2020.12.16

 12月16日(水)都内にて記者会見が行われ、2021年1月24日(日) 代々木競技場第一体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K’FESTA.4~」の第3弾対戦カードが発表された。

 これまでK-1では日本vs世界、Krushでは日本vs中国の対抗戦が行われてきたが、ついに今大会では「日本vsタイ・5対5」の対抗戦が行われることが決定した。

 タイは立ち技格闘技ムエタイを国技とし、これまで数々の強豪選手を輩出してきた国。K-1においてもK-1MAX時代のブアカーオに始まり、初代・第3代スーパーライト級王者ゲーオや第4代ライト級王者ゴンナパーらがタイ・ムエタイの強さを見せつけてきた。

 中村拓己K-1プロデューサーは「いま、タイではゲーオ選手やゴンナパー選手の活躍に刺激を受けて、K-1ルールでも戦えるような練習を続けてる選手が多く、売り込みも多い。そこで今回は日本とタイの対抗戦を組むことにした」と対抗戦実現の経緯について説明。

 そのうえで「今回のタイ人選手はすべて強豪揃いで、日本人選手には厳しい戦いになると思う。対抗戦ならではの緊張感ある戦いが、K’FESTA.4のリングで繰り広げられると思う」と期待を寄せた。(なお、タイ人選手は年末年始に随時来日。必要な隔離期間を設けた上で、大会に出場する流れとなる)

 先鋒戦では玖村修平がジャオスアヤイ・ソー.デッチャパンと対戦。2019年11月の第3代K-1フェザー級王座決定トーナメントでK-1初登場を果たしたジャオスアヤイは、一回戦では必殺の飛びヒザ蹴りで安保璃紅をKOし、準決勝でも卜部弘嵩との延長戦に及ぶ激闘の末に勝利。決勝こそ江川優生の左ボディに沈んだものの、鮮烈なインパクトを残した。今年3月のK’FESTA.3では小澤海斗にKO勝利を収め、今回はK-1三度目の参戦となる。

 対する玖村修平は昨年の6月のK-1両国大会以降、網膜剥離で長期欠場となるも、今年9月のKrush後楽園大会でフェザー級に階級を上げて復帰。中村プロデューサーはこの試合の見所について「ジャオスアヤイ選手の飛びヒザに対し、玖村修平選手もバックブローという一発を持っていて楽しみな一戦。対抗戦に火をつける試合になることを期待している」とコメント

 日本代表に抜擢された玖村修平はジャオスアヤイについて「穴のない選手じゃないと思うので、そこを突けば倒せると思ってる」と分析。「しっかり倒して僕が火をつけたいと思います」と先鋒戦らしく語った。

ジャオスアヤイ・ソー.デッチャパン
「3度目のK-1参戦が決まってうれしい。対戦相手のことはよく知らないけど、誰が相手でも飛びヒザ蹴りでKOするだけだから、相手のことは気にしていない。今回は日本vsタイの対抗戦で、先鋒戦の自分がタイチームに勢いをつけたい。もちろん対抗戦はタイの全勝だ」

玖村修平
「今回『K'FESTA』で日本vsタイの対抗戦をするということで、先鋒に選んでいただきました。対戦相手のジャオスアヤイ選手をみんな知ってると思うんですけど、激闘派のタイ人で僕もしっかり噛み合うと思うので、先鋒としてしっかり倒して、この日本チームでまず僕が一勝して盛り上げたいと思います。(対戦相手の印象は?)K-1でも毎回激しい試合をしていて。タイ人だけどパンチが強くて、あとはみんなが知ってるとおり、飛びヒザ蹴りが必殺技だと思います。ただ粗さだったり、打たれ弱さはあると思うし、穴のない選手じゃないと思うので、そこをつけば倒せると思ってるので、しっかり倒して僕が火をつけたいと思います。

(立ち技をやる以上、ムエタイは避けて通れないと思うが、ムエタイやタイ人選手の印象は?)もともとK-1 MAXを観ていたときにブアカープ選手が好きで。タイにも練習させてもらいに行ったこともあって、ムエタイも立ち技で最強に近いものだと思ってます。もともと、僕はK-1に来る前にムエタイルールで試合もしてますし、タイ人も倒してるんで、とくに苦手意識はないです。ムエタイよりK-1のほうが強いっていうところを証明したいと思います。

