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「K-1 WORLD GP」8.11(木・祝)福岡<公開練習>谷川聖哉、俺がK-1重量級のエースだ!「K-Jee選手を倒して、K-1の重量級を背負う存在になる。日本人エースとして外国人選手を迎え撃つのは自分です」

 神奈川・K-1ジム相模大野KRESTにて、8月11日(木・祝)福岡国際センターで開催される「ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2022 JAPAN」の[スーパーファイト/K-1クルーザー級/3分3R・延長1R]でK-Jeeと対戦する谷川聖哉が公開練習を行なった。

 2020年からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、クルーザー級のトップ戦線で活躍してきた谷川。4月「K'FESTA.5」のK-1無差別級トーナメントでは準優勝を果たした。あれから約4カ月、K-1九州大会では元K-1クルーザー級王者K-Jeeと対戦。クルーザー級日本人No.1を決める一戦に挑む。

 公開練習でトレーナーの構えるミットにパンチやハイキックを軽快に叩きこんだ谷川。その顔は真っ黒に日焼けしているが、これは走り込み合宿の影響だ。谷川よれば「合宿は1年半ぐらい前から試合前の恒例」になっていて、今回は9月11日のK-1横浜アリーナ大会で第5代K-1スーパー・フェア―級王座決定トーナメントに出場する大岩龍矢も参加した。「龍矢さんと頭がおかしくなるんじゃないかぐらいに走り込んできました。今日はボロボロですけどその割にはいい動きが出来て、体重も順調です」と仕上がりは順調だ。
 谷川はクルーザー級(90kg以下)の選手だが、以前から無差別級での戦いにも興味を示しており、4月K-1代々木大会のトーナメントで準優勝したことが自信になった。

「負けてる相手はずっと一緒なので(マハムード・サッタリに3戦3敗)、どうなのかなというのはあるんですけど(苦笑)。でもスパーリングでも試合でも、やっと自分の実力が出せるようになってきて自信になっていますね。元々ずっと空手をやっていたので蹴りには自信がありましたけど、顔面パンチは引けを取っているなと思っていて。それがやっと慣れてきて、パンチも落ち着いて受けたり、カウンターも取れるようになってきたので。そこは成長してるかなと思います」

 K-1福岡はK-Jee選手の地元に乗り込む形。アウェーでの戦いだが「燃えます」と谷川。「僕、結構アウェーが好きで燃えますね。空手の頃はずっと他流試合で、アウェーもいいところで。そこに乗り込んでいって、最初は敵だった人たちが最後は全員応援してくれる経験もしてます。そこに喜びも感じますし、結構、福岡にも自分を応援してくれる人たちがいるので、その人たちのためにも、もちろん自分のためにも頑張ります」と闘志を燃やす。
 今大会で谷川は元K-1&Krushクルーザー級王者のK-Jeeと対戦。これまでK-Jeeは日本人エースとしてK-1の重量級を引っ張ってきたが、谷川はK-Jweeに勝って重量級エースの座を奪い取るつもりだ。「こでK-Jee選手を倒せば、皆が日本代表として認めてくれて、日本人エースとして外国人選手を迎え撃てると思っていて。自分もK-1に来た時から『外国人選手と戦いたい』と言ってきて、やっとその第一歩が踏み出せます。めちゃめちゃ気合い入ってますし、もちろん負けるとは1mmも思ってないです」。

 試合内容でも「次の日本人エースは谷川だ」と示すような試合をするつもりだ。
「会見で『スパーリングの相手を募集してます』と言ってたら、色んな人に『あの選手がスパーリング相手を探してたよ』と教わって、僕が相手方のジムに行ったり、KRESTに来てもらったり、かなり手応えがあります。そもそもK-Jee選手に負けるとは思ってなかったんですけど、自信が確信に変わりました。重量級は何があるか分からないですし、去年の福岡でもK-Jee選手は2回ダウンを取られてから逆転勝利してるので。最後まで気を抜かずに、徹底的に完封したいと思ってます。僕はK-1の新しい顔になっていきたいので、まずは福岡のK-Jee選手ファンやK-1ファンを魅了したいと思います」

 谷川が闘志を燃やすのは6月の「THE MATCH 2022」を会場で見守ったこともある。無差別級トーナメント優勝のマハムード・サッタリが出場して、準優勝の自分は出場できなかったこと。さらに、武尊を筆頭にKREST]勢がいい結果が出せなかったことも。

「自分があの場に立てないことも悔しいし、歯がゆかったです。煽りVで自分が倒されてる場面だけは出たので、それも屈辱だったですし。K-1対他団体という構図で、K-1のヘビー級は2選手とも外国人で他団体が日本人だったのも複雑でしたね。それに、まさかKRESTの偉大な先輩たちが負けるとは本当に思っていなかったので喪失感もありました。ただ、そこで一緒に落ち込んでるんじゃなくて、逆にちょっとおこがましいかもしれないですけど、自分が新しいKRESTのトップに立っていけるようにしっかりしなきゃいけない、と気が引き締まりましたね」
 今後はクルーザー級でもヘビー級でも、無差別級の戦いにも挑戦していく。「僕は基本、組まれた試合は断らないのです。クルーザー級でも減量は全然苦ではないんですけど、出来ることなら減量しないで試合したい気持ちもありますし。チャンスがあるところにどんどん出ていきたいです。アンチコメントで『日本人のヘビー級は体がだらしない』とあって(苦笑)、確かにその通りだなと自分で客観的に見てても思ったので、しっかりと肉体改造もしてます。まだ全然途中なんですけど」

 最後に、ファンに向けて谷川はこんなメッセージを送った。「これで対日本人は最後かなと思っていて。ここから自分がK-1の、格闘技界の重量級を背負っていけると思って貰えるような試合をしたいと思ってるんで。ぜひ応援をよろしくお願いします。押忍」

 果たして谷川はK-Jeeを倒して「新たな重量級の日本人エース」となれるのか。注目したい。
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