スーパー・ライト級 (-65kg)
寺島 輝
Terashima Hikaru

2020.02.24
──熱望していた「K'FESTA.3」出場が決まりました。最初にオファーを受けた時の心境はいかがでしたか?
「去年3月『K'FESTA.2』に出た先輩の大沢文也選手のセコンドについて、入場だったりをバックステージから見て、やっぱりK-1って言えば『ここなんだな!』と思いました。自分としては魔裟斗さんが好きで、魔裟斗さんが引退試合で戦った場所としても思い入れがあったし、自分の地元という部分でも思い入れがありました。文也くんのセコンドについた時、僕はまだアマチュアだったんですけど『いつかこの会場で試合をする!』と思っていたので、オファーを受けた時は本当に嬉しかったですね」
──しかもプレリミナリーファイトではなくスーパーファイト、対戦相手も山崎秀晃選手です。
「僕の中で山崎選手は世界のトップだと思っているので『ここでトップの人とやらせてもらえるのか!』と思いました。前回のクォン・ギソプ戦もそうですし、自分は格上とばっかりやってるんで、格上に対する特別な意識はないですけど、山崎選手の名前のデカさには自分でもビックリしました」
──寺島選手はいつから山崎選手のことを意識していたのですか?
「元々僕は幼稚園の年中から中学3年生まで極真空手をやって、そのあとに伝統派空手もやっていたんですね。だから同じ伝統派空手出身の山崎選手のことは昔から見ていて、蹴りとか懐への入り方とかすごく参考にしていました」
──それもあって記者会見では山崎選手に対してリスペクトの言葉も多かったんですね。対戦相手としてはどんな想いを持っていますか?
「やっぱりずっとリスペクトしていた選手なんで記者会見を迎えるまでは、ちょっと気後れするところもありました。でも胸を借りるつもりでやっているようじゃ、お客さんからお金を取ることはできない。僕はまだデビューして1年経ってないですが、プロとしての自覚も芽生えてきて、胸を借りて良い経験をさせていただくなんて試合はしたくないです。むしろその胸を思いっきり壊す勢いで、僕が次のステップに上がるつもりです」
──先ほどは空手の話も出ましたが、寺島選手のバックボーンは空手になるんですよね?
「はい。お父さんが少林寺拳法をずっとやっていて、最初は少林寺拳法をやっていました。ただ僕はほとんど覚えてないんですけど、少林寺拳法はあまり好きじゃなかったらしく、知り合いの極真空手の道場に遊びに行ったら、そっちにはハマったらしいんです。それがきっかけで極真空手を始めました」
──空手ではどんな結果を出したのですか?
「小学生の時に全国大会で1位になりました。それでロシアのモスクワで世界大会に出る予定だったんですけど、試合当日に新型インフルエンザにかかって欠場になったんです。当時小学6年生だったんですけど、それがものすごくショックで空手はもういいやとなって……空手から心が離れてしまいました。その時にお父さんから『アマチュア大会があるから気分転換に出てみるか?』と言われて、グローブ空手のトーナメントに出たら運よく優勝したんです。それで全国大会にも出ることになったら、その全国大会でも優勝しちゃって。その時に『もしかしたらキックで上を目指せるかもしれない』と思いました」
──そんなことがきっかけだったんですね。さらに面白いのが極真空手から伝統派空手に転向するんですよね?
「はい。ちょうど全国大会で優勝したのが中学校を卒業する時で、お父さんに『プロで格闘技をやりたい』と言ってたんです。そしたらお父さんが伝統派空手の映像を見せてきて『伝統派空手は寸止めだけど顔面有りで、初速スピードは格闘技の中でもトップクラス。まだ若いんだから高校3年間で伝統派空手のスピードと距離感を覚えた方がいい』とアドバイスしてくれて。色んなバックボーンを持った選手はいますけど、極真空手と伝統派空手を両方やっていた選手は少ないじゃないですか。だったら自分がそれをやってみようと思って、高校3年間は伝統派空手をやって、インターハイにも出ました」
──寺島選手のお父さんはものすごい格闘技通なんですね。プロを目指す寺島選手に伝統派空手を薦めたり。
「そうですね。お父さんも僕に触発されて空手を始めて、全国2位になったんで。普通に強いと思います(笑)」
──寺島選手はここまでプロ無敗ですが、自分ではどう捉えていますか?
「ぶっちゃけ上出来とは全く思ってないです。試合を振り返ってみれば反省点しかないし、プロ無敗は形としては良いですけど、まだまだだなって思ってます」
――ここで山崎選手に勝てば一気にトップ選手の仲間入りにもなると思います。高い壁だと思いますが、山崎選手を超えたいという想いは強いですか?
「はい。スーパー・ライト級は今のK-1の旗揚げ戦でトーナメントをやった階級で、山崎選手はその時から出ている選手です。階級を変える選手もいるなかで、スーパー・ライト級をずっと引っ張っている選手だと思います。僕は世代交代という言い方よりも、僕もそのトップグループに入って一緒にスーパー・ライト級を引っ張って行きたいという気持ちです。僕の中で山崎選手はものすごく大きい壁になると思うし、その壁を越えられたら本当に大きいことだと思います。山崎選手に勝ってベルトということは考えてないし、僕はこの一戦に全てをかける気持ちです。世界で一番強くなりたいというのは僕がずっと思っていることで、僕は空手を教えてくれた人たちや家族、色んな人に格闘技で恩返しをしたい。K-1のチャンピオンのベルトを持たせてあげることが最高の恩返しだと思っています。K-1のチャンピオンを目指していますが、今は山崎選手との試合に全てをかけるつもりです」
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