2019.04.25

中村拓己K-1プロデューサーが大会のテーマ・総括など、プロデューサーとしての目線で語るコーナー。今回は「Krush.99」3.30(土)後楽園大会を総括します!

「今大会ではライト級の試合を2試合行いました。第5試合の東本央貴選手と横山巧選手の試合は、横山選手が階級を上げて一発目の試合でしたが、ライト級で実績のある東本選手をKOして、本人のコメントにもあったとおり、横山兄弟としても凄く印象に残る大会だったと思います。横山選手はライト級でもスーパー・フェザー級でも、どちらでもタイトルを狙うと言っていたので、今後どういった展開になるかも考えたいと思います。

 第6試合の川﨑真一朗選手と瓦田脩二選手の試合はちょっと予想外というか、もっともつれる試合になるのかなと思っていましたが、そこを川﨑選手がきっちり倒しきりました。昨年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントのリザーブファイトに続いて非常に良い流れでここまで来ているのかなと。ライト級の台風の目になるんじゃないかと期待させてくれる試合でした。

 休憩明けの第7試合、大岩龍矢選手と林京平選手の試合は、林選手がBigbangでタイトルを獲得して、練習環境も変えてKrushに戻ってきたという試合でしたが、大岩選手が見事一撃KOで倒した試合でした。大岩選手はタイトルマッチで島野選手に敗れてからの再起戦だったんですけど、動きも凄く良かったですし、一撃で倒したというところでは本当にタイトルマッチでベルトを獲れなかった悔しさというのを見事に試合で表現してくれたかなと思います。

 セミファイナルのスーパー・ウェルター級の神保克哉選手と藤村大輔選手の試合は、ここまでずっとKOが続いてきて、今日はひょっとしたら全試合KOかなと思ってたんですけど、この試合はちょっと判定決着になってしまいました。相手あってのことなので判定決着はしょうがないとは思うんですけど、この大会で一番重いスーパー・ウェルター級の試合だったので、希望としてはこの試合はKOで終わってほしかったです。でもその中で神保選手はしっかり勝ちという結果は残しましたし、ズバリ今後のタイトル戦線にも今回の勝利で近づいたのかなと思います。

 そしてメインイベントは色んなタイミングあって、島野浩太朗選手が最後のKrushのメインイベントにチャンピオンとして登場する形になりました。本当にKrushというものに思い入れがあって、Krushのベルトを大事に考えてくれているチャンピオンがこういった形でメインイベントに出てきてくれて、あれだけ熱い試合を見せてくれた。最後の最後までどうなるか分からない試合をしてくれたというところで、敗れはしたんですけど島野選手は本当にチャンピオンらしい試合をしてくれたなと思います。

 逆にそういう島野選手に競り勝った西京佑馬選手は、3Rこそ危ない場面もあったと思うんですけど、あそこで引かずに最後はダウンを追加して勝利しました。すっきり勝つだけじゃなく、ああいった苦しい試合をものにして勝てたというところでは、凄くチャンピオンとして次に期待できるというか、本当に成長出来た試合だったんじゃないかと個人的には思いました。

 勝った西京選手も流石だったと思いますし、敗れた島野選手も本当にKrushらしい試合を見せてくれて、この最後のKrushを締めてくれて本当に良かったなと思います」