2017.11.08

 11月23日(木・祝)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ヘビー級王座決定トーナメント~」。スーパーファイト出場選手インタビュー第4弾はスーパー・ライト級でKrush-63kg王者・佐々木大蔵と対戦するK-1甲子園2014王者・平本蓮だ。

――6月のさいたま大会では、階級をライト級からスーパー・ライト級に戻して試合をしましたが(※ウマル・パスハエフに判定勝利)、どんな変化がありましたか?

「2.5kg体重が違うだけで厚みが変わる感じがしました。もともとパワーには自信があるんですけど、相手を殴って蹴った時の相手の頑丈さみたいなものを感じました。でも僕自身はスーパー・ライト級の方が動けるし、自分のスピードを生かして鋭い攻撃を当てて倒せると思いますね。前回の試合でここを修正すればもっとよくなるというのも分かったし、初めての会場だったんですけど、もう一回あそこで戦えば『場所(さいたまスーパーアリーナ)も味方にできるな』と思いました」

――今回は佐々木大蔵選手との再戦となりました。佐々木選手には昨年6月の第4代Krush-63kg王座決定トーナメント決勝で敗れていますが、あの敗戦は平本選手にとってターニングポイントになったそうですね。

「あのまま僕が勝って17歳でKrushのチャンピオンになって、というのが格闘家としては価値があることだったと思うんですけど、あそこで負けたことで自分の弱いところに向き合うことが出来ました。それまでは自分に素直になれないところもあって、自分の弱点が何かを知ってはいたものの、それに気づきたくないという弱さがあったんですよね。でもあの負けで色んな意味で自分に向き合うことが出来て、人間としての価値や成長は大きかったと思います」

――もし佐々木選手に負けていなかったら、ただなんとなく格闘技を続けていたかもしれないですか?

「そうですね。確かに負けが一つ増えたし、ベルトも獲れなかったですけど、僕が失ったものは何もなかったかもしれません。僕が泥にまみれても変わらず応援してくれる人はいるし、泥にまみれて戦う僕を応援してくれる人も増えました。大蔵くんに負けた時は周りの期待に応えていい勝ち方をしようとかエンターテイナーという部分を意識しすぎて、カッコつけすぎていたところがあったと思うんですよ。でもそれで負けを経験して、自分にために戦って泥臭くてもいいから勝ちにこだわるという気持ちを持つようになって、それがライト級王座決定トーナメント準優勝という結果につながりました。だからもし大蔵くんに負けていなかったら、ライト級王座決定トーナメントであれだけの試合と結果を見せることはなかったと思います」

――そういった色々な想いを今回の試合で佐々木選手にぶつけたいですか?

「はい。大蔵くんも僕に勝ってベルトを巻いて、タイトルも防衛して、僕と戦った時よりは間違いなく強くなっていると思います。だから僕の中ではリベンジマッチという意識はなくて、Krushのベルトを持っている強い選手と戦うという想いですね。僕自身、大蔵くんの前に負けた試合は相手が(木村"フィリップ")ミノルくんだったり、マサロ・グランダーだったり、周りからも『負けてもしょうがないな』と言われる試合で、僕自身も多少はそういう気持ちになっていたと思います。でも大蔵くんとの試合は周りから勝てると言われていた試合で、正直、大蔵くんのことを舐めていた部分もあって…でも勝負の世界はそんなに甘いものではなくて、僕は大蔵くんに負けました。だから僕は誰よりも大蔵くんの底力や強さを知っているつもりだし、大蔵くんに『プロとはこういうもんだよ?』と教えられた気がします」

――前回の佐々木戦からどれだけ強くなったのかを見せるのが今回のテーマの一つですね。

「試合中にも思ったことなんですけど、大蔵くんはセコンドも応援団も全員を巻き込んで戦っていたのに対して、僕は一人で突っ走っちゃって一人きりで戦っていた感覚だったんですよね。逆にそれを経験していたからこそ、初代ライト級王座決定トーナメントではセコンドも応援団もみんなで一緒に戦うことが出来ました。だから技術を覚えたり、フィジカルを強くしたり…色んな方法があると思うんですけど、僕は大蔵くんに負けて人間的に強くなれたと思っています」

――それではファンの皆さんへメッセージをお願いします。

「なんとなく甘い気持ちで進んだプロ格闘家の道でプロの厳しさを教えてくれたのが大蔵くんです。そして僕と大蔵くんに興味がある人もそうでない人もみんなが『平本蓮vs佐々木大蔵を見た良かった!』と思ってもらえる試合をすることがK-1を背負っていく一人としてやるべき使命だと思っています。さいたまスーパーアリーナで最高のKO勝ちを見せたいと思います」

 

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