2022.03.29

 3月29日(火)都内にて、6月25日(土)国立代々木競技場第二体育館で開催されるK-1初の女子大会「K-1 WORLD GP 2022~RING OF VENUS~」の第一弾カード発表記者会見が行われた。

 記念すべきK-1初の女子大会のカードでいの一番に発表されたのが、K-1初代女子アトム級王座決定トーナメントだ。K-1の女子部門はこのアトム級を含めて、ミニマム級、フライ級と3階級存在するが、現在タイトルがあるのはKANAが持つフライ級王座のみだ。この初の女子大会で、2つめのタイトルとなる-45kgのアトム級が作られることになった。

 初代女子アトム級王座は4名によるワンデートーナメントで行なわれることになり、既に参加選手とトーナメントの組み合わせも決定。一回戦はMIOvsパヤーフォン・アユタヤファイトジム、菅原美優vs松谷綺となり、それぞれの試合の勝者が初代女子アトム級王座のベルトを懸けて決勝を争う。

 唯一の海外からの参戦となるパヤーフォンは2019年にK-1 JAPAN GROUPに初参戦し、高梨knuckle美穂と延長にもつれ込む激戦を繰り広げた選手。その試合では敗れはしたものの、2020年にはMOEに勝利しているムエタイの実力者だ。今回は会見を欠席したが、映像で「もし勝つことが出来ればタイ人初の女性チャンピオンになることが出来ます。気合いを入れてベストを尽くします」とコメントを寄せている。

 このパヤーフォンと一回戦を戦うことになったMIOは先頃、卵巣成熟嚢胞性奇形腫となり手術を受けたが無事に成功。既に練習も再開しており「まだ完全ではないんですけど、かなりいい調子で戻ってこれているかなと思っています」と順調な回復ぶりをアピールしていた。長く格闘技界で戦ってきたMIOにとってK-1のベルトは「K-1に移籍して私の集大成だと思っている」と、格闘家人生の集大成とも呼ぶべきもの。「ここでしっかりベルトを獲って、格闘家としてしっかり胸を張って終われたらいいなと思っています」と、トーナメントに並々ならぬ覚悟で臨むようだ。

 注目されているのは、昨年K-1とKrushで2度戦い、1勝1敗という戦績に終わった菅原との決着戦だ。最初の対戦(5.30K-1横浜武道館大会でのスーパーファイト)ではMIOが勝ったものの、2度目の対戦では(11.20「Krush.131」でのKrush女子アトム級タイトルマッチ)ではリベンジされたという経緯がある。そのため、「やっぱりこのオファーが来た時もそうですし、一番に考えたのは菅原選手との再戦なので、本当にいい舞台でやり返せるなと思っています」と、決勝では最終決着戦というより菅原に「やり返したい」という気持ちのほうが強いようだった。

 トーナメントのもう一方の山では現Krush女子アトム級王者の菅原が登場。3月3日に行なわれた大会開催発表記者会見でもアトム級の王座決定トーナメントをアピールしていたが、それが実現したことで「言ってきた分、自分がここで何をしなきゃいけないかは分かっているつもりだし、勝って最後までリングに立っているのは自分です。頑張ります」と決意に満ちた表情を見せた。MIOとの決着戦に関しても、「やっぱ1勝1敗だし、最終決着をつけるには最高の舞台だなと思うので、しっかり決勝で会えるように頑張ります」と、こちらも望むところと言った様子だった。

 しかし、何よりもこのベルトに対する気持ちが強いのも菅原だ。「何より負けたくないんで。とにかく一番を目指してやりたいなって思ってて。でも、ここにいる選手の誰よりもずっとここだけを見て格闘家をしてきた自信があるんで、絶対に自分が獲りたいなって思います」と、ベルト奪取を固く誓う。会見の最後には、「元々自分はシルバーウルフに来るまでは、松谷選手が出ていたような団体の道場だったんですけど、プロになるなら絶対K-1がいいと思ってジムを変えて、アマチュアで1年積み直してここに来ました。誰よりも真っ直ぐにこのベルト見てきた自信があるので、懸ける想いは誰よりもあるつもりです」と、ここに来るまでの道のりを振り返っているうちに感極まったのか、涙声でコメントしていた。