(兄弟で対抗戦に出ることについては?)本当は11月のKrushフェザー級王座決定トーナメントで優勝して、兄弟でKrushチャンピオンとして並びたかったんですけど。負けてしまってそれが実現できなかったんで、ここはしっかり僕が勝って弟につなげます。そして来年はチャンピオンとして兄弟で並ぶためにもしっかり勝ちたいと思います」

 次鋒戦では高梨knuckle美穂がペッシーニン・ソー.プアントーンによる女子ミニマム級の一戦が決まった。ペッシーニンはアマチュアボクシングでも実績を残すファイター。弱冠17歳ながら女子ムエタイ選手のなかでも高いパンチ技術を誇り、タイでもK-1ルール向きの選手と評価されてきた。

 高梨は元Krush女子アトム級王者で今年からミニマム級に転向。9月のK-1大阪大会ではK-1初参戦のMIOを撃破した。中村プロデューサーは「高梨選手はずっとタイの先生から教わっていて、Krushのリングではタイ人のパヤーフォン・アユタヤファイトジム選手とも対戦している。ムエタイの選手と戦うことに特別な気持ちがあると思うし、お互いパンチャー同士、激しい試合になると思う」とパンチ対決を予想する。

 対タイ人を経験し、ムエタイスタイルに憧れはじめたという高梨は、「パンチでは絶対に負けないし、蹴りでも蹴られたら蹴り返して、倒せるようにする」と何も臆することなく語った。

ペッシーニン・ソー.プアントーン
「はじめての日本、K-1で戦えることをうれしく思います。私はアマチュアボクシングでも試合をしているので、K-1ルールで戦うことは問題ない。対戦相手の高梨もパンチが得意なので、彼女と戦うことが楽しみです。女子の試合でもムエタイの強さを見せます」

高梨knuckle美穂
「今回、日本vsタイの対抗戦に女子の試合を組んでいただき、ありがとうございます。(対戦相手の印象は?)映像をちょろっと二回くらい観たんですけど、右のパンチと右のキックに気をつければ、倒して勝てるかなって思います。

(立ち技をやってるとムエタイは避けて通れないと思うが、ムエタイやタイ人選手の印象は?)私はタイ人の先生に教えてもらってるし、アトム級の防衛戦のときに初めてタイのパヤーフォン選手とやって、女子でこんなに強い蹴りが打てるんだっていう衝撃を受けました。試合が終わったあとも腕が腫れてて、私もそんな蹴りを蹴りたいなと思って。ちょっとムエタイスタイルに憧れはじめました。

 相手は若いタイ人の選手ですが、アマチュアボクシングでもタイトルを獲っている選手です。でもパンチでは絶対に負けないし、蹴りでも蹴られたら蹴り返して、倒せるようにするのでよろしくお願いします」

 中堅戦では藤村大輔がガムライペット・パーンイーシップホックと激突する。ガムライペットはMAX MUAYTHAIを主戦場に戦い、アグレッシブかつ派手なファイトスタイルで人気を博すファイター。2017年9月にはゲーオの推薦選手として来日した経験を持つ。

 藤村は昨年から名門・K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTに所属。その初戦となった7月のKrush後楽園大会では、日本vs中国・7対7全面対抗戦で強豪のドン・ウェンフェイから白星を挙げる。そして、今年3月の「K'FESTA.3」の第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメントではリザーブファイトで小鉄から勝利した。

 今回の対抗戦でも指折りの強豪ガムライペットに挑む藤村に対し、中村プロデューサーは「藤村選手はタフで粘り強さが武器。それを駆使してタイ人の強豪を相手にどんな試合をするのか、注目してほしい」と語った。

 藤村はガムライペットをかなりの強敵と印象を語りつつも「僕が逆に倒す自信もそれなりにある。厳しい戦いになると思うが、おもしろい試合をして勝つ」と必勝を誓った。

ガムライペット・パーンイーシップホック
「ずっとK-1で試合をしたいと思っていたので、今回オファーを受けた時は本当にうれしかった。対戦相手の藤村はタフなファイターだが、自分のパンチと蹴りでマットに沈めたいと思う。今回の対抗戦でムエタイの怖さを教えてやる」

