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「K-1 WORLD GP」8.11(木・祝)福岡<公開練習>与座優貴、福岡のリングでビッグインパクトを残す!「自分はどんどん成長している。朝久選手や他のライト級選手たちに『やべえな』と言わせる自信があります」

 神奈川・K-1ジム相模大野KRESTにて、8月11日(木・祝)福岡国際センターで開催される「ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2022 JAPAN」の[K-1ライト級/3分3R・延長1R]で篠原悠人と対戦する与座優貴が公開練習を行なった。

 昨年12月のKrush後楽園大会で蓮實光を鮮やかな左ハイキックでマットに沈め、K-1 JAPAN GROUPデビューを果たした与座。今年2月のK-1東京体育館大会では、スーパーファイトで現K-1ライト級王者・朝久泰央を延長判定で下す金星を挙げた。

 当初今大会ではタイトルマッチでの朝久vs与座のダイレクトリマッチが計画されていたが、朝久が足の負傷のために欠場。与座はライト級トップの一角・篠原との対戦が決まった。「(朝久戦がなくなって)数日は結構落ち込んで、ショックというのもあったんですけど。雅和さん(渡辺代表)と話してすぐに切り替えて、今は篠原選手を倒すことだけに向けてやっているので、全然大丈夫です」

 公開練習では力強いローキックやパンチ、飛びヒザ蹴りをミットに叩き込んだ与座。持ち前のパワーで重量級選手のような重低音をジム内に響かせた。「追い込みも進んで疲労は溜まってきているんですけど、その中で課題を持って、スパーリングもいい内容で出来ているので。試合が楽しみって感じですね」

 今回の試合に与座は1つのテーマを掲げて臨む。「一番のテーマは『楽しむ』です。自分は試合前に考えすぎて、試合で動けなかったりするんですけど。今回は楽しみながら追い込みも出来ているので、まあ問題ないかなって感じですね」



 篠原選手はライト級の実力者。K-1ルールでの試合経験なら与座よりも遥かに上だが、与座は「問題ない」と断言した。

「K-1 JAPAN GROUPに来た時は(篠原は)自分のスタイル的に苦手な部類の選手だと思っていました。でも今は(篠原と似たタイプの)西京佑馬君がいたり、そういう選手と日々切磋琢磨してやってるんで。今は逆にやりやすいし、向こうの方が苦手意識があるんじゃないかなって思っていて。油断だけはしないで、楽しんでいければ問題ないかなって思いますね」

 とはいえ、篠原選手の上手さには警戒を怠らない。「やっぱり蹴りに合わせるパンチとか、一瞬の隙を突くパンチは上手いので。そういうところは警戒というか頭に入れています。(実際に)やってみてというのはあるんですけど、自分の中では上手く対処できるんじゃないかなって自信はありますね。

 自分はチャンピオンに勝ったので、暫定チャンピオンじゃないですけど、そういった自信はあります。ただ、あくまで自分はずっと挑戦していこうと決めてるので、逆に自分が篠原選手にどこまで通用するか、どこまでインパクトを残せるか。気負わずにやるだけです」
 与座は「自分の成長スピード」に絶対の自信を持っている。

「チャンピオンに勝ったあとの1戦なので、逆に朝久選手に『8月にタイトルをやっとけばよかったな』と思わせたいというか。これから自分はどんどん成長していくんで『もっと早くやっておけば』と思わせるぐらいのインパクトのある試合をしたいですね。それは朝久選手だけではない。ライト級の選手みんなに『やべえな』と思わせる自信はあるんで。この前の2月の試合も今見たら恥ずかしいというか。『もっとこう出来ただろ!』と思うんで。今はもっと出来てるんでそれを早く見せたいですね」

 KRESTの渡辺代表は、与座の課題として「倒して勝つこと」を指摘する。「今の優貴なら『ただ勝つこと』は出来る。でもK-1チャンピオンは『倒して勝つこと』が求められるから、どんな相手も倒して勝って貰いたい」と渡辺代表。与座は「それは分かっています」と言い、こう付け加えた。

「倒すことは頭にいれてるんですけど、自分の場合は始めから『倒してやろう』と思うと、どうしても狙いすぎたりとか、かたくなってしまうので。その中で楽しんで、自分の動きをして、最終的に倒す。KOを頭に入れながら流れで倒す。(野杁)正明さんじゃないですけど『最終的に倒す』というイメージでやろうかなと思ってます」

 与座は「野杁正明」を尊敬し、スパーリングでは「正明さん相手にどこまで出来るか」を見据えて挑んでいる。それだけに「THE MATCH 2022」で野杁、武尊、山崎秀晃が負けたことはショックだった。

「会場には行ってないんです。他のライト級の試合もあったので悔しくて行けなかったです。PPVで見ていて、もちろん悔しかったです。KRESTの先輩たちがっていうのもそうですし、ライト級の他の選手の活躍を見て自分が出てなかったことの悔しさもありました。あと、武尊選手は練習も見させて貰っていて『まだ自分には覚悟が足りない』と思いました。そういった面では気合いも入ったし、あの日から練習の意識も変わって覚悟を持って臨めています。そういった意味ではいい経験になったかなと思いますね」
 野杁には試合のたびに相談して「対戦相手の攻略法」を伝授して貰っている。それだけに、野杁の負けには強いショックを受けたものの「最強は正明さん」という思いは変わらない。
「(野杁が負けた時は)もう放心状態だったですけど……。まあルールとかもあるんで、自分の中ではあくまで最強は正明さんです。今もそれは変わらないですし、その人に少しでも追いつけるように。(朝久戦に向けて)正明さんにはもう作戦を何パターンか用意して貰っていますし、当日はセコンドにも入ってくれるので。心強いですね」

 与座はK-1 JAPAN GROUPに参戦後、Krushでハイキック一撃KO、K-1初参戦でチャンピオンに勝利と試合のたびに強烈なインパクトを与えてきた。今回もまた、インパクトのある試合を期待していいのか?

「そうですね……期待して貰っていいんじゃないかなと思います。それだけのスパーリングとか内容も上がってきているし、手応えも自分の中ではあるので。気負いすぎると(力が)出ないと思うんですけど、ただ見て貰う分にはそれぐらい期待して貰って大丈夫だと思います」

 最後に、ファンに向けたメッセージをお願いすると、与座はこう答えた。「2月の試合で自分のことを初めて知って、ファンになってくれた方も多いと思うので。次はより強くなった姿を見せて、またいろんな人にパワーを与えられるような試合をしたいと思ってるので。応援よろしくお願いします」

 与座は、実力者篠原を倒し、K-1で連勝して王者朝久泰央へのタイトルマッチにまた一歩近づくことが出来るのか。
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