 この菅原と一回戦を戦う松谷は昨年からK-1 JAPAN GROUPに参戦しており、Krushで2戦2勝という戦績ながら、ここまでプロ無敗という戦績を評価されての抜擢。この3月に高校を卒業し、4月から女子大生となる若き新星だ。いきなり現役Krush王者の菅原との対戦にも、「凄いチャンスだなと思いました。菅原選手も何回か直接試合も見てるし、映像も何回も見てて強いなと思っているんですけど、自分も練習してきて強くなってきていると思うし、自分は失う物は何もないのでやるしかないなって感じです」と臆するところはない。

 菅原とMIOの決勝での決着戦に注目が集まる中、「ファンの皆さんも菅原選手とMIO選手の再戦を見たいと思うんですけど、自分が勝って再戦はさせたくないなって思っています」と阻止する腹積もり。「MIO選手に勝ってもらって、決勝はMIO選手とやりたいです」と、キャリアで勝る先輩を逆指名してみせた。また、松谷もMIOと同様、他団体で実績を残してのK-1参戦。まだプロでベルトを巻いた経験がないだけに、「自分もK-1に移籍してきて、このベルトを獲るためだけにここに来ているんで、しっかり獲りたいなって思います」と、記念すべきK-1初の女子大会でベルト初戴冠を狙う。

MIO
「今回、この初めてのK-1女子大会でアトム級のトーナメントを開催していただけるということで、本当に心から嬉しく思います。初戦、パヤーフォン選手と戦うということなんですけど、K-1に来る時からパヤーフォン選手は凄く気になっていた存在の選手で、この初戦で戦えるということは凄く光栄です。後はもうしっかり勝って、このベルトを覚悟を持って獲りに行きたいと思っています。応援よろしくお願いします。

(トーナメントが決まって、自分にオファーが来た時の心境は?)初めにオファーをいただいた時は本当に数少ないチャンスだなと思って凄く嬉しかったです。やっぱりそこで気合いが入って覚悟も決まったので、後はしっかり結果を残すだけだと思いました。(菅原と1勝1敗だが決勝で決着をつけたい?)やっぱりこのオファーが来た時もそうですし、一番に考えたのは菅原選手との再戦なので、本当にいい舞台でやり返せるなと思っています。

(一回戦の相手の印象は?)本当にザ・ムエタイという印象ですね。まあでも凄く可愛らしいし、打撃も強いなっていうイメージがあります。(1日2試合についてどう思う? また、それに向けてどういう工夫をしていきたい?)まあワンデーはキャリアの中でも何回もやってきたので自信はあります。私的にはトーナメント強いと思っているので、ここは強気で行きたいと思います。それに対しての工夫は、1日2試合出来る体力作り。でも、本当に今に始まったことではないので、今まで通りしっかり集中して頑張ろうと思います。

(手術をした後の体調や回復具合は?)2週間前ほどに手術が無事に終わりまして、練習も復帰して、まだ完全ではないんですけど、かなりいい調子で戻ってこれているかなと思っています。(勝つために強化している部分は?)私は今更何をどう変えるっていうのはないんですけど、K-1にしっかり見合った戦い方を習得するだけかなと思うので。

(ベルトの印象は?)やっぱりカッコいいですね。私もベルトは持ってたんですけど、ベルトがなくなってからちょっと期間が空いちゃったのでそろそろ巻きたい。寂しいなって思ってます。(K-1のチャンピオンになることについてどのような想いがある?)K-1に移籍して私の集大成だと思っているので、ここでしっかりベルトを獲って、格闘家としてしっかり胸を張って終われたらいいなと思っています」

パヤーフォン・アユタヤファイトジム(映像コメント)
「再び日本で試合をするチャンスをもらえてすごくうれしいです。今回の大会は女性K-1チャンピオンのタイトルをかけたトーナメントです。もし勝つことが出来ればタイ人初の女性チャンピオンになることが出来ます。気合いを入れてベストを尽くします」

