2019.12.05

 中村拓己K-1プロデューサーが大会のテーマ・総括など、プロデューサーとしての目線で語るコーナー。今回は「K-1 KRUSH FIGHT.108」11.16(土)大阪大会を総括します!

「休憩明けの試合に関しては、最初の海斗選手が1月の試合からの復帰戦だったんですけど、大泉選手に何もさせずに勝つというKO勝ちで、ああいう気持ちが前に出ていて1秒でも速く相手を倒すという姿勢が出ている選手なので見ていてこちらもスリリングな試合でした。ああいった形で勝ちきったというところで、本人のコメントにもあったんですけど、今はウェルター級は凄く選手が増えている中で次のチャンスにつながる勝利だったかなと思います。

 セミファイナルの和島選手と藤村選手の一戦は、11月のK-1横浜大会でも城戸選手と神保選手のスーパー・ウェルター級の試合がある中で先にこの2人が対戦したんですけども、和島選手が凄く安定感のある戦い振りできっちり藤村選手に勝ったかなと思います。勝った試合が全てKO勝利という記録は途絶える形にはなったんですけど、復帰戦で日本人のトップの1人の藤村選手と戦ってしっかり勝ちきったというところでは、また再スタートとして良い試合だったんじゃないかなと思います。

 藤村選手も3Rは良いところがあったんですけども、1~2Rは押されてという展開で、KRESTに移籍してまだ2戦目ですしまだまだここから強くなる要素があるんじゃないかなと思わせる試合だったと思います。

 そしてメインイベントの玖村選手と林選手のタイトルマッチは、玖村選手が試合前から圧勝して防衛すると宣言していたんですけども、やはり林選手もそう簡単にいく相手ではなかったと思いますし、3Rの林選手の猛攻で玖村選手も苦しめられた展開での初防衛という形だったかなと思います。タイトルマッチは挑戦者が普通の試合より強くなって出てくるものだと思いますし、僕らもタイトルマッチとして組む以上、チャンピオンにとってそんなに簡単な試合にはならないと思います。

 そういったことの難しさだったり、防衛戦をやるということの厳しさというのを玖村選手にとっては感じるような試合だったかなと思います。ベルトを持って選手を迎え撃って戦うということは玖村選手にとって必ず良い経験になったと思いますし、それをクリアしてまたここから強くなってくれると思います。逆に林選手もタイミングがはまってのタイトル挑戦だったんですけども、こういった経験をすることで凄く成長して強くなったと思いますし、本人も試合が終わって凄く悔しがっていたので、その悔しさをバネにここからまたベルトへの道を進んで行ってほしいなと思います」