‘FESTA.3」では武居由樹を苦しめた。2022年から日本に移住してウィラサクレックジムで練習を続けている。

 会見では、他のライト級選手たちが「王者朝久泰央への挑戦」をアピールする中で、大沢だけは「自分の実力は一番よく分かってる。まだまだ王者朝久泰央に挑戦する実力は持ってない」と挑戦アピールはなし。そして「徐々に徐々に」「いい勝ち方をして、実力が上がっていけば挑戦したい」と「地道にコツコツ」と挑戦権を目指すと語った。対するデンサヤームは「参戦が出来てワクワクしている」と喜びの表情。そして「自分の技をぜひ皆さんに見て貰って、面白いと思って貰える熱い試合をしたい」とアピール。ムエタイ100戦以上で鍛え上げたテクニックには絶対の自信をのぞかせた。

 第8試合では若きホープ対決が実現した。21歳の西京佑馬と24歳の里見柚己が激突。西京はライト級に転向後は2連勝の後、昨年12月のK-1大阪大会でゴンナパーに判定負けしたものの、今年4月のKrushで現bigbang王者の増井侑輝にKO勝利を収めた。対する里見は2019年からライト級に転向し、昨年のKrushライト級王座決定トーナメントでは決勝まで勝ち上がったが、瓦田脩二に敗れて戴冠ならず。今年2月のK-1東京体育館大会では8連勝中の龍華に延長判定で勝利して存在感をアピールした。

 会見で見せた表情は好対照。西京は終始冷静に「インパクトを残すこと」を語った。昨年12月のゴンナパー戦では判定負けを喫したものの、ゴンナパーとほぼ互角にやり合って自信を付けると、今年2月にはBigbang王者の増井侑輝をKO。今回は持ち前の強打にさらに磨きを掛けてきた。「ライト級の選手はみんな強いですけど、その中でもしっかりインパクトを残したい」と落ち着いた口調の中に強い決意をのぞかせた。

 対する里見は、早くも戦闘モード。「6月のビッグマッチが終わった後のK-1でみんなギラギラしてるんでそれに負けないように。ライト級4連戦で自分が一番最初ですけど、一番盛り上がる試合をして他の選手たちを焦らせたい」と語った。また、ライト級の試合が4つ並ぶことに質問が及ぶと「自分は勝手に『朝久泰央への挑戦者決定トーナメント』で、明日はその開幕戦だと思ってる」とライト級挑戦権を巡るサバイバルトーナメントとして捉えていることを明かした。さらに「KO決着でしっかりアピール出来たらなって。存在感を出したいです」と、他のライト級選手たちへのライバル心を隠さなかった。
ゴンナパー・ウィラサクレック
「またこうして福岡で試合することが出来て、とても嬉しい。明日は全力を出し切って、勝利を東京まで持ち帰りたい。(ライト級が並ぶ中でどんな試合がしたいか)明日はぜひ勝利をモノにしたい。いずれにしてもスポーツというのは勝ち負けが付きもの。勝ち負けは別としてもみんなが本当に面白い、楽しかった、と思って貰えるような試合をしたい。そして感動して貰いたいと思っている」

岩﨑悠斗
「下馬評では圧倒的不利で、勝てないだろうと思われてると思うんですけど、圧倒的に覆してやろうと思ってます。(ライト級が並ぶ中でどんな試合がしたいか)ライト級が4試合続いてて。でも多分、僕の試合が一番、僕が勝ったらみんな意識してくれると思うので。明日は存在を見せつけたいと思います」
篠原悠人
「明日の試合のためにやれることはすべてやってきたんで。明日はそれをすべてぶつけようかなと思っています。与座選手は強い選手なんで、与座選手の方が勝つ予想は多いと思うんですけど、その分、気負わずに楽しんで、しっかり覆そうかなと思ってます。(ライト級が並ぶ中でどんな試合がしたいか)ライト級は強い選手が多くて、実力は拮抗してるかなと思うんですけど。その中で与座選手はトップやと思うんで、明日はしっかりインパクトある勝ち方をして。挑戦するのは俺やというのを見せつけるような試合をしたいと思ってます」

与座優貴
「明日は自分の覚悟を試合で見せて、自分の試合を見てる人にパワーだったりとか活力を与えられるような試合をしたいと思ってます。(ライト級が並ぶ中でどんな試合がしたいか)ライト級だけじゃなくて、明日の全試合の中で一番目立ちたいなと思ってるんで。その期待を越えられるような試合をしたいと思ってます」
大沢文也
「押忍、TANTAN FIGHT CLUB/TEAM JOKERの大沢です。まず始めにすみません、月曜日に福岡に来たんですけどスーツを忘れてしまって私服で登場なんですけどごめんなさい(苦笑)。明日の試合でTANTAN FIGHT CLUB/TEAM JOKERで試合をするのは最後なんで、勝利で飾って卒業したいと思うので、明日は絶対勝ちます。押忍。(ライト級が並ぶ中でどんな試合がしたいか)僕はあんまりインパクト残すとか気にしてないです。記者会見かな、インタビューでも言ったと思うんですけど、自分の実力は一番分かってるつもりなので。今の自分の実力じゃまだまだ全然、朝久泰央選手に挑む実力は持ってないので。徐々に徐々に、この試合でもいい勝ち方をして、レベルが上がっていったら挑戦させていただきたいと思ってます」

デンサヤーム・アユタヤファイトジム
「今回K-1に参戦出来てとても嬉しくてワクワクしてます。明日は全力を出し切りたいと思います。(ライト級が並ぶ中でどんな試合がしたいか)今回は自分の技をぜひ皆さんに見て貰って、面白いと思って貰えるような熱い試合をしようと思ってます」
西京佑馬
「明日はライト級4カード、8選手。みんな強いですけど、その中でしっかりインパクト残せるように頑張ります。(ライト級が並ぶ中でのどんな試合をしたいか)さっきも言ったんですけど、この中で明日は一番インパクトを残したいと思います」

里見柚己
「6月のビッグマッチ(THE MATCH 2022)が終わった後のK-1でみんなギラギラしてるんで、それに負けないようにしっかり会場を盛り上げて。ライト級4連戦あって、自分が一番最初なんですけど、しっかり一番盛り上がる試合をして、他の選手たちを焦らせようと思ってます。応援お願いします。(ライト級が並ぶ中でどんな試合がしたいか)自分は勝手に『朝久泰央への挑戦者決定トーナメント』で、明日はその開幕戦だと思ってるんで。KO決着でしっかりアピール出来たらなって。存在感を出したいです」
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