2022.03.22

 東京・K-1ジム五反田にて、4月3日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館「K'FESTA.5」の[スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R]で林健太と対戦する鈴木勇人が公開練習を行った。

 今大会では元K-1ライト級王者の林と対戦する鈴木。公開練習では2分1Rのミット打ちを披露し「いい感じで疲労も溜まっていて、しっかりいい練習も出来ているんでいい感じですね。いつもより順調かもしれないです」と語るように、得意のキック、そしてパンチ、ヒザ蹴りを繰り出して、順調な仕上がり具合を見せつけた。

 鈴木が「いつもよりも順調」と語るのは調整方法を変えたからだ。「今まで調整があまり上手くいってなかったのかなと思うことがあって。試合で動けないことがあって、思うようなパフォーマンスが出なかったんで、ちょっと練習を変えて、そうしたら仕上がりがよりいい具合になりましたね」と、調整方法の変更が功を奏している様子。

 それをするに至ったのは、現在3連敗中という戦績に理由がある。「最悪の1年でしたね、格闘家としては」と、苦笑いしながら昨年を振り返った鈴木。一昨年12月のK-1両国国技館大会での不可思戦を皮切りに、ヴィトー・トファネリ、寺島輝に立て続けに敗れてしまっているが、その原因を「単純に自分がそのレベルじゃなかったなって思っています。自分の実力を出した上で負けたと思っているんで、自分が弱かったって思っていますね」と分析している。

 それが練習方法の変更もにも繋がった。「今まで実戦練習のスパーリングとかあんまりやってこなかったんですけど、それだといい結果が出ないんで、今は実戦を多くしていかに試合に近い感覚に近づけるかっていうのをやっています。やっぱ自分は実戦をやらないと強くならないなと思ったんで」と、実戦的な練習に力を費やしているという。その結果が出るのは試合になってみないと分からないが、「練習では間違いなくいい方向に進んでいます」と、ある程度の手応えは掴めている様子だった。

 今回の対戦相手の林は元K-1ライト級王者の実力者。「単純に強いなと思いますね。動画とかほぼ全試合見たんですけど、見れば見るほど強いなって率直に思います。上手いとか技術的なことじゃなくて強さを感じるっていうか、今までやった中で一番強いんだろうなって思っています」と、鈴木自身も過去最強の相手という認識を持っている。「本能的な強さっていうか、気持ちの強さが見えますし、そういう相手が一番嫌ですよね。引かない強さというか、最終的には気持ちだと思っているんで、格闘技は」と、特に林の気持ちの強さを警戒しているようだ。

 しかし、気持ちの強さには鈴木も自信がある。「気持ちは負けないんじゃないですか? 林選手も相当強いと思うんですけど、自分も気持ちで負けたことは今まで一度もないんで、気持ちのぶつかり合いになったら自分は負けないですね」と、一歩も引くつもりはない。「強いですけど、もちろん穴はあると思っているし、穴は見つけているんで」と、林の弱点も発見しているようで、その攻略方法も頭の中で描けている様子だった。

 3連敗中という状況もあって、「まずこの一戦ですよね。この一戦で格闘技人生が変わってくると思うんで」と林との試合に懸ける気持ちも強い。「今までの負けが帳消しになるわけじゃないですけど、ここで勝ったらいろいろひっくり返せるのかなと思っているんで、まずはこの一戦ですね。この一戦に何がなんでも勝ちます」と、巻き返しを図るためにも林戦の必勝を誓う。

 目標として頭の中にK-1スーパー・ライト級のベルトもなくはないが、「これは本音なんですけど……行く行くはチャンピオンに辿り着きたいと思っていますけど、今はそんなことを言える立場じゃないと思っているんで、まずは目先の一戦。これを大事にしたいと思いますね」と、目の前の林戦に集中だ。

 そんな鈴木の2022年の目標は、「2022年はがむしゃらに突っ走ろうと思ってて、とにかくがむしゃらが一番大事かなと思ったんですよね。上手いことしようとするんじゃなくて、やっぱり気持ちを全面に出して、練習もそうだし試合もそうですけど、格闘技の醍醐味はそこだと思っているし、そういうのを全面に出して今年は突っ走ろうと思っています」と、持ち前の気持ちを全面に出したファイトで戦い切ること。

 林戦はまさにそのスタートだ。「下馬評では林選手が勝つんじゃないかと思っていると思うんですけど、いい意味でその期待を裏切りたいと思っています。必ずひっくり返します」と、K-1年間最大のビッグマッチから逆襲の狼煙を上げる。

 

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