2019.12.14

 12月13日(金)東京・葛飾区のK-Clannにて、12月28日(土)愛知・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催される“K-1冬のビッグマッチ 第2弾 名古屋”「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~初代女子フライ級王座決定トーナメント&スーパー・ライト級タイトルマッチ~」の[スーパーファイト/ライト級/3分3R・延長1R]で篠原悠人と対戦する大沢文也が公開練習を行った。

 自らのジムの立ち上げも発表し「ジムを出すことによって背負うものも守るものもできるし、負けてらんねえなって良い意味でプレッシャーになってると思います」という大沢。現在は出稽古による練習の日々が続くが「練習量は昔みたいにやってないし減ってます。その分、質はめちゃめちゃ上がってますね」とクオリティの高いトレーニングが出来ている。その言葉を示すように、公開練習でも後輩の寺島輝を相手に切れ味抜群のパンチミットを披露して好調ぶりをアピールした。

 今回は3月の「K'FESTA.2」で戦った篠原との再戦。テクニシャン対決として期待された3月の対戦は低調な試合内容に終わり、本人も試合後に引退も考えるほどの試合だった。この再戦のオファーを受けた時の心境を「めっちゃつまんねえ試合になるじゃんって思いました(苦笑)」と打ち明けた大沢は、改めて前回の対戦を振り返る。

「あの試合はメンタルが本当に最悪でしたね。その後は(再戦したいとか)何も考えなかったんですよね。何やってんだろうな、俺。プロとして失格だな、ってぐらいでした。前回は全力で戦ってるつもりだったけど出し切れてないというか…どこか試合は上の空で戦っちゃってたんで全然駄目だったんです。SNSのフォロワーも500人ぐらい減りましたから(苦笑)。前回ももちろん全力でしたけど、今回は全力で戦いたいですね」

 このタイミングでの篠原とのリマッチは、前回とは違う試合展開・内容を期待されての一戦でもある。それに対して大沢はあくまで自らの価値観に沿った面白い試合を魅せると話す。

「記者会見でも言ったんですけど、別に打ち合うだけが面白い試合とは僕は全く思わないです。もちろん打ち合っている試合は楽しいし見ていて興奮するしアドレナリンも出るんですけど、かといってそれだけが面白い試合とは思わない。技術の高い試合が僕の中で一番面白い試合だと思うんで、僕はそういう面で面白い試合をしたいなと思いますね。馬鹿みたく殴り合わないっす」
 その上で大沢は単純な技術勝負をやっても勝てないと、篠原戦を客観かつ冷静に分析する。

「僕の理想とする試合はやっぱり柔よく剛を制すなんですけど、今回は相手も柔なんで柔よく柔を制す試合になるんですよ。でも僕は凄い冷静に分析できるんで、篠原くんは6:4ぐらいで僕より技術はあるのかなって。だから技術対決をしたらけっこう勝てないのかなとも思ってますね」

 記者の「篠原の熱くなりやすい面を引き出して、そこを逆手に取る戦いは想定しているか?」という質問には「全く想定してないし、川﨑(真一朗)戦くらいしか篠原くんが熱くなったのを見たことがない」と返す大沢。

 篠原が近年の試合で唯一敗れた林健太戦を例に出し「篠原くんはめちゃめちゃ強いしめちゃめちゃ上手い。でも林健太とやった時は最初は良い感じだなと思って見ていたけど、途中からこれは無理だな、林健太が勝つなって思いました。何かムラがあるというか。ムラがあるところも僕に似てますよね(笑)」と自分と同じ弱点があると指摘する。

「前回と全く同じ作戦で行く」と明言している大沢は「(やってきた作戦を出来なかったのは)セコンドについてくれた人たちや一緒に練習してくれた仲間たちにも凄い失礼で、何よりファンの人たちに凄い失礼な試合しちゃって、申し訳ない気持ちで一杯だった。だから今回をちゃんと練習してきた作戦をやらなきゃなとは思ってます」と語ると「僕にそれが出来ると思います?」と記者にまさかの逆質問。
 記者の「篠原選手の出方次第だと思います」という返答に、大沢も「そうですよね!あの時正直凄いつまんない試合になりましたけど、お互いじゃないですか。あの時は篠原くんが勝ったけどお互いつまらなかったから(苦笑)」と篠原の戦い方次第だと考えている。

 その篠原が「KOで決着をつけたい」と発言していることに対して「別にそれでもいいですけど、絶対僕はKOされないと思います。僕は打たれ弱いですけど、篠原くんにKOされるイメージはない」と断言。「技術はあっちの方が高いことは認めますけど、スタミナとパワーは絶対僕の方が上」とフィジカル面、とくにスタミナの部分では絶対に負けないと自信を示した。

 K-1・KRUSHのライト級戦線はKRUSH王者のゴンナパー・ウェイサクレックがタイから帰還し、1月25日には横山巧との注目のタイトルマッチも決まり大きく動き出してきた。大沢は「ゴンナパーvs横山で決まって何も文句はないっす」とその流れを歓迎。「僕は正直横山が勝つと思います。でも僕は横山に完勝してますからね」とライト級がさらに混沌とした状況になると予想する。

「その中で俺もまだまだいるからな!みたいな存在感を見せたいっすね。今年は試合が全然駄目だったんで、その分を取り戻さなきゃって。今年の最初にクソしょっぱい試合した2人が今年最後に盛り上げる。凄い良いと思います」
 最後に「12月28日、K-1名古屋大会、K-1 JAPAN GROUPの最後を締めくくる大会なので、今回は本当に強い気持ちでぶつかって行こうと思います。さっきも言った通り、殴り合うだけが面白い試合とは思わないし、僕と篠原くんだったら技術の高いハイレベルな試合が出来るし、僕と篠原くんだからこそ面白い試合になると思います」とメッセージを残した大沢。ハイレベルかつ“面白い”試合を魅せた上で篠原にリベンジし、前回の篠原戦を払拭することができるか?

 

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