2019.06.22

 6月22日(土)東京・新宿区のGSPメディアセンターにて「K-1 KRUSH FIGHT.102」の一夜明け会見が行われた。

 今回が5度目となる防衛戦に臨んだ“VS日本人無敗”の王者ジョーダン・ピケオー。1Rこそ神保の徹底したカウンター狙いの戦略に手を焼いたもの、2R以降は神保の動きにアジャストして徐々にダメージを与え、3Rには見事なコンビネーションで神保をダウン寸前まで追い込み、判定勝利で防衛を果たした。

 会見でピケオーは「結果的に勝つことが出来たが、KO出来なかったことは凄く残念だ。神保が試合前に『KOしに行く。前に出る』と言っていたのは、はっきり言ってファンのみんなに嘘をついたような試合だったんじゃないかと思う」とカウンター狙いの神保の戦法には厳しい言葉も。

 その一方、実現濃厚となってきたK-1ウェルター級王者・久保優太とのタイトルマッチについては「今までの久保との試合を見てきて、自分と戦う時は全然違う戦略で来るかもしれないが、過去の試合にとらわれずリングに立って久保と戦う。俺は久保のベルトを獲るためにガンガン打ち合って必ずベルトを獲る」とK-1王座奪取を宣言した。

ジョーダン・ピケオー
「自分が試合前に予想していた通りの試合運びにはならなかったが、結果的に勝つことが出来た。KO出来なかったことは凄く残念だ。(神保の戦い方は想定外だった?)全然思った通りの試合をしてこなかったというのが率直な気持ちだ。彼が言っていた特攻魂というのは、お互いが足を止めて打ち合うという戦いをイメージしていた。だが彼は試合が始まるなり距離をとって、自分の周りを回るような形でポイントを取る試合をしてきて、俺が想像していた試合とは全く違った。

 過去に戦った和島や木村は立ち向かって打ち合ってきたし、野杁も多少動きながらではあったが、それでも打ち合う試合だった。そういった試合をすることによって盛り上がるし、自分もそういう盛り上がる試合を期待していた。神保にとって距離を取って戦うのが試合の戦略だったのかもしれないが、試合前に『KOしに行く。前に出る』と言っていたのは、はっきり言ってファンのみんなに嘘をついたような試合だったんじゃないかと思う。

(最後は自分もテクニックで翻弄するような場面もあったが?)最終ラウンドの時にリングサイドに木村がいることに気づいて、試合中ではあったけれど木村とアイコンタクトで『何か俺にやって欲しいか?』という合図をしたんだ。木村もそれに対してリアクションをしてきたので、左ボディからのコンビネーションを決めてやった。その時に神保もダメージを受けた形で自分によりかかってきてダウンかと思ったがダウンは取られなかった。いずれにしても自分が何をしようとすればすぐに神保が距離を取るような動きをしてきたので、自分の中では試合というよりスパーリングのような感じになっていた。

(久保のファイターとして印象は?)久保との試合は良い試合になると思っている。久保の試合は過去に何試合か見たが、テクニックがある選手で打たれたら打ち返すタイプの選手だ。だから昨日みたいに打っても逃げるような試合にはならないと思っている。昨日の試合は本当にやっていてもどかしかったし、久保との試合はそういうふうにはならない、凄く楽しい試合になると期待している。

(以前から久保選手のことは研究している?)この時点では久保に対する戦略をどうするかははっきりとは言えない。というのも、今回の神保との試合では神保は打ち合ってくると聞いていて、そのための戦略を練ってきた。だが蓋を開けてみれば神保は全然打ち合わずに逃げ回るような試合運びをした。なので今までの久保の試合を見ているが、実際に自分と戦う時は全然違う戦略で来るかもしれないので、過去の試合にとらわれずリングに立って久保と戦う。ただはっきり言えるのは、久保のベルトを獲るために自分はガンガン打ち合って必ずベルトを獲るつもりでいる。

(KRUSHのベルトは今後どうしていく?)KRUSHのベルトも保持するし、K-1も両方獲るつもりだ。(いつも笑顔でいられる秘訣は?)自分は単純にそういうタイプの人間なので秘訣と言われても分からないが、とにかく自分は笑っていることが楽しいんだ。(久保がトレーダーをやって稼いでいることや、奥さんがバラエティ番組に出ているユニークな方だというのは知っている?)それは知らなかった。俺としては何をするにしてもベストを尽くしてやってくれれば、それでいい。久保に言えることは、タイトルマッチをやることになったらベルトを守るためにしっかりトレーニングして、ベスト尽くしてくれということだけだ。実は昨日野杁から試合が終わった後にプレゼントをもらって、それは自分にとって凄く嬉しかったし、そういう関係も凄く良いと思う。

(空位のK-1スーパー・ウェルター級との三冠も狙っている?)それが実現すれば本当に良いことだね。でもまずは久保が持っているウェルター級に集中する。もし勝ってチャンピオンになれば、その次はスーパー・ウェルター級に焦点を移すかもしれない。自分の中ではその後も含めて戦いたい相手は頭の中にあるよ。(ファンの皆さんへメッセージは?)今回会場に来てくださった皆さん、試合を見てくださった皆さん、本当にありがとう。皆さんが期待したような試合内容を見せられなかったことは自分でも残念に思っている。次回K-1のベルトを狙う試合は必ずみんなが期待しているような激しい試合をするので楽しみにしていてほしい」