藤村大輔
「今回、オファーいただきありがとうございます。ガムライペット選手はゲーオ選手お墨付きの150戦以上やってるベテラン中のベテランで、かなりの強敵なんですけど、僕を倒すことはできないと思ってます。僕が逆に倒す自信もそれなりにあります。かなり厳しい戦いになると思うんですけど、おもしろい試合をして勝ちます。応援よろしくお願いします。

(対戦相手の印象は?)左のハイキックがメチャクチャ速かったですね、左のミドルとか。そこはゲーオ選手を彷彿させるような高速の蹴りでしたね。あとはパンチでけっこう攻めてくようなシーンもあったので、そういうところは噛み合うんじゃないかなと思います。

(立ち技をやってるとムエタイは避けて通れないと思うが、ムエタイやタイ人選手の印象は?)ムエタイはどの選手もハングリーなイメージがありますね。本場タイでも一日中、練習してるイメージがありますし。そういうところでハングリー精神とか養ってるんじゃないかなと思います。でも、僕もハングリーな精神は負けないので、そこでは絶対に勝ちます」

 副将戦には玖村将史が登場し、デンサヤーム・アユタヤファイトジムと拳を交える。デンサヤームは18歳ながら100戦を超えるムエタイの猛者で、175cmの長身サウスポー。初来日となった今年3月の「K'FESTA.3」では武居由樹と対戦し、ロングリーチを活かしたファイトで武居を苦しめた。また踊りながらの入場で会場を沸かせた“踊るムエタイ戦士”でもある。

 Krushスーパー・バンタム級王者の玖村将史は今年3月の「K'FESTA.3」では金子晃大、9月のKrush後楽園大会では軍司泰斗と、日本のトップ選手二人に勝利を収めている。中村プロデューサーは2人の対戦の見所をこう語る。

「デンサヤーム選手は『K'FESTA.3』のあともK-1ルールの練習を続け、今回は武居戦以上にK-1ルールに適した姿を見せてくれそう。入場時のユニークなダンスも楽しみにしてほしい。玖村将史選手は2019年6月のK-1両国大会でのスーパー・バンタム級世界最強決定トーナメントで、ムエタイの強豪ペッパンガン・モー.ラタナバンディットに勝利してるので、今回もタイ人相手にすごい試合を見せてくれるのでは。武居選手を苦しめたデンサヤーム選手とここで戦うという部分でも燃えていると思う。武居選手が出した結果と内容を超えるものを見せてほしい」

 玖村将史は強敵を前にしても「圧倒して何もさせずにK-1の強さを見せつけようと思う」と力強く言い放ち、さらに兄弟で対抗戦に出ることについては「期待以上のことを1月はやって、来年は兄弟の年にしたい」と語った。

 同じ階級の王者・武居由樹がボクシング転向に伴いベルトを返上したことに話題が及ぶと「向こうが格闘技を続けてるかぎりは、どんなルールでもやり返そうと思ってる。とりあえず、来年ベルトを獲る」と意気込んだ。

デンサヤーム・アユタヤファイトジム
「またK-1のリングに戻ってくることが出来てうれしい。前回は自分の力を100%発揮できなかったが、あれからK-1ルールの練習を続けてきたので、前回とは違う自分を見せられると思う。ファンのみんなには入場から僕の試合を楽しんでほしい」

玖村将史
「今回の相手の選手は強いと思うんですけど、圧倒して何もさせずにK-1の強さを見せつけようと思います。(対戦相手の印象は?)身長がでかくてサウスポーで、ポイントを取ってくるテクニックのある選手かなと思います。(立ち技をやってるとムエタイは避けて通れないと思うが、ムエタイやタイ人選手の印象は?)タイ人の選手はみんなテクニックがあって強いと思うんですけど、とくに問題ないです。たぶん、相性もいいと思うので、日本人選手とやるのとあんまり変わらないです。(兄弟で対抗戦に出ることについては?)こうやって対抗戦に二人で出させてもらってるんで、その期待以上のことを1月はやって。来年は兄弟の年にしようと思ってます。

(同じ階級で武居選手がボクシング転向に伴いベルトを返上したが?)まあ、いなくなった選手の話をしてもしかたないと思うので。とりあえず、来年K-1のベルトを獲って。向こうが格闘技を続けてるかぎりは、どんなルールでもやり返そうと思ってるので。とりあえず、来年ベルト獲ります。(中村プロデューサーは『王座決定トーナメントは海外から選手を呼べる状況になったタイミングで考えていきたい』ということだが?)まあ、獲るんやったらトーナメントしかないと思ってるし、それがいまできない状況なんで。外国人が早く来てトーナメントができるのが一番いいんですけど。まあ、ベルトは獲れるんで、いまはとりあえず一番になるために強くなる期間かなと思ってます」