菅原美優
「今回こうやって念願叶って大きい舞台で、トーナメントを出来ることを嬉しく思います。言ってきた分、自分がここで何をしなきゃいけないかは分かっているつもりだし、勝って最後までリングに立っているのは自分です。頑張ります。(トーナメントが決まって、自分にオファーが来た時の心境は?)ずっと言っていたので、やっと来たなという感じでした。(MIOと1勝1敗だが決勝で決着をつけたい?)やっぱり1勝1敗だし、最終決着をつけるには最高の舞台だなと思うので、しっかり決勝で会えるように頑張ります。

(一回戦の相手の印象は?)試合慣れしてるなっていうのは試合を見て思っていて、回転力とか技も凄い多彩なので、何でも出来るタイプの選手だなと思います。(1日2試合についてどう思う? また、それに向けてどういう工夫をしていきたい?)アマチュアの時にやったトーナメントしかないので。でも、そんな不安とかはなくて、工夫も何もそうやって考えると自分はダメなんで、とにかく集中して1試合1試合やろうって思ってます。

(優勝すれば初代という名称がつくチャンピオンになるが、自分が提唱したこともあるし、初代ということにこだわりたい?)そんな初代にはこだわりは別にないですけど、何より負けたくないんで。とにかく一番を目指してやりたいなって思ってて。でも、ここにいる選手の誰よりもずっとここだけを見て格闘家をしてきた自信があるんで、絶対に自分が獲りたいなって思います。(勝つために強化している部分は?)特にどっか1点を伸ばすとかではなく、全体的に全ての技術を底上げ出来るように練習していますね。

(ベルトの印象は?)キラキラしてます。Krushのベルトはちょっと可愛らしいので、それに比べてしっかりしててごついなって思ってて、この前は先輩の(金子)晃大くんがこのベルトを巻いて帰ってきたので、私も巻いて帰ってきたいなと思います。(K-1のチャンピオンになることについてどのような想いがある?)さっきも言ったんですけど、誰よりもここを目指してた自信があって、元々自分はシルバーウルフに来るまでは、松谷選手が出てたような団体の道場だったんですけど、プロになるなら絶対K-1がいいと思ってジムを変えて、アマチュアで1年積み直してここに来たし、誰よりも真っ直ぐにこのベルト見てきた自信があるので、懸ける想いは誰よりもあるつもりです」

松谷綺
「この大きいK-1の舞台でトーナメントが出来ることに感謝しています。6月は自分が勝って、ベルトを巻きたいと思っています。(トーナメントが決まって、自分にオファーが来た時の心境は?)こんなに早くベルトを獲れるチャンスをもらえて嬉しく思ったし、練習のモチベーションも凄く上がりました。(菅原とMIOが決勝での決着戦を望んでいることについてどう思うか? また自分が勝った場合、決勝はどちらとやりたい?)ファンの皆さんも菅原選手とMIO選手の再戦を見たいと思うんですけど、自分が勝って再戦はさせたくないなって思っています。MIO選手に勝ってもらって、決勝はMIO選手とやりたいです。

(一回戦の相手の印象は?)パンチも蹴りも凄い伸びてきて、自分は身長が凄い低いけど、菅原選手は身長が高くてやりにくい相手だなというふうに思います。(1日2試合についてどう思う? また、それに向けてどういう工夫をしていきたい?)自分はトーナメントとかやったことがなくて、ちょっと不安な部分もあるんですけど、スタミナをしっかりつけて、気持ちやメンタル面でも強化していきたいと思っています。

(いきなり一回戦がKrush王者ということについて?)凄いチャンスだなと思いました。菅原選手も何回か直接試合も見てるし、映像も何回も見てて強いなと思っているんですけど、自分も練習してきて強くなってきていると思うし、自分は失う物は何もないのでやるしかないなって感じです。(勝つために強化している部分は?)今まであまりフィジカルトレーニングとかをしてこなかったんですけど、今回の試合に向けて土台作りというか、フィジカルトレーニングも少しずつやっています。

(ベルトの印象は?)凄くカッコいいし、自分はまだプロでベルトを獲ったことがないので、ここで勝って自分が腰に巻きたいなって思います。(K-1のチャンピオンになることについてどのような想いがある?)自分もK-1に移籍してきて、このベルトを獲るためだけにここに来ているんで、しっかり獲りたいなって思います」

 

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