2019.04.11

中村拓己K-1プロデューサーが大会のテーマ・総括など、プロデューサーとしての目線で語るコーナー。今回は「K'FESTA.2」3.10(日)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナ大会を総括します!

「日本vs世界・7対7の第5試合は和島大海選手とブラジル代表で世界選抜として出場した木村"フィリップ"ミノル選手の対戦でした。この試合は階級を超えたキャッチウエイト(契約体重)で行われた試合で「K'FESTA.2」ならではのカードだったと思います。個人的にはスーパー・ウェルター級から身体を絞る形になった和島選手が圧力をかけていく試合になるかと思っていたのですが、木村選手がそれを上回るパワーとスピードで圧倒してKO勝ちしました。

 両者ともにジョーダン・ピケオーと対戦経験があり、その試合を見る限り、もっと接戦になると予想していたのですが、その予想を覆す木村選手の圧勝劇でした。木村選手はピケオーにこそ敗れましたが、それが以外は日本人選手相手に1RKO勝利の山を築いています。改めてウェルター級における木村選手の強さを感じました。

 対抗戦の第6試合は皇治選手がドイツのヤン・サイコと対戦した一戦でした。皇治選手は年末に武尊選手と壮絶な試合を繰り広げて以来の試合で、ある意味、どんな試合をするのか?注目が集まった試合でした。そこで自分にKO勝ちというハードルを設けて、倒しに行く試合を見せたのですが、結果的にKOまでは辿り着かなかったな、と。

 まだ倒す戦い方・倒すスタイルを模索中だと思うので、それをしっかりと確立してほしいと思います。皇治選手はファイターとしてのポテンシャルはまだまだあると思うので、そこを試合で爆発させてほしいです。

 そして対抗戦の第7試合、大会のメインイベントは武尊選手が現役ムエタイ王者のヨーキッサダーを迎え撃った一戦でした。この試合は武尊選手にとって本当に高い壁だったと思うし、メインイベンターとしてもプレッシャーのかかる試合だったと思います。試合としても1Rの展開を見る限り、ヨーキッサダーがしっかりとK-1ルールに対応してきて、手数は少なかったかもしれませんが、ミドルキックの破壊力が抜群で、武尊選手も『最後まで蹴りを受け続けていたら腕が壊れていた』というほどでした。

 それだけの強敵を最終的には2Rに一発でマットに沈めてKOしてしまうのは…これぞK-1のエースだなと思いました。勝負としても厳しい勝負だったにも関わらず、お客さんを満足させる勝ち方でイベントを締める。改めて武尊選手のファイターとしての凄みを感じました。試合の怪我でしばらく試合間隔があくことになりますが、しっかりコンディションを整えて戻ってきてほしいと思います」