 そして大将戦で野杁正明vsヨードクンポン・シットモンチャイの注目カードが決まった。ヨードクンポンはムエタイの二大殿堂ルンピニーとラジャダムナンスタジアムで活躍。パンチとローを軸にした攻撃的なファイトスタイルで、2014年からはGLORYに参戦するなど世界的な強豪として名を馳せ、TOPKING WORLDSERIES 2018 -70kgトーナメントでも優勝を果たした。

 野杁はウェルター級に転向後、ジョーダン・ピケオーには敗れたものの、海外の強豪を次々に撃破。今年は3月の「K'FESTA.3」ではダビド・メヒア、11月のK-1福岡大会でヴィトー・トファネリを下し連勝街道を突き進んでいる。

 中村プロデューサーは「野杁選手がタイの強豪と戦うところを見たいファンは多いと思う。世界中が注目する最高峰の一戦を楽しみにしてほしい」とコメント。野杁は「僕を含めて5選手で試合に勝つことだけじゃなく、全勝プラスKOで締めないといけない。K-1最強をしっかりとこの5選手で証明したい」と日本チームの大将らしく語ると「ムエタイ選手だからとか、全然気にしてない。今回の試合も外国人選手との対戦が続いてる延長線。来年はウェルターのベルトを獲って2階級制覇を成し遂げたい。いまは誰とやっても負ける気がしないし、過去最強の自分がいると思ってる」と自信を見せた。

ヨードクンポン・シットモンチャイ
「これまで様々な国で試合をしてきたが、こうしてK-1のリングに立つことができてうれしい。野杁正明は世界でもトップの選手だが、それは私も同じだ。野杁と世界中のファンを楽しませる試合をして、最後は私が勝つ。そして今回の対抗戦でムエタイの強さを証明する」

野杁正明
「今回、大将に選んでいただいたんですけど、対抗戦ということで日本、そしてK-1が勝たないとナメられてしまうんで。、僕含め5選手で、試合に勝つことだけじゃなく、全勝プラスKOで締めないといけないなと思っています。いままで武尊くんとかがタイ人と対戦して、しっかりK-1の強さを発揮してくださってたんで、ここで負けられない。K-1が最強なんで、それをしっかりとこの5選手で証明したいなと思います。

(対戦相手の印象は?)タイ人ですけど、ムエタイっぽくない戦いかたというか。GLORYとかにも出てますし、ファイタータイプのK-1ルールに適応している戦いかたをしてるなという印象がありますね。(立ち技をやってるとムエタイは避けて通れないと思うが、ムエタイやタイ人選手の印象は?)まあ、ムエタイ選手だからとか、全然僕は気にしてなくて。外国人選手と対戦が続いてますし、その延長線上というか、全然特別意識してないですね。

(相手はGLORYで活躍した選手で、1月にはルンピニーでタイトルマッチをしているようだが、そのあたりについては?)強い選手とやらないと意味ないと思うので。僕は本当に最強を目指してるので、弱い選手とやって勝ったところでそれは証明されないですし。強豪がずっと続いてますけど、これから先もどんどん世界のトップ選手とやっていきたいなと思ってるんで。そういう選手と組んでもらえてうれしく思いますね。

(来年の最大の目標は?)ベルトしかないですね。ウェルターのベルトを獲ることしか目標にしてないんで。それを獲るために僕はスーパー・ライトのベルトを返上して、階級を上げてるんで。いつチャンスが来るかわからないですけど、来年はウェルターのベルトを獲って二階級制覇を成し遂げたいなって思ってますね。(そのために必要なものは?)なんだろう……。まあ、コロナが落ち着くことじゃないですか(笑)。

(いままでと練習方法を変えたりは?)それは全然変えてないです。いつもどおり、トレーナー陣と相談しながら、自分のよさを伸ばす、プラス自分の悪いところをどんどん改善していくことを重点的にやってるので。いまは誰とやっても負ける気がしないですし、過去最強の自分がいると思ってるんで、そこは全然、意識してないですね」

 

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