2019.06.25

 6月25日(火)千葉・ウィラサクレックジム幕張にて、6月30日(日)両国国技館で開催される「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント~」のトーナメント一回戦で玖村修平と対戦するサデック・ハシミが公開練習を行った。

 今月19日に来日してトーナメントに備えて練習を続けているハシミ。公開練習では「すべての技が得意技だ」と豪語した言葉通り、パンチのコンビネーション、左右両方を駆使したミドルとヒザ蹴り、バックスピンキックや飛びヒザ蹴りなど大技も織り交ぜたミット打ちを披露し、母国イランの先駆者であるK-1クルーザー級王者シナ・カリミアンとのマススパーも披露した。

 ハシミが所属するJ-mat academyはイランにも支部を持つウィラサクレックジムが、そのネットワークを活かして世界中のファイターを日本に呼び寄せて活動することを目的とした新しい組織。シナもこのチームの所属になる(※試合にはWSRフェアテックス・イラン所属として出場)。そうした背景もあって早期来日を果たしたハシミは「来日する前にも日本の天候に近い場所で練習してから日本に来た。なので幸いに日本の気候にも慣れたし、コンディションは凄く良い」と万全の状態でトーナメントに臨む。

「シナ選手はイラン人として初めて日本でK-1チャンピオンになった選手として、イランでも大きく取り上げられている。私もイラン人で2人目のK-1チャンピオンになりたい」とシナに続いてK-1チャンピオンになると意気込むハシミ。そんなハシミについてシナも「他の選手に比べて手足が長いし、身長もある。その面は非常に大きな武器になる」と長いリーチが大きなアドバンテージになると話し「彼は100\%K-1でも成功する。彼も他のイラン人と同様に精一杯力を出して戦ってくれるはず」と同胞の精神力にも期待を寄せた。

 物静かな雰囲気とは裏腹に過去の試合やインタビューでは気性の激しさも見せるハシミだが「私は基本的に凄く大人しい人間だが、リングの中では自分の言いたいことをファイトで表現する」とリングに立つとエモーショナルになる性格だと明かす。ファイトスタイルについても「私はコンプリートファイターだと思っているので、真実はリングの上で見てほしい」と絶対の自信を見せる。

 一回戦で対戦する玖村修平の印象を問われると「トーナメントに出場している選手は全て立派な選手だと思っているが、私は対戦相手のことは気にしていない。一番気にしているのは優勝することだ」と印象は語らず。玖村は弟・将史とともに兄弟での決勝対決を望んでいるが、実はハシミも兄に憧れてキックボクシングを始め、現在はその兄が自身のトレーナーを務めている。

 今回は残念ながら兄来日できなかったが「私にキックボクシングを教えてくれたのは兄だ。今でも兄とは仲が良いが、もしリングの中に入ってしまえばそういうことは関係ない。玖村兄弟はファイター同士だが、私の場合はトレーナーなので私たちの方がもちろん絆が強いと思う。兄は私に全てを教えてくれた兄弟だから」と兄弟愛でも玖村兄弟には負けないと語る。

 シナから日本人選手の情報を聞いたというハシミだが、やはりその中でも一番警戒すべき選手は現K-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹だ。

「やはり一番印象に残ったのはK-1チャンピオンの武居だ。おそらく彼とは準決勝で戦うことになるので、そこで彼を倒したいと思う。私はそのために日本に来たんだ。日本のファンの皆さんにはぜひ会場に来てもらって、直接自分の試合を見てほしい。皆さんが喜ぶような試合をすることを約束するし、私が必ず優勝する」

 最後に「ずっと私を支えて応援してくれたファンの皆さんに本当に感謝している。この試合で全力を尽くしてチャンピオンになることを目指しているのでぜひ見に来てほしい。J-mat academyにも感謝しているし、これからもっともっとK-1で活躍できるイランの選手を日本に呼べるようにできたらいいと思っている。K-1にもこの試合のオファーをくれたことをもちろん感謝している」と、ファン、そして新チームに感謝の言葉を送ったハシミ。シナに続く第2のイラン人ファイターとしてK-1に新風を巻き起こすことができるか?