2019.11.21

 中村拓己K-1プロデューサーが大会のテーマ・総括など、プロデューサーとしての目線で語るコーナー。今回は「K-1 KRUSH FIGHT.107」11.8(金)後楽園大会を総括します!

「第5試合の鷹大選手と森坂選手の試合はお互い負けられない状況の試合で凄く接戦だったと思うんですけど、鷹大選手の方が上手く印象付ける攻撃が多かったのかなと思います。森坂選手は敗れはしたんですけど、フェザー級に上げて身体も作りながら定期的に試合も続けているという状況なので、ちょっと勝てない試合があるんですけど、やはりこういった形で積極的に試合を重ねていく選手にはチャンスも来ると思いますし、成長につながると思うので、勝った鷹大選手はもちろん森坂選手も来年以降の活躍を期待したいなと思います。

 第6試合の佐野選手と新美選手の試合は佐野選手が計量オーバーで減点という中での試合でしたが、それを抜きにしても新美選手がキャリアのある佐野選手を相手に非常に勇敢に堂々と戦ったところが勝ちにつながったのかなと思います。

 第7試合は寺島輝選手が初めての国際戦で韓国のファイターと戦ったんですけど、本人は気にしないと言っていましたが、相手が変わって対策だったり色んな準備が変わった状況の中でも、KO記録は途絶えましたけど勝ちきったというところで無敗のレコードは続いてますし、またこれから対戦相手としてキャリアの上のファイターとぶつけていくことになると思うので、またこれからの寺島選手に注目したいと思います。

 セミファイナルは朝久泰央選手と西元也史選手の試合で、西元選手は前回の友尊戦のインパクトがあっていきなり今回の朝久選手との試合を組んだんですけど、やっぱり朝久選手が一枚上手というか、KRUSHのスーパー・フェザー級という層の厚い階級でトップで戦ってきたファイターの力を見せたのかなと思います。

 また朝久選手の試合は強さやレコードが安定しているというのは今まで見ていても感じたんですけど、中々KOが少ないというところが昨日はKOシーンもそうですけど、倒せる武器というか倒す予感をさせる試合振りというところでは1つ上のステージに上がったなというふうに凄く思いました。

 メインイベントのバンタム級のタイトルマッチ、晃貴選手と佐々木選手の試合に関しては、佐々木選手はまだKRUSH3戦目なんですけども、やっぱりPOWER OF DREAMという名門で揉まれている中で元ボクサーっていう肩書きだったりはあるんですけど、それを抜きにしてKRUSHファイター、K-1ルールに非常に適した中で自分の持ち味を非常に発揮出来るファイターになったというのを試合を見ながら感じていました。その一方で、ちょっと相性的には佐々木選手の方が良いのかなという予想や下馬評もあり、晃貴選手も敗れはしたんですけど、最終Rだったり2Rにダウンを取られて以降の戦い振りというのはチャンピオンとしてベルトを持ってる選手の強さというのを僕は感じることが出来ました。

 佐々木選手がチャンピオンになってPODとして3本目のベルトというところで、本当に今年はPODは調子が良くてみんな結果を出しているなというのを改めて感じます。本当にジム全体として勢いがあるなと思いますし、K-1では11月に江川選手のトーナメント、12月には武居選手と中野選手の試合も控えています。選手の数は決してたくさんいるジムではないんですけど、まだまだどんどんどんどん試合もありますのでPOD勢は注目だと思います。あとは敗れた晃貴選手も今年タイトルを獲って、防衛戦を2回やってK-1にも出てというところでは、本当にこの1年で色んな経験が出来たと思います。ここからまた復帰して這い上がってくる選手だと思うので、そこも皆さん注目してもらえたらなと思います。

 大会全体としてはセミファイナル、メインイベントの4人が出てきた時のリング上の緊張感だったり雰囲気っていうのは、やはり後半の試合に出てくるトップ選手だなというのを改めて感じさせた大会だったかなと思っています」

 

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